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ゲットリッダーズ  作者: 早尾アスカ
第2話 [部活やスポーツクラブの合宿って、1日1日がめちゃくちゃ長く感じるよね。]
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教官 ー大空心助ー

 俺は多幾のいる教官室のドアを開けた。


「おおう、大空。すまんなさっきは。あれは全部、いや、8割方俺の責任だ。あいつらは悪くない。あまりあいつらを責めないでくれないか?」


 多幾は突然来た俺に驚きながらも、教え子のことを謝ってきた。

 多幾の、教え子を守ろうとする姿を見ると、嫌でもあのときの記憶が甦る。こいつと違って俺は……


「で、なんの話だ?」


「ああ、そう……そうだ、お前の責任だ。だからお前に頼みがある」


 多幾は少し目を大きくする。


「あの3匹のギアノゲムはいずれ体力を回復し、ここに戻ってくるだろう。おそらくやつらの習性からして、来るのは明日の朝だ。合体して形態進化する可能性もある。そこで……俺の邪魔をしたあの見習いを囮に使いたい」


 多幾は慌てているのか、目をパチパチさせる。


「おい……いくらお前の頼みでも、教え子を囮にするつもりはないぞ……」


「もちろん、あいつには傷一つつけさせない。しかし、ノゲムは一度標的を決めてしまえば、それを殺すまで、執着して諦めない。あいつを囮にする方が話が早いんだ。頼む」


「いや……そうは言ってもな……」


バタン!


 突然ドアがうるさく開いた。


「教官! 大空さん! 俺たち! とある作戦を立てましたぁぁ!!」


「多田! ノックぐらいしろ!!」


「すいませんっ!」


 ノゲムを興奮させたバカと、逃がしたバカが入ってきた。


「ちょうどいいところに来た。俺もお前たちに話がある」


「「へ?」」


「おい大空……」


 俺がゲットリッダーになって10年、誰かと協力してノゲムを倒したことはなかった。誰かを巻き込みたくなかった。

 しかし、今回は誰も傷つけさせない自信がある。なぜかは分からない。


 潮田大翔と言ったか、こいつはノゲムを逃がしたバカなのに……なのに、なんとなくだが……この男は弱くない気がする。こいつらが立てた作戦とやらをやるのも、悪くないかもしれない。

 俺は、そんな漠然とした何かが湧き上がってくるのを感じた。


「その前にお前たちの話からだ。その作戦とやらはなんだ。聞くだけ聞いてやる」

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