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ゲットリッダーズ  作者: 早尾アスカ
第2話 [部活やスポーツクラブの合宿って、1日1日がめちゃくちゃ長く感じるよね。]
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怒りっぽい人の接し方って分かんないよね。 ー潮田大翔ー

「ここが闘技場だ。お前らも今日からこの施設を使うし、正式にゲットリッダーとなってからももちろん使える」


 “教官”が俺たちに淡々と施設の説明をする。

 教官の言う「お前ら」とは俺たちのグループ、8人のことだ。どうやら合宿での訓練は少数のグループで行うということらしい。


 教官の名前は多幾甲斐(たいくかい)さんというらしい。みた感じ30代で、名前の通り、コテコテの体育会系。失礼だが、日常的に体罰をしてそうな人相で、“いかにも”な感じだ。


「お、またやってるな大空」


 闘技場の2階にいる俺たちはガラス越しに、広く高い闘技場を覗いた。そこには小型のノゲムを刺突武器で次々と倒しているゲットリッダーがいた。


「教官! ロウルフさんと知り合いなんすか!?」


 グループの一人が教官に馴れ馴れしく話しかけた。


「あぁ、そうだ。ロウルフ……大空とは同期と言っても過言ではないんだ。あいつの性格上、メディアへの露出もなく、一般的にゲットリッダーとしての知名度はないが、界隈ではかなりの強さで有名なゲットリッダーだ……ってお前ぇ!! 誰にどんな口を聞いている!」


「ふぇぇぇ!?」


「お前には言葉遣いから教える必要があるみたいだな!!」


「は、はぁぁ! す、すいませぇぇん!!」


 見るからにおバカそうな男が、教官に怒鳴られている。


 ほんと、こういうの困るんだよな。恐い教官の機嫌損ねんじゃないよ、まったく……


「ったく……まあいい。これからは気を付けろよ?」


「は、はい……!」


 教官に叱られた男はシュンとなる。


「この闘技場では、本物にかなり近いノゲムをホログラムとして出力される」


 教官はスッと元の顔に戻り、施設の説明に戻った。


「この技術により、安全に実戦さながらの特訓ができるということだ」


 なるほど。確かに、今やノゲムの出没も一つの市区町村で週に三回あるかないかだ。そのような状態で戦うと言っても、体は鈍るばかりなのだからこのような施設はとても需要があるのだろう。


「よし! まあ1日目ということで、オリエンテーションも兼ねて、みんなで実際に特訓を受けてみよう」


「オリエンテーション! なんか分かんねぇけど面白そうだっ!」


 叱られて落ち込んでいたばかりの男は、またすぐに顔を上げ、嬉しそうに呟く。

 オリエンテーションか。結構不安だけど、まあ俺は実戦経験があるわけだし、なんとかいけるだろう。


 俺はそうやって高を括っていた。

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