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第3話 転生してすぐの話の続き

「外の何がある?」


「この城の中央の広場のようなところに、黒いクリスタルが埋まってまして、そのことでしょうか?伝説によると先程お話した勇者に倒された魔王の何かが人間たちによってクリスタルに封印されどうやらそこにあると言うことなんですが」

ミスティが少し考えながら教えてくれた。


「それだ!連れて行ってくれ、直接見てみたい」

そう言いながら俺は玉座から立ち上がると赤い絨毯を出入り口に向けて歩き始めていた。自分でも気になってしょうがないのだ。

グーリーが俺の前を歩き、左右にルカとミスティを連れながら、城の中央にあるというクリスタルを目指した。


向かっている間、どうやらクリスタルから漏れ出ている魔力がこの城の魔力の源なのではないかという事。本来、勇者が勝利した場所なら聖なる力により負の力は浄化され、移動や一時的な滞在ならまだしも、そこに魔物が住み着くことなどないのだという事。まして魔王を倒した地となればなおさらで、下級種とはいえ3体の魔物が聖なる力の影響なく、いられる事も謎なのだという事。そんな事を教えられてるうちにクリスタルの前まで俺たちはやってきた。


俺の足の大きさほどしかないが、確かに黒いクリスタルだ。恐らく地面に埋まっていたのに長い年月の風雨や何かのきっかけで一部が地上に現れたようだ。

屈んで顔を近づけてみると、クリスタルに反射した転生後の自分の顔を初めて見た。ありがたい事に転生前と違いイケメンの人型悪魔に転生していたようだが、今はクリスタルの事で頭がいっぱいで全く自分の姿に興味が引かれない。


クリスタルに触ってみた。特別に何の反応はない。びっくりするほど何も起きない。

よく漫画で目を瞑って念じてると何か起きるパターンあるよなー。


目を瞑り触っていると目覚めろと声をかけるイメージが浮かんだ。

「目覚めろ」

素直にイメージ通りに声が出た。


クリスタルが黒く輝きだしたと思った次の瞬間、俺の視界は闇で覆われた。


真っ暗で何も見えない中、声がする。

「余を起こしたのはお前のようだな」

「そう言うあんたは」

「余は、始まりの魔王」

「始まりの魔王?ここで勇者たちに倒されたっていう魔王か?」


「そうだ、だが倒されてはいない。完全に余を消滅させるほど勇者たちにも余力はなく、隙をみて地下にあるクリスタルの中に余の残されたチカラと知識を移しが、チカラを再び取り戻し、復活するその時を待っていたのだが、今お前に呼ばれたところだ」


「人間が封印していたんじゃないのか。じゃあ再び現れる魔王ってあんたの事なのか。そうなるとじゃあ俺は何だ?復活する魔王じゃなのか?」


「お前は……そうか、神から特別な何かを得ているな。どうやら、余の魔力がお前に取り込まれているようだ。闘いに破れ、それほどの残されていなかった魔力とはいえ、魔王の魔力だ。それを自分のものに吸収するとは神から何かしら加護を得ていなければそんな事はできん」

「魔力を吸収?何の事だ?俺は何もしていない」

「自覚がないなら尚のことお前は特別だ」

始まりの魔王は話を続ける


「余に触れたものを生贄にして復活の足がかりにするつもりだったが逆に吸収されるとはな。それも神の加護を得たものに……クックック。そうか面白い!このチカラお前にとっては微力だろうが使うがいい、余は消えるとしよう」

「ちょっと待ってくれ、どうせ消えるなら教えてくれ!俺はこの世界の事を何も知らない!あんたはいろんな事を知ってるんだろう?魔王ってどうやったらなれる?魔力って?」

「魔王とは呼称にすぎん。余は神に名付けられただけで何もしておらん。名乗りたければお前も魔王を名乗れ。魔力とはこの世界でのチカラの呼び名のことだ。人間の産まれたての赤子でも持っているものだ。」

「魔力って魔物だけのものじゃないのか」

「人間でも魔力はある。人間にも魔法使いがいるだろう。魔力がなければ魔法も剣技も特技も使えん」

「そうなのか。後、神様に名付けられったって言ってたけど」

「そうだ。余を始まりの魔王と名付けたのは神だ。お前も神を少し知っているようだな。ならば、長い話になるが、お前に魔力を吸収され消え去るまでの間、昔話をしてやろう」


意外となんでも答えてくれる始まりの魔王に、実はおしゃべり好きなんじゃないかと気になっていると

「聞くのか?、聞かないのか?」


どんな長い話になっても聞いておこう。上司や先輩の武勇伝はいつでも最後まで聞いていたじゃないか。

「ぜひ最後まで聞かせてくれ!」


始まりの魔王は話し始めた。

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