領主と面会と、成長の報告です。
怖いです始祖怖い始祖の世界怖い
この間インプラントで強化できるようになったんだー♪云々と、魔法ができる世界なんですー魔法というのはー…という手紙をパーソナル倉庫の中に入れたらですね、返信が来たんですけど、そのー、ないようが…
「強化できるようになるなんて素敵じゃない。インプラントの材料はコアと自然に存在する材料ね、通常の物理現象で作成された物質かな。
コアって魔法結晶にできるコアだよね。
私コアなら、大きさの規格がわからないけど小さいのから特大のものまで、一万個単位でいつでもすぐに用意できるから送ろうか?あと物質なら周期表に載っているものから表を外れている原子まで全て安定した状態で生成できるから、 生成過程がどうでも良いなら、自然界の材料なら倉庫容量までなら送れるよ。気軽に頼ってね。」
なにものなんですか始祖は。化物ですか。超えてますよね。同じコアがあるというのもびっくりなんですけど、それを全てのサイズを1万単位でって。100万とか要請しても送られてきそうだよ。
集まるってことはそれだけの量をぶちころころしているわけでモンスターの数も異常ですし、大・特大っていわゆるドラゴンとか大ボスのレベルじゃないんですかね。大丈夫なんですかね。大丈夫だとしても怖くないんですかね。
始祖は神をも殺せる存在だったりするんでしょうか。周期表の外の物質まで作れるって言ってるしそうなのかもしれない。
そう、言い忘れましたけどあちらにもコアと魔力結晶、つまり同じものがあるんですよ。世界線近いのかな?
魔法結晶の規格や魔道具へ与える影響が全く同じあたりで、創造神がいてある程度揃えたのかな?って、なにかを信じる人生じゃありませんでしたけどそう思いました。地球には魔法も生物倒してコアドロップもありませんでしたけどねえ。
魔法に関しては親友のアイさんという方から御返事をいただきまして
「こんにちは、アイです。魔法のこと興味深く読ませてもらいました。こちらでは魔法は「劣化物理法則への介入行為」です。完全にイメージが物を言いますね。私やパールは魔法ではなく完全版の物理法則介入行為を行使できます。時止めたり、単位空間を大きくしたり小さくしたり物質の移動を禁じたりする空間操作や、筋トレするのに最高な重力操作とかできます。魔法も似たようなことができて、魔法じゃないと効果を打ち消せない場合もあります。魔法の力量は非情に個人差がありますしし、得意不得意がありますね。大抵の人は火や水、風や土に金属、身体強化など、身近なものの一つを得意としてますね。また、生み出した物質は一定期間で消えてしまいます。私達の使う完全版は消えませんけど。
前置きが長くなりましたが、魔法は、物理法則などを無視できた完全なる文明があって、それが衰退してる最中に再興しようとして作られた「人工物」なんですよ。魔法の素なんてものがあって、それを変換して魔法を使ってます。コアは魔法の素が集まってできた「ダンジョン」というところで生まれたモンスターがドロップします。魔法の素は正確に述べるとファンタジーの素です。ファンタジー要素を作り出してるのでこう呼ばれてます。
あ、そういえばキャンプ用具どうでした?テント良かったでしょ?あの四角いウッドストーブ便利ですよねー♪ナノ燃料のガスバーナーが世界と合わなかったら固形燃料セットを使ってください。アルコールバーナーは…ランタンオイルがあるなら似たようなものとごまかせなくもないかな?固形もアルコールも燃料はたくさんあるんでどんどん使ってくださいね。食器やクッカーは、折り紙見たく、というわけではないんだけど…、こう、超文明技術によりぺったんこになるやつが倉庫に入ってますからぜひ使ってください!場所を取らないし最高点に達した文明のですから、薄くても熱伝導とか保温率とか最強に調整されてますですよ!チタンより薄くて鋳造鉄より料理に向いてますから!
ファイアスターターが入ってるから一つは必ず持っていってくださいね。成分調整が素晴らしいのでかなりハードな状況でも火付けはできると思います。オイルマッチと調整済み燃料もあるけどオイルマッチなんて古いものはさすがに無いか。
火口の、綿に固形油を染み込ませたものは、混沌の時代の今の素材で作ってありますが、混沌のおかげで綿も油の素も遺伝子改良が進んでいて、すごく簡単に火がつくし固形燃料なみに火が持ちますから期待していてください。灯油が固まってたのかな?っていうくらい燃えますよ。
あ、エマージェンシーキットはリュックと倉庫に一つは必ず。私達見たく実質不死身じゃない貴女は死んでしまったらそこでおしまいです。生き延びる手段はいっぱい持っていてください。斧刃物類も入れておきますんで、困ったら迷わず使ってくださいね。あ、金属製キャンティーンは恐らく文明が発展しないと登場しないので、ない場合は倉庫にありますから使ってください。お湯入れて毛布でくるむと外でも暖かく眠れますよ。スキットルは面白い形を入れておきました。水筒はラバみたいなのに詰むようなものを。そうそう、水の消毒薬もありますよ、 緊急時には使ってくださいね。
貴方のいる状況はcampingやoutdoorではなくsurvivalです、使えるもの性能の良いものは全てつ」もういいですアイさん2000字超えてますアイさん!!!!子爵がまだかまだかと待ってます!後で読みますから!
提供品は凄く嬉しい行為なのですが、なるべく私とこの世界でクラフト&ライフしたいなあという思いもあり、生き死に関わる部分以外はものを参考にしながら作ってみるということにしました。エマージェンシーツール、内訳は救急キットと固形燃料&燃焼台のセットに、ファイアスターターにカードツールそしてサバイバルシート、これをいただきました。アルコールバーナーストーブセットと燃料も非常時に使えるのでいただきました。いいやつを拝借しました。欲が、欲が…
エマージェンシーツールは一つの袋にいろいろ入ってるセット品だったのですが、すごすぎるのは排除しました。
後キャンティーンセットに、それぞれ、樽・ドラム缶・ガソリン燃料缶の形でできたスキットルもありました。お酒は燃料ってか。全部持っても意味がないのでドラム缶にしたよ。720cc入る。瓶一本分じゃねえか。ただの頑丈な蒸留酒入れだね、うん。折りたたみ傘のように伸縮するので縮めてリュックに詰めました。
え、私なら加工できるんだから、こういうのはこの世界でクラフトすればいい?な、なんのことかな? ほら、参考を持ち歩かなければ素材が出た時に思い出せないじゃない!
ということで「ちょっとだけ」もらったんですけど、キャンティーンの袋とエマージェンシーツールの袋は、太い紐が沢山ついてるPALS系の仕様になってますね。基本のリュックに沢山のベルト紐がついていて、沢山のポーチやツール入れなどのアタッチメントをベルト紐に取り付けて偵察兵から機関銃兵、狙撃兵まで専用の服を作ることなく柔軟に対応できる便利なシステムです。規格で揃えられてる上に紐と固定具で取り付けるので着脱が容易で頑丈なんですよね。作ろうかな。糸を用意すれば魔法でベルト紐を編むことは安いコストで出来ますしね。生み出すのは、きついかなー。
終いにですが、アイさんが言っていたぺったんこになるやつというのはですね、四角いサイコロ状の塊に引っ張るところが2つついてて、引っ張ると折り紙のように展開して、鍋とか液体燃料バーナーになりました。そして適度に重くなった。たたむときは引っ張るところをひねって閉じると折り畳まれてサイコロに。軽い。物理法則が息してない。これはあかん。どれもこれじゃないやつが入ってたので、使うとしてもそういうのを使おう。
始祖ちゃんの文字はよく言えば個性的だなーアイさんのはとても整っていて非常に綺麗だなーというのを眺めながらランニングおしまい!!最初は1km走れませんでしたが今は速度によりますが10kmは走れますね。子爵が社交シーズンより帰ってくる頃にはマラソン2時間未満で完走とかできるかも。狐は凄く早く長く走ることができるので、身体が慣れればもっともっと早く長く移動できると思います。
そう、この世界の貴族にも社交シーズン社交場はあって、デカイ星なのにわざわざあって皮肉言い合いしてくるそうです、解せぬなあ。 帰るまでだいたいあと1月くらいだそうです。
ちなみにPDAが即座に1日を24時間にしちゃったんで気が付かなかったんですけど、原子の振動を計測した所、1日は以前の世界の48時間位あるようです。デカイ上に自転が遅いんだな、きっと。数ヶ月経って気がついたことを察してはいけない。
一月は60日で1年は10ヶ月で600日。公転も遅い。あっちの1200日でこっちの一年。のんびりした星ですねえ。
10日で一週間としている国が大半だそうです。表意文字の数字があまり使われないからそれを当てはめているそうです。一二三…。西大陸のことはあんまり情報が入ってきてません。
気候はどこも同じように温かく、伝聞や古代文明の文献によれば極地は寒いらしいとのこと。地軸があまり傾いてないんですね。
さ、トレーニング再開です。3か月で筋力がもとに戻ったのは6ヶ月いたのと同様だからで、若干筋力減ったのは完全に戻るわけではないというのと同じですかね。
今回も可能な限り粘土を積載して粘土場と村を往復しますかね。
なんで粘土を運んでいるかというのは、高炉を作るためです。
いやー寡聞にして知らなかったんですけど、鍛冶屋さんは鉄を鍛冶するところで、鉄鉱石から鉄を作るところは別にあるんですって。どっちもできると思ってました。パドル法とか転炉とか高炉とかガスなんとかかんとかでんきろ略、近代製鉄の炉は記憶にあったんですが古代の方はさっぱりでして。鍛冶屋でやってるものだと思ってました。
先生でも知らないことあるんですねって鍛冶屋さんに笑われました。わからないことも…ある。
それで、教えてもらいながら脳内ノートにまとめたんですけど
どんな時代でも高炉で銑鉄という硬くて脆い鉄(素材A)を取り出し、
それを精錬して各種加工ができる鉄(素材A')をつくり(パドルとか転炉とかがここ。)
それを叩いたり最新製法で炭素や不純物を取り除いたり足したりなどして欲しい鉄を作り(素材A''、B、Cなど。)、それを加工して鉄製品を作る(鍛冶屋、鉄加工品メーカー等)
という流れだそうです。鉄には種類があった。
というわけで高炉を作る粘土を集めているんです。鉄鉱石のトロルを駆逐するには大掛かりな部隊が必要だろうから到着まで時間かかるはずなので、私個人でのーんびり請け負ってます。かなり安全だけどたまにモンスター出るし住民じゃ危ないしね。倒したモンスターのコアは回収できますし。鍛錬鍛錬。
そういえば爪のナイフの強化ができたのでやってみましたよ。爪ナイフが10cmくらいまでのびて強度が上がったほか、派生で手の甲から鉄爪が飛び出るインプラント、爪にのこぎり形状を追加するインプラント、が作成する機械の画面に出てきました。鉄爪はちょっと取るの迷いますが、のこぎりはこれ十得ツールですよね間違いなく。一般的には十徳ナイフですか。
絶対取得します。
見た瞬間心臓がドックンしましたよ。心臓、腹部下位にメインの大きいのが一つ、両太ももに小サイズ1つずつ、胸骨の真ん中あたりに中サイズ一つ、計4つありますのでもうそれはそれはすごいどっくーんでした。収縮ポンプ式じゃなくて常に圧がかかっていて送り出しているタイプなので、流れた血流量がすごかったです。
そういえば重たいものを持っているせいか、いつもうざくて消している成長のログを見ると
《積載能力が向上しました。》
というログがあるんです。これはどういう原理なんでしょうね?ゲーム好きなんだなあ博士。
例えば私が1t持てるということで1t持つとするじゃないですか、すると私の両足の裏に1tの荷重がかかるんですよね。背が大きいから足のサイズ26.5くらいあると思うんですけど女性足ですし、重さに対して圧倒的に接地面積が狭いですよこれ。土の地面なら地面が沈没していきますよね。走るときって片足が宙に浮くので片足ずつに全荷重が乗りますからね。1tが1つの足の裏にかかる。使えねえ。持つのと、(武器を)持って(振り回す)の判別や能力の違いはどこでつけるのか。使えねえ。
どういう意図があるんですかねえ…。ただ持てるだけ?ただの遊び?やはりやつは消すしかない。
よし、2往復終わり。いやー仕事したなあ、ふう。こういう時汗を拭ってにっこにこー!ってするのがかっこいいと思うんですが、
ケイ素が混じってるってのも関係あると思うんですけど、疲労物質とか運動したことによる発生した熱とか、すごい勢いで全身に流して分解冷却しちゃうんで、あまり疲れを感じないし汗もあまりかかないのであんまりこう…
いかんいかん、他人との比べになってる!!私は私!!今日はつぶやきが変だぞ!
今から短距離ダッシュ100本!垂直と幅跳びも100!筋肉痛になってもどうせこの星の1日は長い!!おきつねだーーーーっしゅ!!
「え、どうやって体を鍛えたかだって?」
「はい、私は色んな所を見て回るのが最大の目的ですし、ドラゴンにあったら論破、岩落としの罠にあったらダッシュで逃げなければなりません。論破は本を読むしかないと思いますが、ダッシュで逃げる方は参考になるお話がゴメスさんにならきっと聞けると思いまして。」
「ろ、論破か。ユニークな討伐方法だな。そうだな、普通に訓練すれば筋肉はつくし、小さい生き物からでも経験値は手に入る。幼い子供に鶏を殺させるなんて方法は有名だな。ウェイトトレーニングもするが、経験値を手に入れすぎると筋肉つけたくても重りが軽くなりすぎちゃうので、魔法の鍛錬場に行く人もいるな。物を重くする魔法がかけられてて、自分の体を支えるのも大変だし、そこで訓練するのはもっと大変なんだ。伝説的な人になると通常の300倍の重さで訓練したなんて記録が残ってるそうだよ。 」
「べ、ベジータブル…なるほど、フォーク2本が持てるようになったら経験値を吸いにいってみることにします♪」
「フォーク2万本の間違いじゃないか?(笑)」
重力操作か…魔法でできるんだろうけど、私単体では無理かな、操作に必要になるだろう大統一理論は研究中と記憶されてる。これがないとイメージしようにも計算式が作れないから演算しようがない。
こっちでは出来てるってことだから、偶然術が組み上がったか、完成された計算式を魔法に組み込んだか…古代文明すごいね。
あっあーどーすれっばーじゅうりょくかそくどをーにーばいにーできるんだろうー♪
久しぶりに歌いたくなったので今日は酒場で飲み食いしました。歌うとすごい歓声とご飯代がだいたい半分になるの。みんな!聴いて!歌は元気!歌は愛!それでは歌います、トライアングル!!
高炉用の粘土が十分に揃い、みんなのアイドルパール大先生になってきたあたりで子爵がご帰還されまして、面会する日にちも来ましりました。ドレスは必要ないそうです。よかったー。
さて面会です。ゴメスさんが同行してくれました。
知恵のあるモンスターが略奪することもあるので、キープ自体は案内されていたので内部構造は分かっていました。
2階に領主との面会の間があります。結構広く取ってあって、避難時の住民の収容場所になっている感じですね、実用的です。オバカのところは狭かったかな?
さあ領主と顔合わせになりました。ゴメスさんが先導して、かしこまった態度で立ち止まりました。膝ついてーとかはないようですね。
「やあゴメス、馬を出してくれてありがとう。塩と鉄鉱石、そして石灰石の採掘場所が見つかるなんてかなりの僥倖だよ。これだけで人を呼べるし収入にもなる。トロルに関してはギルドの方に応援を呼んだ、数カ月後には討伐隊が編成される。食料の買い込みをしないといけないね。」
「はい、そうですね。新しい報告なのですが、鍛冶屋の炉が新型になりました。彼女が、以前使った粘土の地下にある質の良い粘土を、採掘しやすいように魔法で掘り出してくれました。それを使って現在高炉を作成しております。早晩炭焼き小屋も整えられると思います。教育も大人まで浸透し始めております。今では馬でお伝えした先生から、大先生と呼ばれるようになりましたよ(笑)」
「はー、それは凄いと言うか、驚愕に値するね…それでは、紹介してもらってもいいかい。」
「はい。彼女がパールライトです。少々一般常識に疎いところがありますので、どうか。」
あばばばばじじじ自己紹介の時が来た。冷静に、精霊に。
「お、お初にお目にかかりますパー↑ルラ↓イロ↑↓、パールライトともうしましゅ。過不足なく滞在させてもらっています。とても嬉しいです。」
「完全に混乱しているね(笑)私がここの領主リチャード・アダムスだ。子爵だが、子爵以外に特に爵位などはない。早速だが、永住する気はないかな?」
「あ、えあ、う、放浪して見聞を深めたいのが生きる目的でして、その、」
ここでしっかりと子爵の顔を拝見したのですが
「え、子爵若っかい。」
思わず口に出してしまった。首跳ねられるな、ざんねん!!わたしのぼうけんはここでおわってしまった!!
「物事は順序よく話したほうがいいよ。まあ永住は残念だ、たまに顔を出してくれると非常に嬉しいよ。私は父の伯爵の爵位を貰うのを待っていたんだが、陰謀に巻き込まれてね、父は死んで領地は没収、私は開拓地に転封というわけさ。若い分よく働いてるつもりだよ。」
「そ、それは失礼しました。」
「気にしないでくれ。まあゴメスなど、父からの従者がついてきてくれたからね、開拓に関しては楽観視しているよ。今は大先生もいるしね(笑)」
「あ、それでギルド員が町の運営を。」
「そういうことだ。それで、功労としてなにか褒美を与えたいと思うんだが。爵位の陳情とかどうかな、騎士なら陳情が通ると思うよ。」
断りにくい。
ゴメスさんをちらっと見たら首振られた。貰うしかないのか。
「えーと、こういうときなんて言えばいいんですか?」
「ありがたく拝位します、でいいんじゃないのか。」
「抜けてるのは本当のようだね(爆笑)それで、ほしいのはあるかい?」
「…私の背丈に合わせた巨大なリュックサックと、アタッチメントの作成と装着に使う頑丈なベルト状の紐と、トロル討伐に間に合うように片手剣とバックラーそしてレザーアーマーの調達と、各種クラフトの作業の師事、ですかね。」
「見事すぎる、全ての欲しいものを述べたね。普通は一つだよ。片手剣とバックラーは調達できるだろう、カナリ男爵の市場で購入できる。レザーアーマーは、そこまで背丈が大きいと素材があっても作成に時間ががかかるから無理だね。リュックサックも同様だ。師事に関しては、断れる人、今いるのかな?」
「そうなんですか!ごめんなさい!」
「さすがは大先生だよ。」
そ、そういうわけで面会は終わったのでした。
子爵とともに交易商人とギルド員が村に来たので見に行くことにしました。
まずは交易商人から。あ、防寒具と毛皮が売ってる!!私が着られるサイズなんてないでしょうから分解して作成するためにガッツリ買い込みましょう。
この星では防寒具は絶対必要です。絶対絶対ぜーーーーーーったい必要です。温かいこの星で防寒具がなんで必要かというと、この星の自転時間48時間ほどじゃないですか。単純に24時間で昼夜が交代するとしても、24時間夜が続くんですよ。
放射冷却が24時間続くのでで夜がめちゃくちゃ寒くなるんです。始祖の超絶未来技術のテントがなかったら凍え死んでた。
これから放浪するとなるとテントで眠れることは稀です。防寒具がないと凍死することが本当に考えられるのです。
幸いこの星の生物は夜間の猛烈な寒さに順応してできていますので、それで防寒具を作れば凌ぐことはできるんですよ。自作するにしても毛皮が生皮じゃ実用に耐えませんし、ファー付きでなめすにしてもなめす技術をまだ知りませんからね…村のなめし工房はフル回転ですし。既成品を買ってばらして再構成するしかない。
後はなにかありますかねえ。傷薬のポーションとMP回復のポーションか。原理がわからないので購入しておきましょう。ひょうたんで入れ物ができてる、いっぱい生えてるんでしょうね。
後は生活用品と必需品なので細々したものを少々。洋服のための布や、麻紐(これで予備の草鞋何個か作ります)、拭きものや歯ブラシもどきなど。後は特に興味が出ませんでした。あ、魔力結晶は数本買っておきました。
商人はこれくらいとして、ギルド員のところに向かいました。とある実験が待っているのでドキドキしています。
「こんにちは、これ、ちゃんとしたPDA読み書き機ですか?」
「こんにちは、はい、そうですよ。簡易じゃないです。ギルドランクの更新や正式登録ができます。このギルド支部にギルド本部から援助されるお金を渡したりもこれでしてるんですよ。」
「なるほど、じゃあまずは更新を。」47ランクになってました。
「これで更新は終わり、と。これちょっと動かしてもいいですか?見聞を深めたいので。」
「どうぞ。わからない機能のほうが多いので気をつけてくださいね。」
「わかりました、じゃあ、まずこの操作を………」
振込履歴確認
パールアイ・ピザ・ライト:10,000ユロル
こ、この名前は始祖が今使っている名前。本当に、本当に違う世界から振り込まれてる………
「ちょっとこれかざしますねー。」
ぴっ、ぴっ
小切手を確認。振込額:10,000ユロル
現在の残高:39,997.83ユロル
振り込まれた。
これで始祖の予想は間違いない。
PDAネットワークは何らかのパスを通して他の世界ともつながっている。
ちなみに始祖の世界だと一回のダンジョン攻略で70~100万ユロルは稼げるそうです。一回の武具更新でほぼ使い切るそうですが。
…
……
………………いや、も、も、も、貰いませんよ?物語が完全に破綻するので。
始祖に報告して、この話は一旦おしまいにしましょうか…………
さて、1月ほどかけて、針子さんに教えてもらいながら毛皮を加工して防寒具を作りました!裁縫の技術ぐんぐん成長した。
ちなみに毛皮の種類は商人は教えてくれなかったのですが、狩人さんによると、
狐とアライグマを混ぜたような種類のモンスターの毛皮だそうです。狐…合成種……完全な同族…そりゃ教えないわ…
ただすんごい温かい。温かいんだ、すまぬ、犠牲になった狐よ。
防寒に関しては木綿と麻混合の保温のための密着したインナー、温かい空気の層を作る毛皮のミドルインナー、風をシャットアウトし空気を外に出さない毛皮のアウターで作りました。地球では大定番だったらしい構造です。らしいって?忌み子なんで服は着られればそれで…
こっちでは知られてない構造ですけど、まあ、そこらへんは大先生なので。別にこちらの技術にすべて合わせる必要はない。
作成している間に授業は進み、聡明な子は引き継ぎができるくらいに育ちました。教科書も完成したので配布。基礎教育は大体うまく行ったと思います。引き継ぎもうまくいってるので、もうすぐいつでも旅立てる状態になるね。
魔法は成長が悪くなりましたね。成長性向上インプラントの強化がしたいのですが、材料が
小型より大きいサイズのコア3個、生きたままえぐった生物の心臓300g
と、なかなかに精神に来る材料でした。トロル、しかないよねえ。3匹のコアと心臓。生きたままのトロルの心臓をえぐるのは精神に来ますね。
筋トレと総合トレーニングの効果を出したいので生物はほとんど殺していません。ずーっとトレーニングは積んでるのでかなり総合的な能力は向上しましたね。トロル討伐で経験値を吸収して、霊長類最強のあの人を超えたいです。
強化の話に戻るのですが、左手の隠し武器追加は取得できました。小型コア1と片手サイズの鉄鉱石なんでなんとか取れました。夜間は採掘してませんでしたからね。
ついた武器は、手のひらから半円の刃がズバッと出てくるもの。バイオサイボーグの刃なんでかなり切れますね。これで背後から忍び込んでズバッと動脈を切ることができるようになりました。アサシンキル。
どういう原理で格納されていて、どういう原理で出てくるのかはデータ参照してもわかりませんでした。謎技術。
手首から先がカパっと取れて、腕の先から超強力な遠距離攻撃ができるようになるインプラントとかも見つけたので取得したいです。ロマンすぎる。
全然言及していなかったんですが、私は狐なので耳が狐耳なうえに大きくて、かなり聴力があるんですよ。それで村で生活音バリバリ聴いているもんですから、ひじょーーーーーに成長しまして、パッシブソナーと呼べるまでになりました。子供がどう私を攻略して結婚するかの作戦会議とか、酒場で私と一度だけでも…などを、この滅茶苦茶多様な音がある状態でも聞き分けられます。いやー私もてるなあ。ああだからいしはやめて。
面会して1月経ちましたが武具の調達は少し難航しているようです。すげー馬鹿男爵芋と陰謀しか出来ないスコットが邪魔しているんでしょうか。この土地貧乏だからお金が無いでしょうしね。貧弱でもクラフトで改良しますし魔法で一時的な強化ができますから、物さえあれば十分なのですが。
高炉は来月には組み上げまで行けそうですね。データが少し取れましたし焼成は時間短縮できると思います。
石炭と風を送る動力さえあれば、少量ながらも鋼鉄を直接取れる精錬炉が整うと記憶には書いてあるんですが、フェイクも詰め込まれていることが最近わかったんでなんとも。
来月は討伐隊も来れそうなので、トロル討伐戦が始まると思います。私うまく動けるかなあ。後素材。不安がつきませんが今は訓練とトレーニングです。