鍛冶屋の炉を良いものにしよう!良い鉄製品はすべての労働効率を改善する!
何ヶ月か経ちましたー!
1月目!
一般常識はある程度覚えたよー。身につけるのが大変…
筋力はまだ増加中、宇宙から帰ってくる時のリカバリーが半年くらいだった気がするから3ヶ月から半年はこの状態かな?
ギルドの会員になりました。依頼とか受けるためには必須なんだそうで。管理の問題かな?50段階評価で、50が最下位で1がトップ。めっちゃ細かい。どこかの進学塾みたい。上下変動するそうです。相対評価に近いのかな?
ギルドの手伝いを始めたよ。文字を教えるのと、計算関係。特に子供には徹底的に文字と計算を覚えさせてる。すごく主張して通した。ギルドマスターは女性のジェンヌさんで、聡明な方だから私の主張の理由がわかってるんだけど手が回ってないみたいで、私が回すと押し通した。週2回文字と計算。
それで、これを機に子供が請け負う仕事には全て絵で解説を入れることにした。和紙ならそんなにMP使わないから少し作って、絵の具がなくて困ったけどジェンヌさんが魔法で色を付けられるかもということでやったら出来たので各種何枚か作成。保存魔法というものをジェンヌさんがかけて完成。
絵で分かって文字で理解して、危険な所も書いてあればスムーズに安全に採取ができる。文字と算学を覚えただけでも将来の知的人材になる。
子供は重要。
始祖もいってた。子供は命。
私は適当にスペースをもらって、始祖のキャンプ道具を物語が壊れない程度に使用して生活してたよ。技術がすごすぎて言葉にならない。あのテントの中は高級ホテルです。
みんな無限に手に入るらしく、キャンプ道具少々貰い受けちゃった。軽い上に薄いから、魔法のリュックがない私にこそ必要だと思う。ありがとう始祖。
次、2ヶ月目!
筋力は増えてる。
世界について勉強した。この星は大きい大陸が2つあって、大きな海で隔たれている感じなんだそうだ。比較的狭くて往来ができる海があって、そこを基準に東と西大陸って呼ばれてる。正式名称なんだっけ…
で、私がいるのは東大陸の中央付近にあるバーンゲア王国のリチャード・アダムス子爵領地です。本領地です。まじで?若いのかな?この世界の理屈で動いてるんだから考えてもしょうがない。ほお、ミドルネーム入れないんだこの世界。
とにかくこの星はデカイので、中央付近の国家といえども開拓できる土地はいっぱいあるそうです。調査してない土地もかなりあるとか。デカイっていいなーアメリカっていいなー。
文明の歴史は、かなり技術が発展した古代文明があったらしいのですがこの文明は崩壊し、古代ギリシャ世界?くらいからやり直したみたいです。歴史家によってどれくらいからやり直したか意見が別れてるので推測ですが。崩壊して復活しているってのは正しいみたい。
古代文明の遺跡はまだいきてるのが多く、機械人間な…ん…か…が…動いているそうで。サイボーグ?調整器に似たやつなかったりしないかな?無理かなー規格が合わないよね。
古代文明の武器は解明されてないものも多いのですが、使い切りの光線銃(多分それリチャージできる)など、武器は強力で国家の資産になることが多いそう。高く買い取るからトレジャーハンターが数多くいるんだって。行ってみたい。
そうそう、前回普通に使っていた魔力結晶っていうのは、電気の代わりに魔力で動く道具のことを魔道具っていうんですけど、その魔道具の燃料になるのが魔力結晶です。規格があってだいたい単三電池の形をしているそうです。結晶を直列しても意味はなく、魔道具の威力を上げるには電池とソケットが噛む凸凹を大きくして接地面積を広げるか、何個も電池を刺すところを作ってしまうことくらいだそうです。規格上単三電池をいっぱい刺すほうが主流とのこと。
大きいボタン電池とか突起じゃなくて面で接触するから面積広いんで、この形状で作ったら強そう。電池は棒状にしてさ。
説明が逆になったけど、コアというのがこの世界には存在しまして、モンスターが「ドロップ」するそうです。ドロップ。それで、このコアは「吸収すると経験値になる経験値の素」であり、「加工すると魔力結晶になる魔力の塊」なんだそうです。
経験値…げーみー…って思ったんんだけど、大抵のものを殺すとコアにならなかった魔力的な力が発散して、それを身体が取り込むと魔力的に総合的な能力がアップするんだそうです。勿論人を殺してもね。いるそうです、そういう人。500人殺しが伝説になってる。
レベル制じゃないよ。スライム10匹倒して1レベル上がるんじゃなくてスライム1匹倒して1/10レベルが上る感じ。無段階調節経験値能力上昇システム。なんつってー。
魔法を取り入れてる文明なので比較的発達していて、首都には魔導飛行船や魔導街灯に魔導生活用品など、結構な生活レベルであるらしい。超閉鎖的で町中が臭い臭い中世的世界ではなかった。でもどこかにはあるでしょ?
列車はないみたいですが魔導馬車なるものはあるそうです。レールを敷く技術はないのかな。馬車は自動で動く馬車とのこと。馬並みの速度だし魔力結晶の消費は非効率なんだけど、馬を気にしなくてよいのがいいそうです。まあ、ココらへんの技術は国によって違うか…
あ、冒険者ギルドなる怪しい組織が何故あるかも教えてもらいました。
魔道具が発明されると、コアが非常に大量に必要、だけどコア回収を兵士に常にさせるにはいかない。外部委託してしまおう。そしてこの世界は広すぎて探索が追いつかない。探索する人を雇おう。この2つは実力がいる、2つ合わせてギルドにして、損失を少なくして回していこう、名前は冒険的行動をする者たちだから冒険者ギルドだ、というのが発端。
そして、冒険が始まったら消耗品が足りない。薬屋や雑貨屋に材料を個人で売ると買い叩かれてしまって集めてくれる人がいない。これも必要な部分だからギルドで材料仕入れを管理して、ギルドで各商店および組合と売却値段などの交渉しよう。
どこでも冒険者が行動できるようにギルドの開拓村での設立はすばやく正確にしよう。消耗品を届けるために道の整備と馬車や魔導系乗り物の強化を…という感じで進展発展しているのが冒険者ギルドです。
このギルドのおかげで発展が早くなった気がする。これで経済が周っている。
こんな2ヶ月目でした。
ずっとMPは燃焼させてます。回復、総量、ともに向上してますね。どんどんやりましょう。
あ、裁縫で数着私服を作りました!ポンコツな私なので少々カラーの相性が悪い配置ですが色が付いてるだけ凄いです。
裁縫もやればやるだけうまくなりますね。調整器で成長性引き上げられましたが、どれくらい成長性があるんだろう。
3ヶ月目!
筋肉の増加が止まった!どれくらいあるんだろう、チェックチェック、筋肉スコア表示
《ゴリラ》
うん、これ重力計算に入れてないよね。うん。
チェックチェックチェック、データ修正、重力加速度、すべての定義再構築
おし、これでいける。チェック、筋肉スコア表示
《女性が一番力が出る時期の少しばかり力が出る女性》
以前はちょっと鍛えた女性だったから少し落ちちゃったかな?筋トレしようっと。後そろそろ自衛の訓練させてもらおう。
コア欲しいなー、そうなるとモンスターとか獣倒さないといけない。そうなると武器かあ。後レザーアーマー。どちらも私じゃどうにもならない問題なんだよなあ。炉の設計図は知ってるけど私が使うものじゃないし、実際組むのは難易度のステージが違う。材料も集めないといけないし。
なめしは、薬品に使うタンニンは子供の採集で集まってるみたいだけど道具と施設がなあ…クラフトできるかなあ…木材…
あ、今月くらいから大人も勉強に来ました。私もティーチング技術が上がったみたいで皆さんの吸収がとても素早いです。これは続けていきたい。
私一人じゃダメだ~ということでゴメスさんの暇を見て相談。
「ゴメスさんー鍛冶となめしのボトルネックどうにかなりませんかねー。良い鉄ならいい農作業が出来て収穫も上がりますし、いい武器防具も作れます。なめしの効率化は革製品の生産量上昇だし革製品は冒険者に開拓民に素晴らしい道具の提供になりますからすごくいいんですよー。」革の手袋はもちろん、革でできたアウターを着て山に入れば枝で服を傷つけるリスクが減ったりします。レザーアーマーが欲しいのもこれが理由ですね。
「私も頭を悩ませているところだよ。なめしは木材が豊富にあれば作業する場所を広くすることができるんだが、優先順位は住宅と防壁だからなあ。鍛冶は炉とふいごが弱小でな、あの職人は若いけどいいところで働いていたから、もっと良い炉を作れる人材なんだが、材料と人手が足りんのよ。」
「ふーーーんーーーー。実は私魔法の力が強いんですよ、だから木材を切り倒すくらいはできると思うんですよね。その後は乾燥してとんかんとんかんだからお手伝いできないとして。炉の材料ってなんですか?」
「まあパール先生の魔力がとんでもないことは周知の事実だが。木材の切り倒しはかなりありがたい。木こりが加工に専念できる。普通は分担化される作業なんだが、人手がね。
炉の材料は耐火レンガだったかな。幸い材料は近くにあるんだが、モンスターも多くてね。作るにも整ったレンガを整形するのに苦労するんだ。今の炉はみんなでなんとか取ってきて、手持ちの使えそうな材料で整形して焼いたものだからねえ。あれは大変だった(遠い目」
「レンガの材料があれば大丈夫なんですか?というかなんで魔力が周知の事実なんですか!?だれかにはめられたんですか私!?」
「いや、あれだけ常に魔力を使っていて、防護魔法、メイジアーマーか何かだと思うが、それなんか「見える」くらいの強度だし。先生の授業受けてて、それでわからないほうがおかしいぞ。炉以外には…炉に空気を送るふいごが弱いと言っていたな。燃やしたり浸炭させたりする木炭が全く足りないと嘆いてたか。あとはちょっとわからないな。」
「そ、そんな馬鹿な…防護魔法ならばれないと思っていたのに。
ネックはやはり炉ですね、ここが刷新されればいい木こり作業が出来て木材の搬入量が増えて、木炭や木造物の生産量が増える。そうすれば更に良い鉄製品で仕事ができます。私の武器も作ってもらおうかな。レンガは粘土だったはずですから、一度に大量に運んでしまいたいですね。なにかないかなー。」
「先生以外と抜けてる所あるな(笑)
運ぶとなると馬車だが、荒れた道すぎて出せないな。あとはー馬車のスペアパーツくらいか、馬車関係は。荷車でも作ろうか?牛がいるから牛に引かせて。運ぶ木箱やズタ袋はかき集めればなんとかなると思う。もしくは重要な問題だし人夫を雇って運んでしまうか。鍛冶が向上するならある程度資源を使っても大丈夫だ。」
「うーーーーーんーーーーーーキツネの第六感が荷車は正解だけどちょっとだけ違うって言ってます。そうだなーー荷車のように車輪を使って一気に運ぶべきなんですよねえ。車輪があって、一気に運べて、動物を使わないで、頑強なもの。んーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…これ、作れないですかね。今イメージを投影しますね。はい。こんなの。人夫はこれを引いてもらいましょう。これなら2輪で大丈夫です。できれば外枠は鉄でやりたいです。」
「イメージと言うかミニチュアモデルじゃないかこれ。確かにつかめないからイメージなんだろうけど。木材部分は自分で生産できるから可能だ。ただ鉄は鉄鉱石もしくは鉄のインゴットを行商で賄っているからこれを大型化したやつを作成するとなると…」
「なるほど。では木製の荷車ですね。人力で運べるタイプでいいでしょうね、これは即席ですし。解体できたほうがいいです。スペアパーツは緊急時に使う故に貴重ですもんね。ウシをリスクに晒すわけにもいきません。…そういえばなぜギルドが町の運営までやっているんですか?独立した組織ですよね?」
「まあいろいろあるのさ。じゃあ人力の荷車を作る。何往復かすると思うけど背負うより全然マシだしな。集中作業するから2週間位でできるだろう。」
ということで鍛冶を素敵設備にしよう計画が発動。まずは現地調査、鍛冶屋さんにいきませう。
「こんにちはー鍛冶良品化計画のものです。炉とかふいごとかの聞き取り調査にまいりました。」
「ああ、先生じゃないか。計画は先日聞いたよ。即席の炉だったから温度が上がらなくてね、良い鉄が打てずに悔しい思いをしていたんだ。何を聞きたいんだい?」
「炉の状況とか、ふいごの問題点とか、どういう風にレンガを作ったのとか。ですかねー。」
「なるほど、じゃあ炉の状況から。炉のレンガが均一に積まれてなくてね、熱が逃げてしまうんだ。それと煙が部屋に入ってきてしまう。」
「ふんふん、整形に問題あり、パテも不適切。他には?」
「ふいごはまず小さい。それと鍛冶をする時の空気を送る方法は、木炭の下からどんどん風を煽って吹き入れて内部温度を上げるんだけど、風が通る道がどうにもうまく風が通ってないんだよ。」
「ふんふん、弱い送風、風道の適切化の失敗。ほかにありますか?」
「レンガは粘土状があるところから取ってきて、割れないようにするための砂などの材料を入れてからよく練って整形、干してから数枚ずつ焼いたよ。整形はあんまりうまくいかなかったけどそんなに悪くはないと思うんだ、形は少々揃わなかったけど。」
「ふーむ、材料と配合率の問題、空気抜きなど初歩的な製法の勘違い、整形の一定化失敗、乾燥の不十分、都度焼きによる不均一な焼成、他に?」
「ええっ、えーと…」
他にもいろいろと聞いておきました。いろいろだよ。しらないよ。
私も探索と称して周辺の資源調査などをしていました。データ解析で調べながら進められますからね。モンスターは全て忍び足と隠密回避。結構後年に生まれた星なのか、資源豊富のようですねー。石炭と油田、鉄鉱石にレアメタル無いかなー。あ、これは石灰石の資源地ですね。PDAに村からの座標を入れておきましょう。肥料になるしアルカリ液を作れます。消石灰にすれば運動会の白線も引けちゃいますね。
これで鉄鉱石に珪石そして石膏でも見つかればセメントが可能に…石膏以外を焼き固めた後粉砕して、石膏を混ぜるんでしたっけ。
しかしモンスター多いですねえ。はー座学で勉強していてよかった。知らないで挨拶するところでした。
かなり遠くまで来たので引き返してギルドに報告。後は村の雑務。こういう日を荷車ができるまで繰り返していましたよ。鉄鉱石…
そろそろ荷車が出来上がるという日まで近づいてきましたが、本日も探索。山の方に向かってみましょう。造山活動の近くには資源あり!多分。
早速ですが露出した大きめな岩塩鉱床を見つけました。これは幸先がいい。ここなら採掘できるでしょう。やったー。周辺に造山活動で隆起した山によって取り残された海が蒸発して出来た蒸発鉱床があるかも。粘土や石膏やケイ素系その他諸々の物質があるらしいんだ。後地殻の隆起だから鉄鉱石…
山の方は森があってしかも濃くてですね、視界が取れないからわかりませんでしたわ。
魔法で見つからないですかね、鉄鉱石の鉱床よ、位置を示せ!みたいn
データモニターに直線ルートが示されました。近いな。行ってみよう。…できたんだねこういうの
トロル…だと思うんですけど、それが採掘してます。場所だけ取って報告するだけにしましょう。
バレてないので先を進みます。山に登ってみようかな。ちょっと目的が違うか。
なんとなく裾野まで進んでみました。森はありますが樹海はありませんでしたね。結構大きい山だなあ。裾野は…穴がありますね、入ってみよう。穴があったら入りたいタイプ。どうせ魔法で逃げられる。作品設定時にはバイオサイボーグキリングマシーンになる予定が、バイオサイボーグマジックマスター&ティーチャーになってます。解せぬ(棒読み)。
穴ですが、人工的ですね、高さもあるしアーチ型。綺麗にできているので知性がある種族が作ったのでしょう。光りをだすのは怖いので黒体放射赤外線センサーで見ることにします。インプラントのLvが上がると機能追加が凄いです。
進むと小部屋があって、ささやかな装飾がなされていました。ぼろぼろになってます。放棄されてますね恐らく。右に曲がる通路があったので進むとまた小部屋。装飾品があります、編み物だったかんじですね。定期的にディテクトトラップとマジックをかけて罠や魔法的な仕掛けがないか見てますが、特に見つかりません。
この部屋には左に曲がる道があったので曲がって先を進みます。
通路の先には大部屋がありました。ディテクト!なにもなし。気配を隠して見える範囲で観察してみましょう。
部屋はタイルか何かが貼ってありますね、データによると高さは5m。奥行き7mの幅5mですか、壁面は凸凹せず、統一単位系できっちりと作られてますね。前方には並んで座る椅子が設置されてます。蝋燭台もある。あ、背嚢からピックハンマーを取り出して右のワイヤーチェーンにかけておこう。これしか長い武器がないんだよ。
中央真ん中に演説台かな?教会か何かですかね?十分気をつけて進んでみましょう。入り口は一番危険。そろり、そろり。入り口問題なし。センサーやめて光にしましょう、ランタンを光らせました。
んー、私の世界の唯一の宗教である作者教と同じ作りの教会ですねこれ。こっちでも作者教が主流だったんでしょうか?そういや男爵の町に作者教会あったな。不思議だ。
とりあえず物色。鉄製品ならパーソナル倉庫使ってでも持って帰る。
大体錫製でした。見つけた教本も触っただけで崩れるんで読めない。外れですかね。
…この説教台後ろの壁変じゃないですか?1段凹んでますよね。pin!うん、ここだけ音の返りが違います、なにか後ろにあります。スライドドアかな。スイッチかなにかを探しましょう。
10分ほど探した所、右側の椅子の2番め右側、そこの裏にボタンが有りました。隠しボタンは説教台がセオリーですけど、こういう風にするとはあなどれないですね。見逃したらおしまいですよ、もう一度説教台から部屋から椅子から全て洗う気力ありますか?
さてボタンを押したらカチッとなりまして、ドアが動くようになったようです。流石に自動ではないか。さてなかは…
こじんまりとした中に調整台と操作機、新しい機械が佇んでました。
立ち尽くしてしまった。調整台は私のところの機械なはず、しかもあの状況を見ると私の所のは試作機。なんでここに?
こちらでインプラントを入手する機会はない…はず…だと思うのでそういう使い方はしないと思うんですけど、健康チェックと調整ができたのでそういう方向で使ってみましょう。あ、まず動くか確認だ。混乱してる。
えーと、操作機の電源を入れて…立ち上がりましたね。じゃあこの線をせつぞ、PDA接続でいいんですか?改良されてる…できることは、
《インプラントスロット拡張》
《データ適正化》
《記憶装置追加》
《自作インプラントの効果が発揮できるように調整》
《バイオサイボーグのマニュアル更新》
……
………
……………
……………………
……やってみよ。
設定をして調整台へ。前と同じ…ではなくまず一番後ろの頭蓋骨に管を入れる機構が作られて、そこから内視鏡のように管を頭蓋骨内部に入れられてインプラント関連は終わり。データとマニュアルはその管で脳の外側を触られて直接書き換わった。変わった部分のログを残して。追加記憶装置は薄い膜を脳の外側に貼り付けて終了。最後に管を抜いてしっかりと機構を封印して隠蔽して作業終了。
私達…私はバイオだけど、基本サイボーグって脳も金属で、外側に金属の分厚い箱があるんだ。箱の中に中枢部分があって、記憶装置増設は箱の一面を一度切って、そこから中枢部分に取り付けるんだけど、データ書き換えも同じようなもんなんだけど、
最初の調整台も似たようなことやったんだけど、
今回は金属を開けるのではなく、触って貼り付けておしまいですか…
すごい技術格差がある。どう飲み込めばいいんだ。博士が関係してるのかな…
次はこの新しい機械だ。電源立ち上げて…
《自作インプラント作成機へようこそ。はじめての方は初回チュートリアルを、そうでないベテランはそのままお使いください。レシピはダウンロードできます。》
…………コメントのしようがない。初回ぽち。
《初めまして!この機械ではレシピにあるインプラントを作成することができます!受け入れができているように調整されている人なら調整台で取り付ければ直ぐに効果を発揮します!利用料はかかりませんが、素材の一部を売って運用しています、その点はご容赦ください。作成したいインプラントを選択して、素材取り込み機に入れていただくと、数分後に右手のインプラント台にインプラントが出現します、取り忘れのないようご注意ください!取り忘れの責任は問いかねます。インプラントによっては取り込み上限がありますので、現在いくつ取り込んでいるのか忘れずにチェックしてくださいね。作成してしまうと元には戻せません。それでは、ハッピーインプラント!》
なるほど…これは魅力的だ。何が作れてどういう素材が必要なんだろう。 あれ、私どこまでインプラント入ってるんだっけ、皮下装甲とか改造なのかインプラントなのかわからないし。なにかいい方法ないかな、ぽちぽち、調整台とデータリンク、これだ。リンクは最後の使用者、っと。
《
試作ベース身体拡張インプラント
試作成長性向上インプラント
寿命拡張調整
初期型皮下装甲貼り付け
爪にナイフ機能搭載
右腕に隠し武器搭載
眼球拡張Lv2 視力向上とマーク付け
implantGTX Lv1
》
全部かー成長性がなかったらインプラントで成長する形だったんだね。
じゃあレシピを。んーありすぎてわからない。強化してみようか。皮下装甲は。
《基本皮下装甲 ヒヒトラサイの皮膚 35平方cm》
ヒヒトラサイ、絶滅したって書いてあったよ。
これ古代文明のだろうから素材もその当時のなんだね。ほとんど無理じゃないかなあ生息地もわからないし進化しちゃっていなくなってるのもいそう。
試作とかはどうなんだろう。ぽち。
《バイオサイボーグ初号機のインプラントと認識。
サイボーグの中枢回路 1個》
サイボーグもいないよ!というかバイオサイボーグ初号機のインプラントと認識ってなんだろう。私を作った後博士がこの世界に逃げて、私も同じ世界に来たということかな?同じ扉からあの研究所から出たものね。初号機が私って、博士しか知らない。
ただ、こっちの機械凄い進化している。博士はかなり昔にこの世界に来た?私が寝て10年目にあそこは破壊されて博士逃げたはずだし、同じ時間軸で複数の宇宙が動いてるとは限らないよね。同じ世界に来たのは、同じ扉から出たから?
うーん特殊メッセージあるのに存在しない素材ばっかりだ。代用品無いのかなー……うーん機械には見当たらないなあ。有線接続してしてみようか。ぷす。
《んっんー、有線接続できるのは君だけだから、やっと目覚めてこちらに来たんだねマイハニー。ああ、残念ながらこれは録音なんだ、寂しいね。現実ならいまごろ合体してるのにはぁはぁ。ああ、きっと君は私が来た数千年後に来ると思うから、そこら辺にある代用品で作れるようにしておいたよハニー。感謝してねハニー。強くなって私のところへおいで子狐ちゃん、激しいキッスのあと交わってそして結婚しようじゃないか!子供は8人がいいな!では名残惜しいけどまたね、愛しの博士より。》
《インプラントの代用品リストが開放されました。ダウンロードすることができます。》
私の目標が一つ加わった
博士を消す。
えっと、代用品なんですけど、さっきの皮下装甲なら中型コア3つに鉄鉱石20g以上、爪のナイフなら小型コア2個に種類問わず石500g以上みたくなってまして、コア+自然界に存在する素材になりました。コアの大きさは後で聞きましょう。上位互換で、中型コアでナイフの小型コアを賄っても良いみたいです。
あ、強化できるようになったって文通しておこうっと♪始祖ちゃんに追いつくんだ☆
強化は今あるやつを一通りと、左手に隠し武器。これ銃火器も入れられるようなんで、どちらかの手に入れるかもしれません。融合電池のスロット拡張と、直列配置もほしいですねえ、補給方法が確立されてませんけど、核融合なんでかなり持ちますので。
GTX系のブーストインプラント、どうも皮下や中枢神経系統に直接放出される薬みたいなんですよねえ、中毒性はないそうですが。種類は走る消費エネルギー削減とか握力2割増強とか、結構ゲームゲームしてますが博士がゲーム感覚で作ったのでしょう。
以前使おうとして使えなかったパワーブーストみたいな良い機能のブーストもあるので、しっかり見極めながら取得したいです。
なんかみんな欲しくなってきた。強欲の神パールライト。
さて、まだここでやることはありません。帰りましょう、忍び足で。
帰還してまずは天使の受付嬢シャンティへ。岩塩と鉄鉱石を報告しないと。
「シャンティ只今!今回の探索は素晴らしいものがあったよー、いい方と悪い方、どちらを聞く?」
「あははは、どこの舞台台詞ですかそれ。では悪い方からお願いします。」
「じゃあ…このポイントでトロルらしきモンスターが採掘をしていた。」
「それは…すぐ上に知らせます。では良い方は?」
「そいつらは鉄鉱石をほっていた。そしてこのポイントに岩塩が露出しているのを見つけたよ。」
「塩と鉄…!本当ですか、いえうそはいいませんよね。すぐ報告します。じゃあ今回の探索代金です。こちらにどうぞ。ちゃりーん。ああ、あとで抱きつかせてください!」
「尻尾にね(笑)」
ちゃんと報酬はもらってます。運良く大金持ちだけどちゃんとやりくりできないと破産する。バイオサイボーグだから寿命かなり長いと思うんだ。寿命拡張調整もしたし。長い目で見たら今のお金なんてあってないようなものだからね。
ここは大陸の中央で塩が少ないから(資源多いので岩塩結構出るみたいなんですけどね)塩を買う必要がなくなりかつ売れるというのはかなりのメリットみたい。炉が終わったら功労で子爵に合うことになりまんた。ドレス持ってないよ!?
ま、まあとりあえず炉です。荷車ができ準備もできたので、村総勢で採掘しに行きました。耐熱レンガ…耐熱モルタル…どうしようかなあ…
「それではこれから目的にへ向かう。車輪がハマったら脱出するために積荷を一時的に持ってもらうからな。そのために総出で出るんだ。私の魔法の前では傷一つつかせはしないよ、よろしく頼む。」
「ギルド員は斥候!敵少数ならそのまま排除!子爵のギルド員だということを発揮するときだ!行くぞ!」
斥候か、よし、斥候に出よう。すたこらすたこら。
「先生どこ行こうとしてるんだ!?」
「いや、ギルド員なんで斥候に。」
「先生攻撃魔法はやったことないだろ!?危ないとは言わないが下がって大丈夫だ!」
「わかりましたー。」ゴメスさんも気合入ってるなあ。
ギルド員が処分しているのかモンスターに出会わず3時間、粘土が取れる所まで来たよ。
「よし、採取にかかろう。鍛冶屋殿、どれを採取すればいいんだ?」
「そうですね、ココらへんの粘土質になっているのならどれでもレンガの材料になります。」
…データ解析、耐熱レンガ適正率。63%。これじゃどうやっても高い熱の下じゃ割れちゃう。今までは温度が低かったからゆえに割れなかったのか。うーんしかしこれ全部はねて私がレンガの材料粘土作ってもそれはやりすぎ。作成だからMP大量に消費だし何ヶ月かかるかわからない。
上の適正率は?53%。下は?65%。じゃあ地下は?
「ちょっと穴開けまーす!」ボーリングしました。ここは?83%。いける。
冷たい声で「ちょっとみんな退いて。邪魔になるから。」
「ん、なにするんだせんせ「早く退いてもらっていいかな」…よしみんな下がろう」
イメージ、剥がす。さっきの地下まで階段つき露天掘り崩落リスク最小。剥がす粘土は崩れないように奥にまとめる。
「はい!」
ででーん。上の粘土が剥がれて地下の粘土層が顕になり、階段がついてて露天掘りできるような形状で出現しました。剥がした粘土は奥に。陶器とかになるし。ぼうだいなりょうだ。
「ばんざーい、できたー♪ここの粘土層のほうが高温の炉には適してますよー☆」ぴょーんぴょーん
あれ、はんのうがない、まほう、やりすぎたかな?
ここは怒って奮い立たせよう!
「ほら、はやくやりゅまひょ」かんだ
「ぶふっさすが先生だね締まらない。よし、じゃあ大先生が良い質の粘土を探してくれたんだ、どんどん切り取って運んでしまおうじゃないか!」しまるギルドマスター。ずるい。
この掛け声で一斉に動き出しました。スパスパ切り出して木箱に入れて、荷車へ。そして村へ荷車は向かいます。私も同行。木箱ズタ袋はかなり多く用意してあって、ここに残って切り出しを続けるメンバーも居るようです。手際いいなあ。
私が同行をしたのは若干秘密の理由があって、生命サーチをかけ続けていたんですよ。荷車襲われて壊れちゃったらどうにもならないですからね。最初は大丈夫でした。
荷車は1日2回が限度かなー。みんな帰り際には無理せず持てるぶんのズタ袋を持ってかえりました。私も持ったよー魔法じゃなくて。いや、筋トレする時間が全く取れなかったからさ、ちょうどいいかなって。
次の日
「お"、お"ば"よ"う"ご"ざ"い"ま"ず"」
筋肉痛で酷い状況になってた。
「だからサイコキネシス使えるんだったらそれでもてっていったのに。私だってあんな無理しないよ。まあ動けるようだし今日もやろうか。」
私は体にムチを打たれながら採掘現場へ。その途中に単体の多分ゴブリンが突っ込んできたので雷のムチで感電死させてしまいました。まっ黒焦げ。どれだけの電流電圧かけたか覚えてなーい☆魔法の雷とは若干性質が違ってそうで追求が怖いですね。
黒焦げが倒れて死んだかなー?というところでコアらしきものがドロップ。本当にドロップなんですね。ぽーん。そして私の身体に何かが吸い込まれてゆきました。経験値だ!
うおおお力があふれる…倒れそう…はじめての討伐とはいえこんなにも成長するものなんだね。こりゃ早めに筋トレしないと。1tダンベルで筋トレとかやりとうない。
成長したことに戸惑ってるのを見せるのは恥ずかしいのでコアを欲しがりましょう。小型かな?それでも素材になりますし。
「これ、コアですよね?もらっちゃだめですか?みんなで行動中だからだめかな?」
「コアを知らない人はいないと思うぞ大先生。なかなか抜けてて面白いとゴメスが言っていたが本当だな。討伐目的ではないから取得しても問題ないだろうさ。どうぞ、大先生。」
「やりました!これは小型コアですかねー?面白くなってきましたよー☆」
爆笑されてコアの大きさとその呼び名を教えてもらい、見聞を深めたところで目的地へ。特に荒らされてないかな。周囲を観察しながら見回りました。足跡もないですね、よかった。
休んでろと言われたので休みます。ほげー。
あ、私の脳みそが特殊なことについてお話しましょうか。マニュアル更新されていろいろと中身分かりましたし。
私の脳みそも皆さんと同じく空腹をお知らせしたり痛みをお知らせしたりするんですが、思考と演算は実行時間が「0」なんですよ。あーでもないこーでもないと考えるときとかは0じゃないときもありますしあえて0にしないこともあるけれども。
勿論素の能力が極めて高いというのはあります、表現が難しいくらい能力があります。ノイマン型、量子コンピュータ、生体演算、その他補助回路、これが一つになってる状態で運用されるので現在の言葉では表現しにくいんです。秒間計算力5Ghzじゃノイマン型だけですし、一度に10の1235乗個の因数分解だけじゃ量子コンピュータだけですし、フィジーな考えができるじゃ生体だけ。難しい。
全てが一度にできるって言われてもちょっと外れてるんですよね。
うーんもうちょっと作者の時代の科学技術が発達したらお伝えできると思います。
凄いところまで考えられるし、演算もできるとだけ覚えてください。
その凄い脳みそが、入ってきた情報を精査して演算して返すのにかかる時間は0なんです。
例えば銃弾が放たれたとして、それを見つけるまでには時間かかりますが、見つけた後、危険性を判断して対策を考えて対抗措置を取り始める、のは0秒でやるんですよ。
0秒で動けるわけじゃないですよ。動くのは時間が普通にかかります。
銃弾を発見して「見つけた(銃弾)」と喋った場合、「銃弾を発見して」の段階でもう対抗措置が始まってるんです。「み」で筋肉が動き始めたりなどの実質的な行動が始まってますかね。実際に物質が動くのは「た」あたりでしょうか、質量がありますから行動が始まってから動き出すまでには時間かかるんですよね。
弾丸と判定もしくは推測するまでにも思考と演算はしてるんですけれども。確定、推測できるまで目視するのも思考演算結果のうちなので。ややこしい能力だ。
後全ての神経伝達速度が超光速です。光速度を超えているので何秒で脳にまで伝達されているのか私にもわかりません。だから反射神経は作られてないです。条件反射も脊髄反射もない。毎回超光速で脳みそに伝達され適切な判断と処理が0秒でなされ超光速で神経を通り行動してるんです。観測と行動結果をみて意識下の勉強もするんで、毎回同じ反応というわけでもないんですって、マニュアルによると。だからもうあれでやけどはしない、多分。恥ずかしいので詳細は教えない。
でも脅かされたらビビります。ぴゃー!
歩いてる最中に足を出されたら突っかかってコケると思います。どれだけ凄くても気が付かないと無理や。バランスが崩れたのを確認したからってそれを確実に戻せるシステムというわけではないのです。コケるという演算結果が待っている場合もあります。
だからひどいことやめてね。落ち込むから。いたずらしたらシャンティに泣きつく。170くらいが145くらいに泣きつく。子供よ、シャンティは怖いんだぞ!
さて、粘土の搬送は終了しました!後はこれを工程を重ねてレンガにするんですが、今回は一旦村の横にある広場に集めてもらいました。
「ではみなさん、これより秘術で強固なレンガを作成しますのでお立ち寄りはしないでください。10日から12日ほどで終わる見込みです。」
前から散々迷ってたんですが、今回は私が沢山の支援をすることにしました。
自由に生きると決めた時点で、ある程度のルールを考えたんです。
その一つにその地域に継続支援はしないことです。おこがましい言い方ですけど、かなり強力な支援できる力ありますからね。
色んな所回りたいので、できるだけ身軽にしておきたいんですよね。
定期的に水をまくとか、定期巡回してモンスターを倒すとか、そういう支援を行ってしまうとそこに縛られてしまうんですよね。やめるとそこに住んでる人が困っちゃうし。
だから支援するなら完結型にしようと。
子供の教育は若干継続的ですが、キツネの子供好きという習性にやられてしまったのです。でも聡明な子がいますので引き継ぎはできます。教科書、先生の教科書、作りますので。
炉は完結型です。これを作って私が鍛冶し続けたり補修し続けるわけではないですし。鍛冶屋を刷新するだけです。さ、やりましょう。
カットしながら書きますが
まずすべてをサイコキネシスで空中に浮かせてから粘土に副次的材料を混ぜてこねまくり、空気を抜いてからイメージ均一化で粒子を完璧に均一にします。ココらへんから空間遮断してゴミが入らないようにしています。
再度イメージで今度はこの練り物が一つの規格のレンガ群になるようにイメージ。変成。
ぐああ流石にMP消える。
コンパクトに纏め直して2段階乾燥の一段目。温度湿度を固定して数日。2日かかりました。この乾燥工程イメージで飛ばそうかと思ったんだけど結果が不確定だったのでやめました。私のシミュレーション凄いけど、データ不足だったりするとサイコロ振っちゃうからね。サイコロを振らない神様ではなかった。
2段階目の乾燥。0%まで水分を抜きます。12日かかりました。手法が古いんだなこれ。くそー始祖ちゃんみたく全ての知識があるんじゃなくて、知識がどれくらい入るか実験として知識を詰め込まれただけだから抜けがある。
次が焼成。ただ休まないとだめだ。空間密閉だけしてご飯と睡眠とろう。核融合電池がなかったら倒れてた。ぐう。
よし、2日もねた。ご飯はパーソナル倉庫からおにぎりをいっぱい拝借。私の出身、その…き、キメラ混合種が生まれやすい土地で(顔真っ赤)、日本みたいな文化圏なんで、お米久しぶりで美味しい。トカゲが作ってるんだそうです。不思議。
さあ焼こう。300度から1200度まで段階的に引き上げるのか、1日ちょいかけて。MP持つかなー
あ、ふいご問題どうしようね、まいっか、さっさと焼こう。温度管理はシミュレーションできてるから大丈夫だ。希ガスで充満させて温度上げていこう。私なら、室内が完全に均一な温度にできて、それを完璧な温度コントロールで焼成できる。
焼けた!温度も下がった!データ解析推定耐久温度、1916度。おーし鋼鉄解ける1600度より高くなっちゃったぞ。
後はズタ袋2つくらいにモルタル入れればいいか。湿気が怖いけどMPと相談しながらちょっとずつ作成になるのは回避できない。作成は大変だ。
半日で作成できました。モルタルは重いからズタ袋一つ80kgくらいとしても2つで半日かーやはり生み出すのは辛い。
よしお披露目して明日は鍛冶屋の地ならしだね。
村に帰ったらシャンティとジェンヌさんが目にクマ作って待ってました。相当心配したみたい。
「いやあ、ごめんごめん。」
「心配したんですよ!20日くらいかかってるじゃないですか!」
「いやー秘術は大変でー。」
「まあこれでレンガができたんだな。丁寧に運んでもらって明日からにでも作業をh」
「いやいや、鍛冶屋の地ならしがすんでないですよ。風道の調整から地面の硬さまで。炉は重いから普通においたら傾いちゃいますよ。多分既存の炉に基盤があるからそれを利用しつつ改良して、それから積み上げです。積み上げに使うモルタルは作っておきました。」
みんな泡吹いて白目になりつつ鍛冶屋の意向でいろいろ調整して、数日後に組み上げ開始。炉の設計はとてもうまくできているみたいで、着々と組み上がってました。綺麗だなー。
1週間後に組み上がったので、みんなの前で火を入れることに。みんな期待の炉だからね、うまくいっておくれ。
「うん、かなり高い温度が出ています、これなら効率よく良い鍛冶ができそうです。早く木炭が欲しいですね。」
やったーせいこうだーばんざーい!
一緒に喜び合おうとしたゴメスさんを素通りしてシャンティと抱き合いました。シャンティちいさくてめっちゃかわいいのねん。年齢は聞かないけど。
これで私も武器を作ってもらって、魔法使い先生から脱却できそうかな。
いつの日だったか、かるーく行った訓練では槍がめちゃくちゃ相性が良かったんですけど、
【かぶる…かぶる…かぶったら禿あがる…パールアイに殴り殺される…】
という震えるような声が聞こえた気がしたので、片手剣とバックラーにしました。
利き腕が左なんで右に剣を挿して、ついでにバックラー吊るす感じですね。もっとよい収納方法あるかなあ?
剣は選択肢がないからなんだけど、バックラーは様々な魔法を使う私としては便利かなと。バックラーの剛性と打撃耐性強化で3mの巨人の叩きつけでも耐えきる自信がある。成層圏から卵落としても割れないスポンジみたいなもんです。
バックラーで牽制しておいていきなりバックラーから巨大な槍が生えて突進してきたら怖くない?もしくは猛烈な業火とか。
パリィするのが主目的のバックラーの、前30cmにある見えなくて武器が刺さって抜けないラウンドシールド状の防護魔法とか。絶対スキが生まれる。
むふー想像が膨らむ。…いや、ロマンやかっこよさがもくてきじゃないですから!じ、じつようせいをかんがえでてすね…
あ!………あと、これ以上大きいと常時片手を塞ぎますからね(フッ
…implantGTXで世界遅くして、バックラー投げ捨てて隠し武器で攻撃するなんて方法も…グフ、グフフ。
決定しただけで武器はないので訓練訓練でーす。剣は製法上60cmが限界じゃないか、とのこと。良いです、剣を振り回して魔法をバンバン放てれば!!
総合トレーンングと訓練に戻りますかね。
いつ子爵とあうのかな。
4話投稿しちゃった。ストックはこれでないですが一区切りなので。