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マイケル・ジョンソンと正九位



「お目通り叶いまして大変嬉しく思います、パールライトです。爵位は騎士と准子爵を頂く予定です。」


これがあった。マイケル・ジョンソン辺境伯の謁見。辺境伯はかなり上の方だからなー危ない橋は渡りたくない。


「これがかの英雄か。たしかに大変綺麗ではあるな。さて、今回ここに来た理由はわかるな?」


「先の防衛戦での活躍によって、ということと聞き及んでおりますが。」


「左用、ご苦労であった。以上だ。」


終わりかな?褒美とか無いのは残念だけど今欲しいものもないし。クロークの下に着込める革のコートかもっと簡単で暖かい防寒具くらい?


「わかりました。失礼します。」


「まて、その前の話だ。貴様は魔法使いとして参加したはずだな、物資はどうした。」


「1傭兵として参加しまして、魔法使いは成り行きですが。物資は運べないと思ったので私は退避を優先しました。」いやーこれは危ない橋を渡るぞー…


「物資を置いて逃げたというわけだな。」


「そもそも命令がありませんでした。完全な包囲殲滅を確認してから退避に移っております。私個人は時速120kmで長時間走れます。物資があると魔法が使えなくなる人が出ます。逃れた魔法使いは防衛戦で多大なる戦果を上げました。」


「何もせずに傍観していた訳だな。」


「魔法は乱戦では使えません。」


「1傭兵として参加したはずだったな。」


「傭兵は逃げられる人が大半逃げている状況でした。私が行って何ができるか。」


「貴様は有り余る力がありながら傍観して兵士を見殺しにした。傭兵でも刑は免れんな。連行されてもらおうか。」


「オークションまでには出してくださいね。「何時でも逃げ出せますからね、国レベルで」」


というわけで連行されてクロークとかブーツとかみんな脱がされて下着と貫頭衣にされました。

全部没収でもお粗末さまでした商会を使えばすべて元通りになるな、しょうがないけど革セットはだいたい金庫にあるし…牢屋お久しぶりーまたよろしくね。


数日牢獄だったので、ごく少量の鉄と魔金属シリーズで比率研究してました。3種混合だと時間がすんごいかかる。おにぎり少量食べればエネルギー持つのでおにぎり食べながら研究してました。魔鉄は超えたんですけど、もっと伸びしろがあると思う。


そんな事していたら牢獄が開いてある施設に。拷問かいよぉ。


拷問内容としては私の装備と道具をどこに隠したか、倉庫なら出せというシロモノで。


「あんなエネルギー使うのにしまえるわけ無いでしょう、道具ならしらない」


「このあまぁ!」


それで、拷問なんですが、皮膚装甲を破れなくてですね、魔法も装甲ありますし、全く効かないんですよね。ベロもこの世界のじゃ千切れませんし切れません。爪は…剥がしておきました。10得ナイフのおかげでこっちから着脱できますからねえ。やりたいのは腕から手首の着脱なんですけれども。


効いてないのは魔法のせいだということで魔力封印?みたいなものをされたんですが、皮下装甲ですからねえ。ああ、目はくり抜かれました。さすがに痛かったんですけど、脳がバージョンアップしてるので痛みをコントロールできました。あとは治癒や救急セットで治るねー。


見えないということでさらし者になったんですけど、私英雄ですので民衆が暴動寸前まで行きまして、すぐさま引っ込まされました。


残っているのは強姦くらいでしょうか。私忌み子ですから経験ありますので、精神的には余裕です。ただこの体まだ処女なんでここで散らすのは第二の人生としてはもったいない。精神系の魔法で弱っていただきました。たたないとか、フィアー起こすとか、気絶とか。魔力封印されてるはずなのかもしれませんけど、違和感は感じるけどー…ってレベルですからねえ。封印壊すのはやめておきました。



もう後はビザを人質にするかってところなんですけど、ビザは欲しいらしく厩舎に置かれていました。悪いけど目がなくても見える。自己再生も始まってるからまた目が見えちゃうなあ、魔女になっちゃう。魔法の世界で魔女狩り、あるのかな?



というわけで処刑が決まりました。まだ敵が来そうなのに何してるんだろうここの領主。

名誉ある首切りではなく火炙りだそうです。首切りの剣や斧はさすがに装甲が勝てない気がするので火炙りのほうが良いと思うんですが、多分熱は余裕、でも火炙りは死因がほとんど窒息死、酸素が足りなくなるからなんですよ。持つかな。


というわけでジャンヌ・ダルクよろしく中央広場で火炙りに。罪状はでっち上げたらしく不明ですが外患誘致とかでしょうか。民衆の反応は半々ですね。傭兵や兵士は私です。


「これより重罪人パールライトの処刑を始める!火付け準備!最後に言うことはあるか?」

「あの、割と生きられると思うので大丈夫だと思います、無実ですし。強姦させるために20人男を送られてきたときよりは気持ちが楽です。」


「封印は厳重だな、火付け!」


ぼー、火が付いてきます。煙たいですねえ。尻尾と髪の毛や耳の毛が燃えてきてますね、ココらへんは諦めるか。息を大きく吸って止めましょう。


装甲はぶし耐えたみたいでほとんど焼けてませんね。足先などにやけども少々してますけれども。温度の装甲もあるかなー、腐食は多分あるな。最終的に全裸が最強に成るのか…


などと考えていたら胸元まで火が。ここからが勝負。まず血流が多いので酸素も大量に移動しています。それがなくなるまで持つか。効率は上がってるので大丈夫かなと。


「もっとくべろ!焼き尽くせ!」


え、ひどくない?そんな事するの普通?ぐったりしたふりしようか??


酸素も減ってきたのでぐったりしてみました。


「最後の仕上げだ!くべろくべろ!!」


こいつら元々そういうつもりか。この時代の作者教の定義だと首切りや火炙りで生き残ったものは罪人ではなくなるとかが明確に記述されているんですよ。伯爵のところで経典読んでますから間違いないです。


しかしこれは確実に殺す気ですね。でもそろそろ手かせが持たないですね。完全無敵だと殺してきますし、金庫から少しパンをおとしますか、ぽろぽろぽろ


「そろそろだ!死ぬときは一気に倉庫から物を落とすぞ!火加減を間違えるな!」


よーしじゃあ水でも金庫からこぼすか。400Lどっばー。水蒸気爆発ご苦労さまです。周辺の兵士は顔がただれるでしょうね。ほかに落とせるのは…火炎玉か。操れる範囲で兵士のところに落とそう。ぽろぽろぽろ


「うわあぎゃあああ」


「火の勢いを止めるな!油を投入しろ!」


やりおるなあ。そういえば酸素がなくなりました。でも大丈夫です。なぜなら


核融合電池でのエネルギー供給にシステムが切り替わって、電池から全てのエネルギーを賄っているからです。機械の時気絶しななかったのはシステムが自動切り替えしたみたい。


魔力量の回復もエネルギー使いますから、金庫いっぱいだと減りが早いと思う…作成かなにか他の電池を探さないとまずいですね。


エネルギーの関係でしょうがないから金庫から重いものをがんがん放出。金庫もパーソナル倉庫と同じく重量換算です。薪とかごっさごっさおとしていくでー食料もな!!未来技術や道具にパーツは堪忍して!


「よし、手かせが外れたら閣下にお見せするぞ。」



後少しー後少しー。手かせが外れました。一応ばったり倒れます。よく十字にした木が持ったなあ。


まだたいした傷がないので心臓音を確認して死んだことを確認したみたいです、動いてないねえたしかに。閣下の前に置かれました。もうエネルギーは心臓と血液からの供給でいいよね。


「やっと死んだか。おい、倉庫はそれだけなのか?持ち物はもっとあるはずだ、探せ。毛は真っ黒だが、体はきれいだな…この部分とかな。」


乳首つねるなよ、これ痛いんだからね。そろそろ仕返しの番ですが、なにかないかなー。


「おい、こいつは作者教の英雄を演じた極悪人だ、お前らも石を投げておけよ。」


これだな


「…私は罪人ではありませんよ。」目をぱっちり開ける


「な!?おい、殺せ!生きてるぞ!」


「私は生きてます、そう、極刑から生き延びました。熱心な作者教の閣下ならこれがどういう意味かお分かりですね。」すっと立ち上がって閣下を見据える


「おぉぉぉい、おまぁぁえぇぇぇらぁぁぁ。」


「失礼ながら周辺を遅くさせていただきました。普通の魔法のスローですので心配いりません。さて、熱心な閣下ならおわかりですね。」


「なぁぁぁにぃぃぃぉぉぉぉ」


「私は火炙りから生き残りました。作者教にはこう明言されていますね。

極刑から逃れたものは幸福であり、生きる権利を再度得る。


そして、こうも書かれています。


自分の正義を曲げてはならない

自分の正義が曲がらずに極刑になったとしても、作者教が救いを出すであろうと。」


「………」


「そうです、私は作者教の正九位、「放浪のパールライト」です。敬虔な閣下の代わりに宣言させていただきます。」


「皆様、私は正九位「放浪のパールライト」です!ここに宣言します!私は今回の刑に至るまで全ての正義を通し全てが真実でした!私に罪はなく!ここの領主が神の道具を盗み出そうとして画策したもの!私は私の権限で、私が無実であることを証明します!!」


素っ裸だけどまあ様になりました。これで私は終わり。後はかっかさまだね。


「さて閣下、自分の強欲で無実のものを貶めようとするものには何が待っているかお分かりですね。しかも殺そうとした。」


「う、うごいた。こいつは偽物だ!とりお「くどい!!」ぶあああぼおおお」電光石火の左ストレートで8メートルほど飛びました。死んでないよね?


「では、権限にて執行いたします。無策な軍事行動によって大量の死者を出し、あまつさえも防衛戦の功労者の道具を狙って罪を着せ、極刑から生き延びてもなお殺そうとするマイケル・ジョンソンよ、貴方は今この時点で破門です!!!!」


そうしたらマイケル・ジョンソンの上に大きく「破門」と書かれた3Dモデルみたいなものが。なにこれ何もやってないからね私。あ、名前の工作しないと。


「ここにいるものが証人となります。執行者の名前は正九位と「放浪の」までにしてください、名前が知れ渡ってしまっては意味がない正九位なので(笑)」


「それでー、その、せめて下着とかいただけませんか?作者教は裸族じゃないですよ(笑)」


超大急ぎで一番でかい商会「H&KKK」が私を連れて行って即席の服を着せて、下着と最高な服を用意したいとお申し出が。ミエミエな魂胆なので。かさばるから難しい、下着だけほしい、自分で作成しているのでと言って魂胆から逃れました。下着は既成品があったんだけど、私みたいなこの世界では巨人サイズもあったという嬉しさ。しかもワイヤー入り。ワイヤーはミススルだろうね。私では成し遂げにくかった「可愛い・エッチ・清楚な下着」とかございまして、サイズが有りましたのでちょっといただきました。いただかずに金はらって縁を切りたいんだけどな。何を買ったかは18Rの漫画で聞くんだな!!


試着室でそのまま革セットを着用して出てきまして、たいそう驚かれました。商売チャンスはこちらから潰す!ただアクセサリーですけどウエスタンハットがあったのでちょっと興味が出ました。これで外が革で中を金属で防御力があるやつにしたら良いなあ…ぐへへへ

H&KKKは王都にも勿論あって、通信機で概要は伝えておくから、デシャルのツテでと言ってもらえばすべてわかると言うので、覚えておくことにしました。


そういえば黒い革がありましたね。黒いのは私見たく魔法で変えない場合はクロム染という方法でなめす必要があるみたいなんですよ。クロム、あるんでしょうね。


下着で一応報告しますが、3ヶ月でだいたい周期が安定しました。ここには3つの月?衛生か、それがあるんですけど、それの満ち欠けと連動していますね。そういうもんなんですね。


さ、物に釣られないうちにビザの所へいきましょう。無事だと良いんですが。


よかったー無事です、焦げてる体毛に怒りを覚えてましたが。いいこいいこ。


城にある私の品が宿に帰ってきたのですが、クロークがない。正室が持って逃げたようです。唯一のごっつあんの商品が…ワンピースや革の手袋にブーツなんかは返ってきました。


こんなもんかなー。




うーん、クロークじゃないけど礼装に使える一番外側のアウターが欲しいです。H&KKKならクロムなので工業生産的にできると検索は言うので安いんでしょうけど、正直資本金4万ユロルがありますからね…


お粗末さまでした商会とH&KKKに聞いてああでもないこうでもないした結果、またも革の製品に。今回は袖がないコート、いわゆるマントです。というかマントです。コートは前開けてないと剣などが取り出せない。


裏地はウール(あったのか!!!)らしきもので起毛させて、ラム革などを複数重ねて、外は牛で。彩色は黒にしました。彩色された牛以外はお粗末さまでした商会に頼むことに。中堅な分古代文明や魔法繊維などより既存の素材の加工に長けています。H&KKKはその逆。こんなに革を重ねたら加工できるところなんて限られていますよ。割と前もしっかり覆えますからクロークより生地の面積ありますし。繋がないと話になりませんが、クロスタッチでつなげてからなにか処理をして見えないようにしてるみたい。すげえ。


ワンピースで領主に会うのは危険だなーって思ったので、礼装に使える防具はないか聞いたんですけど、チェインメイルやプレートアーマー等だそうです。「騎士が使うような防具」か。チェインは音がなあ。プレートアーマーは大きく凹んだらリリースできる機能がないと胴体を圧迫された状態で活動しないといけない…そしてほとんど流通がない。


チェインを布で包むという案も出まして、これは良さそうです。動かなくさせるんですね。リングとの違いはリングを組んであるかどうか、ですね。チェインは組んでますのでリングメイルよりもっと密が濃いです。腕やだんびら付ければ全身防具にもなりますし。


そうそう、ここのH&KKKバックラーは面白いんですよ。真っ平らに削ったバックラーの基部に鋳造で溶かして作った鉄や魔法鋼材を魔法の接着剤で貼り付けてしまうんです。1枚の木の板を削るだけだし、取っ手と表面は金属です。他の商会も似てるのを出してますがKKKが頭一つぬけてますね。完全鋳造できればもっと面白いでしょうね。私も加工させてもらい、試作ですが銀魔鉄で2つ作りました。全部お粗末さまでした商会でですよ。H&KKKはちょっと警戒してるので。古いバックラーはリサイクルされ金庫にいきました。木は燃えるし鉄は需要がまだまだある。



これで一通り注文したし揃ったのであの遺跡かなーってオークションがまだでした。いろいろな人が来るということで貴族クラスに宿を乗り換えました。


そろそろ2年目後半から3年目くらい?になったあたりでオークションです。


オークションは仮面で顔を見えなくして、長いローブでしっぽも覆い、フードで耳も目も覆うという徹底した個人情報の保護がなされた状態で行うようです。誰が着て、何を落としたかとかかなり危ない情報ですものね。地球でも代理人が出席するだけで完全匿名でしたねえ。投影機を見てましたよ、電気屋の外で。



さてとオークション開始です。一度は入札する制約があるため、最初は1ユロルで落札できそうな品が流れてきます。遺跡繊維の縄を4ユロルで買いました。


声をだすことも憚れるため、手を上げているうちは値段が規定の数字で上がっていって、最後まで手を上げていたものが落札できるシステムです。どよめきは起こりそう。


魔法の品がだんだん出てくるようになりました。魔法の武器や盾、防具は適当に流してアクセサリーですよね。消音チェインメイルはあれば買いますけど。


「それでは、火炎防護の指輪です。罪人につけさせて試した所、魔力ステータス55のファイヤアローまでは無傷でした。10ユロルから始めましょう。」


ステータスあんのかい!!急いでチェックしましたが、一桁の数字が出てきた以外は何もなし。一桁と55?…イメージ力?統計的な手法で計算したのかな。まあこれはいらない。一桁のステータスでステータスアップが1上昇のほうが気になるわ。

ちなみに25ユロルまであがりました。


「次は力の指輪です。概ね30%の上昇が確認されました。勿論骨折に気をつけなければなりません。20ユロルから。」


あんま興味ないですけど、20から入札額が1.5ユロルになります。


「次は保温のペンダント。暑さ寒さの魔法には無力ですが、サウナや水風呂に入った時には効力を発揮します。サウナの勝負にもってこいです。25ユロルから。」


かった。みんな夜の寒さが普通だからあまり気がついてなかったのかな。地球人としては絶対欲しい。はい!


ぐんぐん上がっていきます



30



35



40


45


50


60

65


68

71

74

77


80




「はい、落札です。係員に番号の紙をお渡しください。可能であればユロルのお支払いも。」


落とした。どよめきが起きながらの勝負だったよ。あれの凄さに気がついてる人が居たのかな。

即金で払い番号札を渡したよ。自分じゃなくて他人に預からせている場合もあるそうで。貴族の財務管理人とかかねえ。


こんなもんかな、ビザ用に「魔法防護がかかっている鉄」を24ユロルで落としておいた。蹄鉄をこれで作るんだ。適度な柔らかさじゃないと蹄のほうが傷んじゃうから、鉄で防護くらいがピッタリ。タングステンらしきものとかじゃだめなのだよ…


次は鉱石系統かな。魔金属、アダマンティン、ミススルは入手ルートがあるからミススル銀あるといいなあ。


炭素鋼らしきものが出たのでかいました。非常に硬いが王都の炉じゃないと溶けず、何度も叩いて直していると鉄のようになってくるその光の金属は鋼鉄です。出品は1kgでしたが落札は5ユロル。オークションだからこんなもんでしょう。まあ価値わからんよな。

ミススル銀は出ませんでしたね。後は結構な量のアダマンティンを落としたくらい。銀魔金属の材料だし。オークションだからこういうレベルの金属は量がでるのかいねえ。


次は骨董品や遺跡のもの、一品物など。私の出品物もここで、155ユロルで落ちました。140位かな。うひひ


遺跡は無いツールは落としました。ニッパーとかペンチとかね。枝を払ったり薪を割るのに便利なハンマーアックスの手斧もあるじゃないか入札だ。…いろいろとやって先程の140ユロルは大半が飛んでしまったよ。



「こちら、四角い箱で穴があり、用途が不明なのですが、過充電禁止と描いてあります。ですが、魔力ではないようです。遺跡の骨董品ですね。10ユロルから。」


過充電禁止って、地球で見かけたリチャージ系統じゃないかい?都合よく解釈するとバッテリー。検索すると、電池が中に入ってるバッテリーも多いみたい。いやいや、充電できてもどこで充電しようか。…完品みたいだし落とそう。はい!


20


30


40


50




「落札ですね。係員~」


考古学者でもいるのかな、こういうのに値が高くつく。


周りが私の購買力の高さに騒ぎ出してるけど、こちとら1000ユロル+資本金なので。ここに来る前に買いまくったから1000ではないけどさ。



一品物は凄いバックラーとかがあってめっちゃ欲しかったけど我慢。


ミススル銀のソードとかも出て、買って溶かそうかなーって思ったんだけど300ユロルをこす勢いなので断念。


奴隷も出始めました。作者教は何も述べてないし、居ないほうがおかしい時代でもあるし(大半が農奴ですけども)、まあ普通ですね。忌み子だったから同情はするけどね。同類ではない。


んで、その、自分のパフォーマンスをするわけですよ、買っていただくために。力自慢計算自慢とかは良いんですけど、性的な人も居ましてね、望んでも強制でも。没落貴族の娘や綺麗すぎて売られた人とかね。

その、パフォーマンスなんで、そっちのパフォーマンスをやるかやらされるんですよね。さすがに赤面しました。もちろん男性の性的な人もいたよ。奴隷に人権なんて無いのが普通ならごく普通にいられるんでしょうね。地球はヒトに遍なく人権が付与されましたので…私みたいなキメラは除かれますが。



「ここに来る」奴隷は高いので大金が飛び交った後、とっておきの品の登場らしいです。最後っぽいかな。


「では、種類が違うので2つ同時にご披露いたします。まずはこの銀より綺麗なミススル白銀の宝玉。我らが保証済みで傷もほぼありません。そしてこちらが光線銃。1度だけ使用しましたが光線が発射されました。5分ほど時間を取りましょう。どちらに参加するかお決めください。」


し、新素材のミススルがでた…何処まで上があるんだろう。

確かに銀より綺麗だがそれってプラチナだね。白銀とはよく考えたなあ。相当な貴重品なんだろうな。

次は光線銃か。ハンドガンタイプ、分解したい。参加して値段だなあ。500越えると資本金に食い込む。極力避けてるので500がラインだね。


プラチナミススルは1230ユロルでした。これは光線銃無理っぽいな。はい!





480で落札。イセキデカセゴウ。宿は資本金でも良いようにしようね。移動する大貴族だから私。正九位とはいえ神の使いだし。どの宗教かは秘密。妾は赤いきつねのこんこんこんなのじゃ。


これから一人づつ自分の部屋に呼ばれ、可能な限り出くわさないよう配慮されて退出します。ちなみにオークションにはいるときも全く同じ馬車で入るんですよ。まあ誰が来てるはこの街の宿や貴族の邸宅見ればわかりますけどね。まあ建前上知らないのです。


さってー私の戦利品は、保温のペンダントと、魔法防護の鉄、アダマンティンに各種遺跡の工具、電池っぽいものに光線銃か。…使ったなあ。


2日ほど待機して最後の客になってから、係員も追い出してステルスフィールドを使って外に出ました。ここは富裕層の通りに近いのでわかるのですが、もう貴族の殴り合いが始まっているのか、貴族馬車が集まっていたりしますね。豪華だから見ればわかる。


ここでいきなり商会に行けばオークションに行ったのがバレるので、貴族宿で少々過ごしましょう。アダマンティンの分離と工具のパッキングをしながら数日過ごし、その後は空間固定をしっかりして光線銃の試射と分解。光線銃は魔法じゃないですね。データに出ましたよ。希ガス励起させたレーザーみたいな感じです。これは動力抜けば解体できますね。丁寧に電池を抜いた後、電池を観察。魔法じゃなければエネルギー発生系電池なんですよ。間違って核分裂系だと空間固定していても放射能がまずいです。核融合電池なら純粋融合なので核分裂使いませんから、プラズマか何かが噴出して内部のエネルギーが爆発的に噴射する程度なのですが。規格が同じなら私のスロットで実験できますね…


ゆっくり電池を剥がしていきます…見えたのは…核分裂のあのマーク。そして


「これは核分裂電池です、これ以上の分解はしないでください。」


なるほどね、核融合には技術が足りなかったんだ。さて、規格は同じなのでこの分裂電池をスロットインしてみます。電池だから暴走はちょっと考えにくい。一応周辺を強固に空間固定して、取替。データチェック。切り替え。チェック。


私が使用する分には問題なし。光線銃を使う気はあまりないので金庫に入れておきましょう。衝撃で破れるとまずいし。


光線銃の中を見ましょう。レンズが合って収束して放射、検索の基礎理論と同じだなあ。

分解して作り直すか。リバースエンジニアリング。


これは判り易いや。エネルギーの位相を揃えて飛ばしてるだけですね。威力はエネルギーの出力と比例するでしょう。溶かしますか。レンズやコンバータですかね機械部品を取り外して熱温度を上げていきます。


燃えカスになった。これ化学繊維やエンジニアリングプラスチックとかとかとか、そういうので出来ていたのかああああああorzデータチェックすればよかった…


とりあえずレンズと光を励起する装置(こんばーた?だいおーど?きばん?)は手に入ったので良しとしましょう。


次は充電可能らしい四角い箱…


箱で内部が覆われてると想定して、丁寧に外側だけを横半分に切っていきます。充電可能だそうですが電池かなあ。

開けられました。ちょっとした回路と2個の電池ですね。余分な文字はないな。回路は…処分でいいか、小さすぎる。

これは入れても問題ないでしょう。ずぼ。…お腹がすいたかな?喉も乾いた。チェック、身体。喉の渇きとお腹の腹具合の減り方がちょっと増加したね。電池は…おお、箱の内部の電池だけど3段階で今いくつエネルギーが入ってるかわかるようになってる。箱でも単体でも使えるようにして大量生産したのかな。試しに多めに食べて飲んで経過を見よう。宿の食事ー


食ったー飲んだー(水を)さてと、どうかな。2段階目にチャージされているであろう点滅が移行してる。エネルギー切り替えてみます、なくなっても呼びに入ってる電池が作動するはず。……これは使用中のランプか。3段階目が消滅するまでこれで動こうかね。金庫の関係上すぐだと思うけど。


アダマンティンの分離をして1時間で真っ赤になりました。切り替え。


これは良いぞ、魔法をぶん回して1メモリ1時間持つんだ。メインスロットに入れておこう。あれ、今は吸わない。んー?最初は何もしないでも吸ってたし、食事の時も吸ってたな。データモニターに異常なし。まいいか、通常でも吸ってたし、その時お腹空いたからすいはじめたらおなかいっぱ…いになれば吸うのかな。金庫のパンと水とゴクゴク


吸い始めた!腹一杯は吸うらしい。セッティング調整は後でやろう。今は食べて飲んでチャージしながらのアダマンティンの分離と銀魔金属の研究だね。小型携帯バッテリーみたいな形してくれていてよかったよー。

ちなみに直接可動している部分でしかチャージなどはしませんでした。スロットインしておけば予備として可動はするはずだけどね。


一週間ほど潜んでから外へ。マントどうなってるかな。


「こんにちはー、マントどうですか?」


「あ…呼んできます!」


いや、君でもよいのだよ、マントがわかれば。


「これは放浪様!マントはまだまだですな、薬品を多種使いながらの作業でありますし、牛が貼り付けられてからウールを裏地につけられますので。」


「そかあ。後ここじゃあ仕方ないけど、王都ではパールさんでいいからね、余分なトラブルは呼び込みたくない、放浪したいのに。」


「それは確かに。」


「でしょー。それでさ、この厚手の服をもうちょっと女の子風に出来ないかな?」


「上に生地を貼り付ける程度なら出来ましょう。パール様は大きいですからな!」


「あまりにもサイズが違うとオシャレが出来なくなっちゃうんだよねえ…」


「それは…はい。」


「そういえば私でもここの布告変えられるのかな」


「できましょうとも。永遠に刻まれますぞ。」


オウフ、重たいなあ。とりあえず2点布告の柱を広場に建てました。


1・通行税の撤廃

2・いい遺跡が近くにあるのでそこに冒険者とトレハンの方々を呼び込むこと。入管は組合で行う。申請性。

どちらも永遠ではなく都度よい状態に改良していくこと。

以上 「放浪の正九位」


経済はまだまだ検索してもわかりませんので、わかりやすい所だけ。通行税をなくせば交易も増えるし、遺跡が活発になれば人が集まりますから需要が生まれます。領地での商いも増えるでしょう。商人も来るだろうから宿場町も栄えるかもしれない。


そんな感じ。


ちなみに私はずるいので布告が遺跡に届くであろう日数は待機してまってました。


その間に魔法屋とかいったよ、やっといけた。召喚系がお強いらしく、簡易転移の回避術を教えて貰いました。幻影をだしてから短距離だけど違う所に「自分を召喚」するんだって。召喚は瞬間だからそれで回避+距離取りとか出来るそうです。


後絆でパスを作って、それを通して召喚するなんてのも教えて貰った。誰でもいいから自分を受け入れて信頼してる人に絆を作る魔法を埋め込んで、必要なときにそれで呼び出すんだって。これはかなり難しそうだ。必要なときに呼び出される存在って。


転移は結構楽にこつがつかめました。場所がしっかりわかれば長くても跳びます。

軽く遺跡の町の外れに跳んだら大丈夫でした。そこから伯爵も。いける。PDA座標で跳べますね。地球にいたときのような衛星による絶対座標ではなくて国軸や他に採ってある座標から割り出す相対座標なんですけど。


一度戻って、次はビザと跳べるか実験です。鼠とは成功しています。導き手効果。


「ビザ、軽いワープするよ、いい?」

「ぶふぅん」


「じゃあいくよ、それ!いこう!」


ヴァン


「うん、成功だ!でもやっぱり重いね。ビザを別途召喚…できれば……あのさ、こういう魔法があるんだけど。」


ビザに事情を説明したら甘噛みされました。ああばばばばば

キツネは捕食者ですが他の捕食者にキツネは食われやすいのです。


「やめてーやめてー。うん、じゃあやるよ。…これが絆。食べてくれるかな。」


ビザは何の戸惑いもなく食べてくれました。


「これで定着すれば解除するまで絆が続くよ。さっきも述べたけど、私が無理矢理行動させることも出来るからさ、その、最悪私を蹴り飛ばしてね。」


また甘噛みされた。あばばばばばばばばでも泣いてました。お友達がこれで出来たんじゃなくて、「受け入れてくれる親友がいた」ということが凄いうれしくて。





さてと



転移で遺跡の近くに飛び、赤いのや黄土色の金属とソードを仕入れた後、あそこに飛びました。もちろんあそこです



子爵領!!追放されたのに戻って参りましたー!!!!!

宗教関連は緩く考えてくださいね。

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