鬼の住む山
えー
まいくのてすとちゅう
ほんじつはせいてんなり 本日は晴天なり
ごほん
えー作者のえんぴつけずり.com でございます
今日は誠においそがっ ゴツンっ (読者に殴られる)
ぐほっ そっそれでは 始まり 始まり
店長がいやに高級感で満したかったのだろうか。店内はこってりとした装飾で埋め尽くされている。それが逆に安っぽい雰囲気を醸し出す、「回転寿司 魚山漁」。しかし値段だけは本物の様だ。
「玉子560円ってぼったくり級ですよね」
僕の隣でささやく様に言うのは同僚の安部君だ。
「玉子はふつ-は一番手に取りやすいはずですよね」
「庶民の味だしね」慌ててフォローするが愚痴の洪水は止まらない。それどころか加速してしまったかもしれない。
「先輩も呑気に食べてますがどうなってるか分かりませんよ 先輩が今食べてる赤身だって・・・・・・あれ? 意外と安いですね」
いかん!地雷を踏んでしまった。近所のおばさんたちよりも無慈悲で的確なその言動は職場では「悪魔の囁き」として恐れられている。もうこうなったら誰にも止められなくなってしまう。前には一度店長まで召喚させた大技だ。
何とか声量をおさえ愚痴の嵐のなか、かっぱ巻きを詰め込む。
来店15分ともたないのはこの店にも多少責任はあるはずだ。赤身のほうが安いだなんて。
とにかく早くここを立ち去ろうと会計を済ませるために席を立とうとすると、こんな店はいるだけで嫌だと帰るのか、もしくは店員に文句を直接言うクレ-マ-になるためか、安部君は席を立ちスタスタとレジに向かって行った。
短くてすみません 次回も楽しみにねっ