表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

最初の手がかり

コンビニに着き店内を見回したが歩の姿は無く、店員に声をかけた。

「あの、ここに小学生位の女の子来ませんでした?3、40分位前に・・・」

「小学生ですか?私さっき来たばかりなので分からないんですよ、ちょっとお待ち下さい」笑顔で答えてくれた店員は奧の部屋に向かって

「店長〜三、四十分前位に小学生位の女の子来ませんでしたぁ?」と声をかけた。考え込んだ顔をしながら店長と呼ばれた中年の店員が出てきた。茜ら二人を交互にみながら

「たしかでは無いのですが来られましたよ」二人は思わず顔をみあわした。

「ホントですか!?」

「赤い服を着てたと思うんですよ、でもう一人の子の服装覚えてないんですが・・」

「もう一人?赤い服は多分歩だと思うけど・・誰だろ?」

「友達にでもあったのかしら?だけどこんな時間に一人でいる訳無いし、もしかして待ち合わせでもしてたのかしら・・」

「それで二人はどっちに向かいました?」

「それが・・・。最初、入り口で電話してて、少ししてもう一人の女の子がやってきたんです。夜に子供二人で危ないなぁて思ってたんですが、急にレジが込み忙しくて声をかけられず・・・。気がついたら居なくなってまして。それで覚えてたんですよ」

「そうですか、、、ちなみに何を買ったのかしら?」

「いえ、何も買っていきませんでしたよ」

「あの、ありがとうございました」お礼を言い店を出ようとしたら

「あの!私もしかしたら見たっぽいんですけど・・」と最初に声をかけた店員が呼び止めた。

「えっ?」

「ここに向かう途中、道の真ん中歩いてて自転車で通りづらく、ベル鳴らしたんですよ。で、たしか赤い服着てた少女だった様な気がします。」

「それでどっちに向かってました!?」

「ここ出て、図書館とは反対の方に歩いてましたよ」

「ありがとうございます!」店を後にして走り出した母親の後を茜はあわてて追いかけた。

「ちょっとお母さん!そっちに歩いて行ったのは分かったけど、どこに向かってるか分かってる?」

「そういえばそうね・・・」立ちどまってこの方角にある所で歩達の行きそうな場所を考えていると母親の携帯が鳴った。電話の相手は歩の友達のお母さんからで母親も歩が幼稚園時代からの友達だった。

「コンビニにいた、もう一人の子はりなちゃんらしいわ。今電話で家を抜け出し居なくなったって言ってたから。でお母さん、ここでりなちゃんのママ待って警察に連絡するから、この辺見回してきてくれる?何かあったら電話して」

「分かった」っとあてもなく歩いていたが、その時始めて自分が歩が読んでた本を手にしてる事に気が付いた。あわててたから持ってきちゃた・・・そういえば熱心にこれ読んでたし、何か関係あるのかな・・・けど特にたいした事書いてなかったけど・・と思いながらページをめくると真ん中らへんのページの端が折られている事に気がつき開くとメモがはさんであってヒラリと道に落ちた。あわてて広いあげ見ると、平仮名だらけの字で、                あゆみちゃんへ、がっこうかえってからじゅんび忘れないでね。本よんでばしょ分かったらメールして!すぐに行くから。りなより。場所!やっぱり二人してどこかに行く予定だったんだ!だけど・・・本!そうだ本てこれの事だわ。と少し興奮状態の茜はメモをポケットにつっこむとその折られたページを読んだ。そこには妖精国から帰る方法と題され、書かれていた。立ち止まって読んでいたがメモに書かれていたいく方法は書かれていなかった。            妖精国・・・こんな世界が本当にあると思って二人はきっと本を読んでどこかに向かったはずなのよね・・・けどこのページには書かれていないし、全部読むには時間が掛かりすぎる。この辺で妖精のイメージとつながる所なんてある訳ないし・・・と考えをめぐらしていたがふと気がついた。もしかして、あそこかも!。勢いよく走りだし茜はコンビニから五分程度の所にある広場に向かった。

たしか・・あそこに樹齢何百年ていう古い何か木があったはず。あそこなら雰囲気的もあるし、歩達が行きそうだわ!。広場の面積は広く、奥には街頭が無く暗く回りから四角になっている場所があった。そこにその木があった。暗くて遠くからはよく分からないが近づくと何か光っているのに気がついた。二人はおらずがっかりしたが、木の根元に携帯が落ちていた。ためらったがあけてみた。着信、ママと書かれているのが五件ありそれから公衆電話とかかれていた。ボタンを押し画面を戻すと待ちうけに歩とりなの顔になった。これ!りなちゃんの携帯だわ!ここに来たんだわ!                                      辺りを見回し大声で二人の名を呼んだが、暗闇に自分の声が響くだけだった。母親に電話をし、待っている間、茜はメールボックスを開いた・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ