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放課後バトル倶楽部  作者: 斉藤玲子
◆ VS 生徒会編◆
61/228

無謀な1年生たち

「会長ッ!!会長ッ!!」


エイジが ソウタを抱えて叫んでいる。


「赤嶺ッ!!おいッ!!」


アキトは ハルマを抱え 頬を叩いた。


2人は目を覚まさないが

戦ってつけた傷は無くなっていた。

半壊していた校舎内と一緒に

2人の傷も元に戻っていた。


「冷たい………」


アキトがハルマの異変に気付いた。

身体が異様に冷たい。

顔色は青白くなっている。


アキトはハルマが電気を使いすぎて

血が足りなくなっているのに気付いた。


「ヤバい……死ぬなよ!赤嶺!!」


その時だった。

1階ロビーの影からイズミ、レミ、ユエ、エナが

地面から這い出るような形で姿を現した。


「会長!!」


エナが倒れているソウタを見て すぐに駆けつけた。


「なっ何が起きてたの!?」


「レミ、大変!赤嶺くんが……!!」


ユエとレミもハルマが気を失ってるのに気づいて

すぐに駆け寄った。


「血を使いすぎたんだ!!

身体が冷たい!このままじゃ危ない!!

武藤ッ!あの星座の力でなんとかできないか!?」


「『水瓶座』の事?

………あれは傷を治すだけで血液までは…………」


「血液……!」


レミが(ひらめ)いて

自分のポーチから赤色の天然石を取り出した。


「やったことないけど……やるしかないわ!

アッキー!ハルマんとあたしの腕を斬って!!」


「はぁっ!?」


「斬るって言ってもここの表面だけよ!?」


レミは右腕の真ん中辺りに指を当てた。


「ユエちゃんは『水瓶座』で

いつでも傷を塞げる準備をして!!」


「レミ、あなた……まさか」


「やるっきゃないでしょ……!」


「血液型は……」


「違ったら すぐ病院!」



とても無謀な事を始める。

アキト、ユエ、レミは無謀だとわかっていたが

やろうと決心した。




アキトが人格を入れ替え

人差し指だけを刃物のように尖らせて

ハルマとレミの腕の表面を斬った。

斬った所から血が(にじ)み出る。


レミは手に持っていた赤色の天然石を飲み込んだ。

そして自分の腕の傷とハルマの腕の傷を合わせる。


合わせた腕の間から 湯気のような(オーラ)が上がった。



「清水……何の石を飲んだんだ?」


主人格に戻ったアキトが尋ねた。


「『ブラッドストーン(血石)』よ!

こんな事 やった事ないけど……」


レミは石の効力が消えるまで腕を合わせ続けた。

湯気のような(オーラ)が消えると

効力が切れたのがわかった。


それを見たユエが すぐに『水瓶座』を呼び寄せる。

トールの背中を治した時のようにハルマとレミの傷口を治した。



「アイツら……なんちゅう事してんねん」


ハルマを救うために無謀な賭けに出た 3人の行動に

エイジ、リュウ、エナが呆気(あっけ)にとられて見ていた。



「………すごいよな」


「会長!!」


エイジに抱えられて寝ていたソウタが目を覚ましていた。

横になったまま、アキト達の行動を見ていた。


「……俺も仲間に恵まれてるが……

アイツも良い仲間に恵まれたな……」


ソウタは笑った。




――――――




屋上から『青龍の鱗』を舞わせて

旧校舎の破壊箇所を元に戻していたトールは

あらかた事態が収まったのを察知すると、左腕を元に戻し

その場で力なく座り込んだ。


広範囲に渡って使ったからか

少し疲れて息を切らせていた。



「はぁッ……ハルマのヤツ………」




ソウタの『空間』で守られていた旧校舎は

ソウタが気を失った時に『空間』が解除された。

その事を推測していたトールは

ソウタが気絶してしまった時の事を考えて

2人の 結末を最後まで見届けるのをやめ

旧校舎を元に戻す事に徹しようと決めていた。




ハルマは自分の能力(チカラ)

絶対 当てにしている。




そうじゃなきゃ あんな無謀な技を出してまで

勝負に出なかっただろう。


トールには わかっていた。





「みんなを……無謀な目に付き合わせやがって……」



階下でハルマの救出劇が起きてる事を

知ってか知らずか わからないが

トールは呟いた。




「もう一度 ぶん殴ってやる、あの馬鹿」

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