表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
放課後バトル倶楽部  作者: 斉藤玲子
◆ VS 生徒会編◆
32/228

アキト VS エイジ

◆登場人物◆


時任(ときとう) エイジ

17才・高3・男


身長170センチ・通常な体型

ややロン毛。ファッショナブルな

眼鏡をかけてる。


「フォーク・パンク・ポップ

ロック・ダブ・クラシック・レゲエ・ヒップホップ」の 8つの曲調に合わせて戦闘能力を発揮させる。

ヘッドホンとiPod はただのポージングで

能力とは無関係。

関西人。

アキトは体を起こして

かぶったホコリを払った。


「背丈のわりにゃ簡単に吹っ飛んだのー♪」


エイジは ステップを踏んだまま

アキトに向かって喋った。


アキトは腰をさすって息を整えている。


「樋村」


「!」


「もし、ヤバイとこまでいきそうになったら

止めてくれないか?」


「えっ……でも、それをしたら敗けになるよ」


「いいさ 敗けても。頼む」


アキトはトールの目を見て

その事を告げると決心した面持ちで

エイジの方に向き直り

両手で顔を覆った。


もしかしたら自分で もう一人の人格を

抑えられないくらい戦うことに

なるかもしれない……


そう思ってのアキトの言葉にトールは覚悟した。



怖気が走る。



もう一人のアキトが人格を現した。

エイジは ステップを止め驚いた。


「なっなんや、えらい人が変わったな!!」


同じ場にいて、同じ怖気にさらされたはずの

影井イズミは 平然と笑っていた。



アキトは ハルマと戦った時と同じ

不気味な笑みを浮かべると

両手を メキメキ鳴らしながら

鋭く尖った爪に変型させた。



「左胸 えぐってでも奪っていいんだよな?」


「おーおー、言うやないか。そう簡単には捕らさへん!」



アキトは駆け出してエイジの胸元を狙った。

エイジは再びステップを踏んで

アキトの攻撃を軽やかにかわした。



『♪「ポップ」♪』


エイジの姿が 2・3・4………と増え始めた。


大人数のエイジに囲まれたアキトは

周りを見回し、一番近くにいた

エイジに攻撃した。


だが、なんの感触もなく そのエイジは消えた。


『♪その目かっぽじってよーく見な♪』


「ちっ、うるせぇな」


アキトは手当たり次第エイジを

斬っていったが、どれも偽者で

手応えなく消えていくばかりだった。


このまま続ければ、いずれ本物が見つかる。


だがエイジは、そう簡単に

攻略できなかった。



『♪「ロック」♪』


「!!?」


アキトの右足が急に動かなくなった。

石みたいに固まり

自分の意思で動かせなくなくなった。

その隙を狙ってエイジが

アキトの間合いに入り込んだ。



『♪「パンク」♪』


パァーンッ!!

っと、またアキトは吹き飛ばされた。

壁に背中をぶつけ、またもや崩れた。


「♪男なら恥さらせ~♪」


エイジは陽気に歌って躍り続ける。

アキトはすぐ体を起こして

エイジに突進していった。


顔が怒りで歪み、殺す勢いで

腕を振り上げてる。



「♪さぁ、今のキブンはど~ですか~?♪」


エイジは 怒りで頭に血が昇っている

アキトの行動を完全に読んでいた。



「♪『ダブ』♪」



ズンッ!!と

急にアキトは体が重くなる感覚に襲われ

強制的に床に這いつくばることになった。



「ぎッ……ッ……!!」


起きたくても起き上がれず

重力に圧迫され苦しんでいた。



「まだ一度も攻撃くらってへんで~?」


エイジは余裕綽々と

地面にひれ伏すアキトの前に

仁王立ちした。


「やっぱキツかったかいな、上級生と戦うんは?」



アキトは地面に顔を埋め

怒りで震えているのがわかった。


ハルマもトールも 圧倒的な強さを

見せつけられ 不安と焦りにかられ

冷や汗を流していた。


「桐谷君………」


トールは手も足も出せない

アキトの状態を見て心配した。

敗けないでほしい……そう強く願った。





「……………………ハハッ」



地面に顔を向けてるアキトから聞こえた。





「アハハハハッハハハハハハハハッ!!!」





アキトの狂喜的な笑い声が音楽室を響かせた。


まだ笑い続けている。


エイジは顔をしかめ、ハルマもトールも

アキトの笑い声に不吉な悪寒を感じた。


これには、ずっと笑っていた

影井イズミも 笑うのをやめていた。



皆がアキトの狂喜に支配された。




「いいね!いいね!!

そのまま俺を押さえ付けておけよ!」


この言葉は何を意味しているか、

エイジは すぐわかった。



重力の(ダブ)を解いた瞬間

アキトに襲われる恐怖にさらされる。

優勢だったはずが 途端に引っくり返される。



今度はエイジが冷や汗を流した。


「けったいな奴や……

こないなチカラ持っとんたんかい」


「クックック……このままでもイケるぜ?」


「なんッ!?」




アキトは右手を思い切り床に叩きつけ

そのまま床に右手をねじ込ませた。



その瞬間、エイジの足元から

突然 3本の突起物が地面を破って立ち上がり

エイジの足を斬りつけた。


「ぐぁっ!!」


エイジは左足に斬り傷を負い体勢を崩した。



エイジの足を傷つけたのは

アキトの右手だった。

地面にねじ込ませた時に変型させて

エイジの足を狙った。



エイジは怯んで重力の(ダブ)

解いてしまった。




アキトはゆっくり立ち上がり

今度はエイジを見下した。




不気味に微笑む。




全員が息を飲んだ。





「ぐっ……」


エイジが たじろぐ。






「今のキブンはどうですか?センパイ♪」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ