ハルマ VS レミ
コツ コツ コツ ……
「大丈夫かしら レミ……あぁ、暑いわ」
―――――――
「面白いワザ……?」
ハルマは レミから一定の距離を
保って警戒している。
「使うの久しぶりだわ。スゴイわよー?」
レミはポーチから
長細い半透明の石を取り出して
口に入れて飲み込んだ。
「てめぇの ノドはどうなってんだよ」
「んふ、ナイショ♪」
レミは石を飲み込んだあと
両手を お腹の右側に持っていき
何かを抱えるようなポージングを取った。
「……?」
「ハァァァァァァ……」
両手の間から 光り輝くモノが見え始めた。
それは次第に 大きく…大きくなり
サッカーボールくらいの
光の塊が出来上がっていく
「……オイッ……それって」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ………
レミは光の塊を ハルマに向かって突き向け
その両手から一筋の光線が放たれた。
「ヤァァァァァァァァッ!!!」
ドギュウゥゥゥゥゥゥーーー!!!
「うわぁーーッ!!!」
ハルマは間一髪で光線を回避した。
「かめ〇め波だッ!!
か〇はめ波 撃ったぞ、あの娘!!」
「違うよ!桐谷君!
波〇拳だよ!! 〇動拳!!」
「黙れ外野ッ!どっちでもいいわッ!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ……
「はっ!!?」
「エイヤァァァァァァ!!」
ズギュウゥゥゥゥゥゥーーー!!!
「ギャーーッ!!」
レミの光線 2撃目が放たれたが
ハルマは またしても回避した。
「なんだよ、それ!!
なんの石 食べやがった!?」
「『レーザークォーツ』よ」
「そんな名前の石があってたまるかーッ!!」
「バカにすんじゃないわよ!」
バキュウゥゥゥゥゥゥーーー!!!
「だぁぁーっ!!」
レミは石の効果が切れるまで
ハルマに向かって撃ちこむつもりらしく
3・4・5 発めと 屋上中に
レーザー光線が飛び交った。
ハルマは逃げ回るので
トールやアキトも、気が気でなかった。
「バカ!こっちくんな!!」
「独りで撃たれろ!」
「ひでぇッ!!」
「だいじょぶよー
ちょっとコゲ穴つくくらいの威力だから」
「そ、そうか、それなら……って充分じゃーッ!!」
ハルマは レミの光線攻撃の効果が
切れるまで逃げ回った。
ただ逃げ回るだけでは なかった。
レミが光線を撃つ時、
右腰に隙が出来るのを確認したハルマは
タイミングを見計らって逃げ回っていた。
そして、12発目の光線が放たれた瞬間
ハルマは バチッと火花を散らして
高速移動を使った。
「!?」
レミは ハルマが消えた事に
気付いたが 手には光線が放たれたままなので
体勢を変えられなかった。
バシッ!!
ハルマは レミの右腰に下げてある
天然石の入ったポーチを捕った。
「あぁ!!」
「よっしゃあ!!オレの勝ちだ!!」
ハルマは勝ち誇った。
「ハルマー、おーいハルマー」
「なんだよ!?」
「この勝負 引き分けー」
「はあ!?」
「周りみてごらんよ」
ハルマは周りを見た。
レミが放った光線のせいで
屋上の柵が ところどころコゲ穴が
出来ていた。
「屋上にある物の破壊と破損は
試合中断で、引き分けにするって
決めたでしょ」
「そんな!?なんで!?」
「僕が急いで直さないといけないから」
「あらら、ごめんね、ハルマん♪」
「ウソだーッ!てか、ハルマんって言うな!!」
「ポーチ返してよ」
ハルマの叫びは空しく
レミとの決闘は無効化された。
ガチャン ギィ……
「!」
「あっ」
屋上の扉を開けてやってきたのは
紫色で フリルのついた日傘をさし
凛とした姿勢で ツカツカと歩く
武藤ユエ だ。
「こんにちは」
「こんにちは、じゃねぇ!てめ…」
「ユエちゃーーん!」
「え?」 「ユエ…ちゃん?」
「あら、このコゲ穴。
『レーザークォーツ』使ったのね」
「えへへ」
「おーい……」
「でも、危ないわね。気を付けないと」
「ごめんねー」
「聞けーッ!!」
「何よ、もう!」
レミはユエとの会話を邪魔されたのに
腹が立ってハルマを睨んだ。
「ご、ごめん……武藤さん
君たちは……どーゆー関係?」
「幼馴染みよ」
「えぇっ!?」
3人は驚いて ユエとレミを見比べた。
対照的な いでたちに、
全く接点の見当たらない関係に見えるが
幼馴染みだと言う。
「ユエちゃん家は占星術一家なのよ。
それで、ウチは天然石の卸問屋。
ユエちゃん家に水晶や おまじないで使う
天然石を卸しに行ってるんだから」
さも当然のごとく話すレミ。
「それじゃあ……最初から知ってたんだね。
最後の1人を…」
「レミは強かったでしょう?」
ユエは何かを言いたそうな顔で
問いかけた。
「強かった……っていうか、すごかったよ」
「このゴリラ女!!」
「何よ!!」
「レミの力を体感してもらいたかったの」
「どーゆー事?」
トールは ハッと気付いた。
「5人……揃っちゃった」
ハルマもアキトも
屋上にいる全員の顔を見回した。
ユエの予言。
5人揃った時
大きな『星』が襲う。
「やっと話す時がきたわね」
ユエは全員の視線を集めた。
『レーザークォーツ』
本当にあります。
『雷レーザークォーツ』ってのも
あります。
次回 から新展開




