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放課後バトル倶楽部  作者: 斉藤玲子
◆集う仲間 編◆
23/228

乱入

ガチャ ギィ………


「へぇー ここかぁー」


スタ スタ スタ スタ………


「………よし!!」









7月の3週目に入り

中間テストを終え、初めての夏休みを

迎えようとしていた。



「ハルマのやつ、夏休みも来いって

いいそうだよね。

暑いから嫌だなぁ……」


「むしろ『合宿するぞ』なんて

言い出すんじゃないか?」


「うわぁー 言いそう」


「なんだかんだで寂しがり屋だよな」


トールとアキトは 旧校舎に入って

いつものように屋上へと向かっていた。

屋上の入り口に着いて 扉を開けた。









「クソッ オレの大事な放課後…!」


ハルマはテストで赤点をとり

居残りを受けた後だった。


駆け足で旧校舎に入って屋上の扉を開けた。


「オース!わりぃ 遅くな………」


「アンタが赤嶺ハルマだね?」


「!?」



ハルマは目の前の事態に固まった。


トールとアキトと もう1人

ショートヘアの女子生徒が

ハルマを待ち構えていた。



「…………なっ………お前はッ!」


「何?あたしの事知ってるの?」



ハルマは まだ状況を飲み込めてないが

ひとつだけ確かな事があった。




「どーゆー事だ?」


ハルマはトールとアキトに顔を向けた。


「僕達が来た時には もういたんだよ……」


「赤嶺が誘ったんじゃないんだな?」


「知らねーよ!ってか、お前」


「あんたさー、さっきっから

お前お前って失礼じゃない?」


女子生徒は憤慨してハルマを睨んだ。


「ハルマ………もしかして」


「もしかして……だよ。

半信半疑だったけど……やっぱそうだったか」



謎の女子生徒は ハルマが能力者だと疑っていた

最後の1人だった。


だが、なぜ この場にいるのかが

わからない。


3人とも 身に覚えがないのであれば

疑えるのは1人しかいない。



「武藤ユエから聞いたのか?」


「んー、今はナイショ」


「ざけんなよ、何しにきた?」


「ここで『赤嶺ハルマか桐谷アキトと手合わせしろ』

って言われたのよね」


「手合わせ!?」


「あたしはどっちでもいいんだけど」



3人は集まってヒソヒソ話を始めた。




「あのオカルト女……何考えてやがる!」


「やっぱ武藤さんが……あの人の力を

見抜いて、ここの事を言ったのかな?」


「予言どおりにするためにか?」


「5人揃ったら……でも何で?

不吉な予言なら避けようとするのに」


「あークソッ めんどくせぇ!!」




「ちょっとぉー!

暑いんだから 早く決めてよー!」



ハルマは女子生徒の方に向き直った。


「来ちまったもんは仕方ねぇ!もういい!!

かかってこい!!」


「おっ、アンタでいいのね?」



ハルマは女子生徒の前に立ち

女子生徒も堂々と ハルマと対峙した。





「女子と戦わなくて済んだからいいけど

俺 出番ないなぁ」


「………ごめんね、桐谷君」


なぜかトールが謝った。





「お前……能力者でいいんだよな?」


「能力者……あぁ、私の体質の事ね」


ハルマは 今までと違って

「その能力(チカラ)なんだ?」と

聞かなかった。


なぜなら その女子生徒の能力というのは

トールやアキトやユエと違って少し弱い感じがした。

そのため半信半疑の念で彼女を見ていた。




「だいたい聞いてるよー。

アンタが電撃使いなんでしょ」


血潮雷電(ダリアスパーカー)だ」


「あらっ カッコいい名前」


「そ、そうか?」


ハルマは自分の能力名を初めて褒められて

ちょっと はにかんだ。




「それじゃあ始める前に……ハルマに特別ルール!」


「あっ!?」


「相手を気絶させたら敗け」


「オォォオイッ!!そりゃ無理だ!!」


「何言ってんのさ、女性だよ?」


「戦いの場に男も女も関係ねぇ!!」


「ハルマ最低」



「あたし、気絶しないから大丈夫よ」


「あぁ?」



女性生徒は 強がりや虚勢ではなく

大真面目に言った。



「だって 雷 効かないもん」



「はあ!?」



「あと斬撃もね」




3人とも 女子生徒の言葉に驚きと疑念を抱いた。




女子生徒は にっこり笑って

勝ち気な態度で言った。




「自己紹介してないわね、

あたしは C組の 清水 レミ!よろしく!」


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