1/16
プロローグ~堕天~
神話において神に氾濫を起こしたもの
――――ルシフェル
神に勝るとも劣らない力と知性を持っていると謳われるほどの力を持ちながらも、その非凡なまでの才能ゆえに驕り、今の神などよりも自分のほうが神に相応しいと考え、神を殺すことを考えた。
ルシフェルは必ず神を殺せるという確証があった。何故なら、神は彼に絶対の信頼を抱いていたからである。
しかし、実際は違った。
ルシフェルは神に奇襲を仕掛けるために神の住む居城に攻め込んだ。だがそこには、彼が来ること事前に知っていた神が準備した天使の兵士たちが待ち構えていた。
結局、ルシフェルは戦いに敗れ、彼は『天界』を追放され、『堕天使』となるはずだった。そう、ただ単に、堕天するだけのはずだったのだ。
確かにルシフェルは『堕天使』となった、『天界』に一切干渉をすることのできない『地獄』に堕とされた。だが彼は極東の島国である日本に七種の石の中に自分の力を注ぎ込み、各地にばら撒いた。
その石の所有者は人知を超えた力が使えるようになるという・・・・・・