第1話 初めて知る世界
暇つぶし程度で書いてます!
殺戮の天使というゲームがほんっとうに大好きで、ストーリーが少しよっているかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでってください!
「リア、この島から逃げなさい。」
ある日突然お母さんがそんな事を言ってきた。
「どうして?」
「3日後、1月1日に修正が入る。
個人修正はされないと思うけど、リアは修正の影響を受けすぎた。」
「修正って何?」
「このままだとリアはリアじゃなくなる…」
「?私はずっと私だよ?質問に答えてよ。」
「いつか、分かるわ。急だけれど今から家を出なさい。船の時間は分からないけど…船に乗って島を出なさい。」
お母さんの言ってる意味が分からなかった。
でも、お母さんが言ってるんだし従わないと…
「お母さんは一緒に来ないの?」
「……」
「ねぇ、お母さん?」
「お母さんは行けないの…」
「どうして、」
「それは、、本当に会いたいなら迎えに来てほしいな…」
「迎えに行けばいいの?」
「えぇ、だからお母さんの事は心配しないで。必ず島から出てね。約束よ?」
「分かった。約束するよ。」
「あと、これを…」
「何?これ」
「これはバグ。貴方の事を護ってくれる御守よ。受け取って」
「ありがとう。」
ネックレス型の変な形の御守。
その御守を首にかけた。
「それじゃあ、いってらっしゃい」
「いってきます。」
私は扉を開けた。
外は薄暗くて雨が降りそうだ。
「とりあえず、雨が降る前に船乗り場に行かなきゃ…」
船乗り場は歩いて5分もかからないうちに着いた。
なんて言えばいいのかな…とりあえず島から出たいって言っとこう。
「あの、島から出たいんですけど…」
「はい、それじゃあ、まずはここに名前と年齢、それから住所を書いてね。」
受付のお兄さんは優しく教えてくれた。
「リア・ガルナーちゃん12歳ね。ちょっと待っててね。」
待機室で待っていると奥から荒い声が聞こえてきた。
「島民は今誰も島から出せんと言ってるだろ!」
「ですが、出たいと言っているのはまだ子供なんですよ!」
「そんなの関係ない!話をさせろ!」
「なら、せめて、先輩以外にしてくださいよ!」
「1日まで俺とお前以外いないんだよ!」
子供…周りに子供はいない。
私のことを言ってるみたいだ。
「お前がこの島を出たいと言ってるガキか!」
凄い大きな人。
声も大きい。
「そんな怒鳴ったら怖がるでしょう!」
「黙れ!こいつの名前と年齢を言え!」
「リア・ガルナー。12です」
めんどくさかったから自分で答えた。
大きな男の人は睨むように私を見てきた。
「ガルナー…あそこの家のガキか!
スィセルめ最後の抵抗か…」
大きな人がブツブツと独り言を言ってる。
それにお母さんの名前、、
「おい!お前こっちに来い!」
「待ってください!先輩!」
「お前はここに入るな!」
いきなり腕を捕まれて引っ張られた。
どこに行くんだろう。暗い。
階段を降りてって地下のようなところに着いた。
「お前は1月1日まで大人しくここにいろ!」
【ガチャン!】
牢屋に閉じ込められた。
なんで、こんなところに地下牢が…
1日まで出してくれないって言ってたな…
「どうにか出れないかな。」
牢屋の中を調べてみたけど出れそうな感じではない。まぁ、普通に考えたらそうだよね。
「どうしよう。」
これじゃあお母さんを向かいに行けなくなっちゃう。それは駄目だ。約束したんだから。
私はお母さんの事が好きだから。お母さんの事が好きなら向かいに行かなきゃ。
「でも、本当に出る方法なんて…」
食事を持ってきた時に鍵を奪うとか?
無理だな。さっき大きな人とお兄さんしかいないって言ってたし。
あの状況でお兄さんの方に食事係させるとは思えない…
駄目だ思いつかない
…ふと、お母さんから貰った御守を見た。
「変な形の御守…名前はたしか、[バグ]」
その瞬間辺りがおかしくなった。
「な、なにこれ…」
空間?が動いてる様な奇妙な光景だ…
何が起きてるか分からずに牢屋の扉に寄りかかった。
「っ!痛…」
牢屋の扉が透けてる?
目の前で起きている事に脳が追いつかなかった…
〘バグ…〙
黒い煙の様なモヤが動いてる。
〘バグ…ちょ…だい〙
「バグ?この御守のこと…」
気になったから少し近づいてみた。
〘あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁはははぁ゙ーー!!〙
「耳が…」
耳がおかしくなりそうだ…
「ありがとう!やっと元に戻れたよ!」
「誰?」
黒いモヤの中からいきなり女の子が出てきた。
「まず最初に言う事がそれ?もっと他に言う事あるでしょ〜」
「…どこから出てきたの?」
「今のリアちゃん説明するの面倒くさいな〜」
女の子ははぐらかした。そもそもなんで私の名前を知っているんだろう。
「そんな顔しないでーまた機会が来たら教えるよ」
「…じゃあ貴方は誰?」
「サティ」
「…それだけ?」
名前だけしか言ってない。
見た目は10歳いってないぐらい。
「わからない?」
「何が?」
「そっか…!そういえばこの島から出たいんでしょ?」
「うん。」
…なんで島から出たいことも知ってるんだろう?そもそもこの状況すら説明がつかない。
「それじゃあ良いこと教えてあげる♪」
「何?」
「この島から出たいなら髪色変えたほうがいいよ」
「なんで髪色?」
「髪の色は役割を表すからね。リアちゃんの白色の髪は中級役を示すから~ごまかすのめんどくさいよ~」
髪色なんて関係あるのかな…
でもこの子しか手がかりが無いし信じるしかないか。
「とりあえず髪色は絶対に変えよっか!」
「そんなのでいいの?」
「うん!髪色変えるだけでこの島の人達は見分けがつかなくなるからね。」
「何色にすればいい?」
「立ち位置的には主人公が一番動きやすいから……赤とか黄色とかかな」
「でも染めるのない。」
私はサティをじっと見つめた。
「そんなに見つめても私からは何も出ないよ?」
「自分から言ったんだし…」
「そもそもこの島に髪染めなんてあるわけないじゃんw髪の色で役割確かめてるのにそんな簡単に髪色変わられたらこまるじゃん」
そりゃそうだろうけど、自分から言ったんだからあると思うじゃん。
「まぁその辺はリアちゃんが頑張ってね!あっ、でも黒は絶対駄目だよ!」
「…分かった。色々教えてくれたありがとう。」
「あっ、あともう1つ。自分の名前は忘れないでね。」
「忘れる事なんてあるの?」
「名前はね、自分の命みたいな物だから。
名前が消えればバグになる。覚えといてね」
バグってこの御守のこと?もうよく分かんない。それにサティもこれ以上教えてくれる感じじゃなさそう。
「…よく分からないけど、分かった」
「こちらこそ、私をもう一度リアちゃんとで会わせてくれてありがと♡じゃーねー!」
サティが消えた。どこに行ったんだろう。
それに私達は初対面のはずなんだけど
……まぁいいか。今私はお母さんに言われた通りにすればいい。
「暗い…」
暗い廊下私のいた牢屋以外電気が付いてない。赤レンガの壁と鉄格子の廊下が続いてる。
私以外にはいなさそう。あとここを出るまでに髪を染めれそうな物を見つけないと
それにまだバグの影響が残ってる…
触ると壁が崩れる。それもぬるっと崩れる感じだ。濡れた土みたいな。
……この濡れてゼリー状みたいになった赤レンガを使えば髪染めれるんじゃ…
自分の白い髪に溶けた?赤レンガをつけた。
茶色よりになってしまったが一応成功した。
「あと服も変えなきゃな」
服の替えは流石になかったから元々着てた来てた白い服を脱いだ。
その下は黒いワンピースだから大分印象は変わるだろう。念の為バッグは持ってくことにした。
でも、そもそもどうやって出れば良いんだろう。来た所から出たらバレるだろうし。
『ガチャン!』
音が聞こえた。さっきの人が来たのかな…
早く逃げないと。
{ガルナーがいない}
そんな声が聞こえてきた。まずいな早く逃げないとな。
髪色変えれば見分けはつかないって言ってたけど、ここに人がいるってだけでもまずい。
「おい!ガルナー!まだお前がこの廊下にいる事は分かってる!!大人しく出てこい!」
どうしよう。多分私がまだここにいることは分かってないはず。
今のはただカマをかけただけ。でもこっちに来てる、とりあえず逃げなきゃ。
壁に当たった。行き止まり?違う扉だ。
開くかな。
『ガチャッ!』
駄目だ開かない
「やっぱりいたか!!」
しまった。大きな人が走って来る。これ捕まる…
「ガルナー!!大人しく牢に入、〘縺ォ縺ッ縺?縺ヲ!繧〙」
!なにこれ…。大きな人が黒いモヤになった。
〘繧�▲縺ィ隗」謾セ縺l縺溘ゅ%薙譛ャ蠖薙�荳也阜縺���〙
気持ち、悪い。早く逃げなきゃ。さっきまで普通だったのに…バグの影響?
大きな人がねじ曲がった私の牢を見た時は何も言ってなかった。
何メートル以上離れたら元に戻るとか決まってるのかな?
とりあえず、出なきゃ。
「扉の先に階段…でも鍵がかかってる…」
バグでどうにか…駄目だ。この扉は透けたり曲がったりしない。
どうすればいい?どうにかここの鍵を…
私はふと、黒いモヤになった大きな男の人を見た。
「これ、中に実体はあるのかな…」
モヤに触れてみた。するとモヤが消えた。
なんで触れただけで…服は残ってる…それにこの人は消えちゃったの?私のせいで?
……でもこれでお母さんの約束を守れる。
私はお母さんの事が好き。好きなら約束を守るはずだから、だから約束を守らなきゃ。
こうすれば私はお母さんの事が好きって事になるから。
大きな男の人の服から鍵を探した。
「あった。これで………開いた。」
そのまま階段を登り扉を開けると地上に出た。外は大雨だ。
「バッグの中に折り畳み傘入れといてよかった。」
じゃないと染めた髪の色が落ちちゃうところだったから。
とりあえずもう一度船乗り場へ向かった。
「あのこの島を出たいんですけど…」
さっきと同じ状況だ。普通なら同一人物だって気づくはずだろうけど…
「分かった。それじゃあこっちで書くから住所を教えてもらえるかな?」
「はい。」
さっきとは違うんだ。さっきは私が書いてよね?にしても、何も聞かれなかったな。
そんなに違うのかな?
とりあえず住所まで一緒だと駄目そうだから
適当に言っといた。
「あと、お名前を教えてね〜」
「名前は………」
「名前はアリシア・ガラードです。」
「はーい、アリシアちゃんね。」
「アリシアちゃんいくつ?」
「16です。」
「はい。それじゃあ座って待っててね。」
アリシア・ガラード咄嗟に行ってしまった名前だけど変に思われてないかな。
とりあえず年齢も成人年齢にしといたし大丈夫かな…
島民は出すなって言われてたけど、この髪色だから大丈夫だったのかな…
『大波のため今日の運航は欠航とさせていただきます。』
最後まで見てくださりありがとうございます!
主人公のリアが殺戮の天使のレイぽい所や雰囲気などがどうしてもよってしまって申し訳ないです!
ですが!尊敬の意味を込めて書いているのでご了承ください!!お願いします!