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第十四話

「さて、あってもらうことは決まったけどどこで顔合わせをしようか」


「それなんですけど、ダンジョンにしませんか?」


予想していた場所から斜め上の場所を提案されて響は驚いたが、確かに言葉で説明を重ねるよりも一度見てもらったほうが明確に伝わりやすい。

場所としては最適といえるが、響は気になることを確認していく。


「その提案をするということは、ダンジョンに入ることに関しては問題ないと受け取っていいね?」


「入ったことはないですけど、お二人がいればそれほど恐れる場所ではないと思ってます」


あったばっかの人にこれほど信頼されると思っていなかったためにあっけにとられつつも、ダンジョンへの抵抗感は薄いようだった。


「基本的に戦闘は空也一人になりそうだけど、それほど奥まで進まなければ問題はないか」


「楓ちゃんに猫ちゃんがなついてくれれば二人で戦闘もできるんじゃん?」


「確かにな」と響が考えつつも顔合わせが中心のため、それについては深く考えないでおき日程について確認する。


「後はいつにしようか、急ぐ理由はないけど雪はダンジョンに行きたそうにしてるんだよな」


今朝の様子を思い出しつつ話す響に対して空也がいくつか日程の案を挙げていく。


「直近で言うと明後日くらいだと丸一日時間がとれるかなぁ、そのあとだと5日後とかかなぁ?」


「明後日いいですね、五日後はちょっと待ちきれないです」


ただただ猫に会いたい、その気持ちが強く食い気味に返答する楓に苦笑いがこぼれるもできるだけ隠して響は自分の日程を確認する。


明後日は午前中には近場で開催される展覧会に行くつもりでいたが、一日中いるつもりはなかったので問題はなさそうだった。


「明後日の午後からなら問題ないぞ」


「おぉー!、じゃあその日にしましょう!」


完全にその気になっている楓が響の言葉に即座に反応し日程は決定した。


「午後はってことは午前中はなんかすることがあるん?」


予定が決まったからか比較的静かにしていた空也が予定決め以外のことについて聞いてきた。


「一応な、今度学校近くのホールで開催される展覧会にいこうと考えていたんだよ」


隠すことではないため素直に予定を話すと空也は驚いた顔を浮かべながら続けた。


「そうなんや、あんま興味ないもんだと思ってたわ」


確かに、というか全体的に自分以外のことにあまり興味がない響であるが、休憩がてら静かな環境に身を置きたいと考えていた。


「落ち着きを取り戻す時期としてちょうどよかったから行こうと思ってたんだよ、直近でいろいろとあったから」


「なるほどなぁ、ほかの場所だったら一緒に行こうかと思ったけど展覧会かぁ」


落ち着きたいという話をしたのにも関わらずついてこようとしていた空也には一周回って感心するが、今回は来ないようなので聞き逃して置く。

すみません、うまく切れなかったので分けます。

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