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そもそも創作論てなんぞや?からのスタート

 さて、急に何をやり始めたのかと言われそうだが、始めてみる。

 これは創作論というものに対する、私の個人的な意見を述べるエッセイであり、ゆえに創作論ではない。なんそれ、ややこしい。

 いわゆる独り言であり、もしかしたらボヤキかもしれない。

 特にいいことを言うわけでもないので、誤解のなきようお願いしたい。


 まず、ググっても「創作論」という単語の意味は出てはこない。が、創作論が何であるかは、物書きなら皆、わかっているのだろう。

 創作について、論じるということだ。(そのまんま)

 ……多分。


 某SNSで定期的に開催され、都度、炎上する。

 それが創作論だ。(違)

 創作について語るわけだから、創作する人の数だけ存在するのだろうと推測する。プロだろうが素人だろうが関係なく、だ。

 そして、正解もないのだろう。

 だって書き手によって、中身はみんな違うはずだから。


 かくいう私も、近況ノートなどで極稀に創作のことを書いたりする。しかしそれは私にとって、創作論などという大それたものではなく、単に思ったことを駄々漏らせているだけだ。

 よく、某SNSで

「創作とはこうあるべき!(ドヤ!)」

 と、声高らかに旗を掲げる人を見かける。更には、その旗を見上げ、

「ああ、私は全然できてない。駄目な書き手なのだわ……」

 と落ち込む人も見かける。


 なんで?


 と、思う。

 その創作論は、語り手のものであり、あなたのものではない。

 人のプロット見てすげーってなって落ち込むアレと似てるのかもしれないけど、書くのはその人。あなたではない。逆にあなたのプロットでその人は書かない。

 ……のではないのか?


 大体、

「こうあるべき!」

 なんてことを、私は偉そうに言えない。

 ただのパンピー(一般People)が、多くの書き手さん目掛けて創作論掲げるなど、恐れ多くてできやしない。

 しかし、人の創作論を目にした際は、一応、見る。見て、ああ、なるほどと思うことがあれば、いいとこ取りのために、盗む。無料公開してるんだから、いいよね?

 ……私はせこい人間なのだ。


 せこいといえば、もうひとつ。

 私は、某Webサイトのコンテストに作品を出しているのだけれど、それをSNSで宣伝したら、あるお方が「推敲を手伝いましょうか?」と申し出てくれた。

 この、あるお方は商業作家さんとして本も出版しており、現在進行形で言葉を綴るお仕事もなさっている()()()()である。

 普通に考えて、こんなの有料じゃん!

 本当に頼んでもいいのだろうか!?

 と思いながらも、有難く、そして図々しくお願いしてしまった。


 すごく、楽しい。

 そして参考になることが沢山ある。

 本当に、素敵体験あんびりーばぼ~なのだ。

 知らなかった「当たり前」を沢山教えていただいた。感謝しかない!!


 その方は、今までにも推敲のお手伝いをしたことがあるらしい。が、心無い態度を取られた経験もあったと聞いた。

 思わず、「私なら、絶対やらないですよ」と言ってしまった。

 自分が同じ立場だったら、人にアドバイスなんかしない。だってライバル増えちゃうもん。みんなが文章下手な方が、私は得だ。

 ……おわかりだろうか。

 私の心は、そこら辺の水溜まりよりも小さい。マジで、ちっさい。


 話を戻そう。


 私は、書き手たるもの、他人の創作論を鵜呑みにして、他人の創作論にただ乗っかるだけではいけないと思っている。

 だからといって、人の意見をまるで無視して

「私の良さは私にしかわからない!」

 と言い切ってしまうのも、絶対に違う。

 全部をひっくるめて、《《客観的に見る目》》を持たなければいけないのではなかろうか。


 私は人からいただく意見や感想を有難く頂戴したのち、それを咀嚼し、考える。なるほど、そうかと思えば直すこともあるし、そこは自分の中で譲れないところだと思えば華麗にスルーである。

 そりゃそうだ。

 人の意見ばかり聞いてたら、それって私の話じゃなくなってしまうもの。

 創作論ってものがすごく重要ってイメージあるけれど、まずは

「私が私を認めていること」

 が必要なのだろうと、勝手に思っている。


 私は、人の作品にあまり細かく意見したりはしない。そんな力もないし。

 そもそも私は、人の粗を探すより、いいところを見つけるのが好きだ。

 この人はこういうところがすごい! を見つけるのが好きである。

 ここをこうすれば、もっとよくなるんだろうな……と思うこともある。

 でも口にしたりはしない。

 なぜなら、私の心は水溜まりより小さいからである。

 ライバルを増やすような真似を、なんでしなきゃいけないんだ。絶対しない。


 ……というのは冗談だけど、粗を探して指摘したって、それは「私から見た時の気に入らないところ」なだけで、その書き手さんからしたらこだわりポイントかもしれないのだ。異質であることは、個性でもあるのだから。


 例えばこれが、仲間内で「アドバイス欲しい!」という読み合いであれば、

「私個人の意見としてはね」

 という枕詞付きで話をすることはあるかもしれない。

 でも、私の意見など大してアドバイスになるとも思えないし、正直、変なこと言って作品のいいところ壊したら嫌だな、とかが先に来るかもしれない。

 ……ビビりだ。


 そんなわけで、創作論ってのは、書き手さんの持つ「核」の部分であり、十人十色なんじゃないかと、私は常々思っているわけである。



 ~続く~

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