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ミラの店

ミラ達は元ビーの店に馬車で到着した。

「すっげー見違えたぜ」

店は建物はそのままだが全面改修が行われており新築のようだ。

「看板変わってるな」

看板は元々ビーの店と書かれていたがミラの店と書いてあり錬金術のマークが入っている。中に入ると…

「中も綺麗になってるなー」

内装も綺麗にリフォームされていて…

「新品の錬金釜じゃねぇか!良いのかいじいちゃん?高かったろ?」

「なんの孫の門出を祝うんじゃどうって事ないわ」

「じゃああたいとクルーズは店に残って色々準備するよ」

「奥様私もお手伝いを」

「私もお手伝いします」

アヴィとミゼットも残るようだ。

「ではワシは領主館に戻るからの」


しばらくして…


ミラは膝から崩れ落ちた。

「奥様如何なさいましたか!?」

「ダメだ…ポーションが作れねぇ…」

「ママ得意だったのに…錬金術下手になったの?」

「違うんだミゼット錬金術が上手くなりすぎてフルポーションしか作れねぇんだ…」

「フルポーションなど作れる者がほぼ居ない最上級のポーションじゃないですか!」

「ママそれじゃダメなの?」

「フルポーションなんか高すぎてほとんど売れねぇし安く売ったら他の錬金術師が仕事無くなっちまうからな…」

「ミラ様もしかして普通の薬草でフルポーションが出来るのですか?」

「そうなんだよ…何でだ!?」

「「「うーん」」」


しばらくして…

「よっしゃーやっと普通のポーション作れたぜ!」

「おめでとうございます?」

「何で疑問形なんだよ!」

「下級のポーションが作れずに困るというのはあまりありませんので…」

「確かにな。試しに飲んでみてくれよ」

「畏まりました」

アヴィがポーションを飲み始めて…

「ミラ様材料はやはり普通の薬草でしょうか?」

「いや、便所裏の雑草だぜ?」

「ブー」

「汚ぇなアヴィ!」

「便所裏の雑草なんか飲ませるからです!」

「いいじゃねぇか便所の中に生えてるんじゃねーんだから!それに成分抽質した液であって雑草そのものじゃねぇし」

「それでも嫌ですよ!素材採取に行く時はフルポーションを持っていきましょう」

アヴィは笑顔だが凄い迫力でミラに迫る。

「わかったよ!」

「その辺の草でポーションが作れればものすごく儲かると思いますが…」

「売る分だけにしてください」

「わかったって…色々草取ってきて何が出来るか確認するか…」

ミラ達は街へ素材(雑草)採取に出掛けるのであった。


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