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プレゼント

ビーの葬式が終わってコンパーノの執務室に呼び出されたミラ。

「じいちゃんなんだい?」

「ビーと2人きりで話していたらしのじゃが…ビーの生い立ちでも聞いたんじゃろうか?」

「聞いたぜ?」

「そうか…無理やり異世界へ連れて来られてドラゴン討伐に行かされた可哀想な娘じゃからのう…」

「元の世界には帰れなかったのか?」

「それを研究する為に錬金術師やっとったんじゃ」

「そうだったんだな…」

「10年程で諦めたがの」

「そういえばばあちゃんにスキル貰ったぜ?」

「さすが異世界人やる事が違うわい。ワシもビーの店をミラにやろうと思って呼んだんじゃ」

「ばあちゃんの店をあたいに?」

「ビーの錬金術を継いだのはミラじゃろ?ミラが店を継ぐのが1番と思ったんじゃ」

「じいちゃんありがとう…」

「ビーに何のスキル貰ったんじゃ?」

「さぁ?」

「試しに自分を鑑定してみぃ」

ミラは自分のおでこに手を翳して…

「ブー」

「そんな所は継がんでええんじゃぞ…」

コンパーノはハンカチで顔を拭きながら言う。

「いや…いっぱいありすぎてワケわかんねーよ」

「そうか…ビーはストレージが使えるから貰っていればそれだけで一生食っていける」

「ストレージ…あるな…超金魔法ってなんだよ!」

「初めて聞く魔法じゃのォ」

「金魔法が進化したのかな?」

「そうかもしれんのぉミラの金魔法にビーの金魔法がプラスされたのかもしれんの。ぼちぼち何が出来るか研究してみれば良かろう」

「そーだな」

「ビーの店は渡せるようになったら呼ぶからしばらく待ってくれ」

「じいちゃんわかったぜ!店頑張るからな!」


数日後


「ほれ店の鍵じゃ」

「じいちゃんサンキュー」

「おいからもプレゼントたい」

「ハイゼットやっほー。プレゼントって?」

「この子たい」

15歳位の少女がハイゼットの後ろに居た。

「ミラ・ソルトレイク様はじめまして。クルーズです」

「はじめまして…ってエルフじゃん!」

「違うとばハーフエルフたい」

「あたいら人間からしたら変わらねぇって…」

「人間とのハーフやけんエルフに虐められっとよ。エルフの国におりとうないゆうちょっけんミラしゃん店員に使こうてやってくれんね」

「店員さんプレゼントって事かい?」

「そうば」

「クルーズは良いのか?」

「はい。まだ70歳の子供ですが店番頑張りますので貰ってください」

「エルフって70で子供なのかよ…いくつで成人するんだ?」

「80ばい」

「分かった。80歳まではあたいが面倒見るよ。80歳になったらクルーズが店員続けたいかどうか自分で考えな」

「ありがとうございます」

クルーズは深々と頭を下げる。

「さぁ店を見に行こうか!」

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