表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/196

深夜の襲撃2

「お前ら何者だ?」

「その子の保護者から頼まれたものだ」

「へぇ…保護者って?」

「それは言えんが我らに任せればエルフの国に必ず届ける」

男はフードを外すと長い耳を曝す。

「あんたもエルフなんだな…」

「エルフの事はエルフに任せよ」

「拐って連れて行こうとする奴には任せられないね」

「仕方ない…力ずくで行かせてもらおう。アイスニードル」

ズバッ

アヴィはアイスニードルを切り捨てながら男との間合いを詰める。ミラはミゼットを抱いたまま…

「メタルニードル」

ドゴン

ミラは大きな(電柱サイズ)のニードルを男に放つ。男は走って避ける。すると上空から声が聞こえた。

「貴様ソルトレイク家から我が孫を拐うとは余程死にたいらしいな!クリムゾンフレア!」

「やべぇ!メタルウオール!」

ミラは咄嗟にメタルウオールを展開しアヴィは慌ててウオールの陰に滑り込む…

特大の炎が男に向かって降り注ぐ。

ドカン!

直撃は避けたものの吹っ飛ばされる男。

「分が悪い引け!」

奥から様子を伺っていた男達が逃走する。それにあわせて戦っていた男も背を向ける。

「逃がしません」

アヴィが飛び出し剣を振る。

男は屈みながらなんとか避ける。

「メタルウオールミニ」

男の足元に小さなメタルウオールが出て男の足を引っ掛ける。派手に転んだ男の首元にアヴィが剣を突き付ける。

「チェックメイトです」

ミラはミゼットの縄を解くとその縄で男を縛って拘束する。

「ミゼット終わったよ」

ミラが言うと…

「マ゛マ゛ーごわがったーうえーん」

抑えていた感情が爆発したのかミゼットが盛大に泣き始める。

「ミゼット無事で良かったの」

コンパーノは空中から舞い降りて来るとミゼットの頭を撫でる。

「じいちゃん危ねーよ!」

「フォッフォッフォ…ようやくワシをじいちゃんと呼んだのぉ」

「あ…お爺様失礼致しましたわ」

「繕わんで良いぞ。ミラがミゼットの家族になれたようにワシもミラの家族になれただけじゃ」

「じいちゃん…あたいは知らず知らずじいちゃんに遠慮してたんだな…」

「ラテと打ち解けておったから気にはせなんだがワシには壁があったのォ」

「じいちゃんごめん!」

「いやいや構わんて。そろそろ騎士達も起きてくるじゃろ。この男を尋問せんとの」

起きてきた騎士達がエルフの男を牢屋に連れて行く。


コンパーノ視点


(眠りの魔法?襲撃か!?)

コンパーノはベッドに寝転んでいたがまだ寝ていなかったので眠りの魔法に気付いてレジストする事が出来た。(ミゼットは魔法の素養が高いエルフなので抵抗するまでもなく効かなかった)

(襲撃に備えて寝たフリしておくかの)


しばらく経って


ドゴン

「ミラ!?外じゃ!」

ミラの放つ電柱の音に気付いたコンパーノは窓から飛び出すと火魔法の応用である風魔法で体を浮かばせて戦闘音の方へ飛んでいく。ミゼットを抱いたミラとアヴィがローブの男と戦っている。

(ミラは無事なようだが…ミゼットが縛られている?ミゼットを誘拐しに来たのか?)

「貴様ソルトレイク家から我が孫を拐うとは余程死にたいらしいな!クリムゾンフレア!」

こうしておじいちゃん参戦となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ