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錬金術を習おう2

午前中は不足していたハイポーションの作成に従事して過ごし…

「お昼にしようかね」

「おっしゃメシだメシ」

「お腹空きましたね」

バゲットとスープそれに…

「こりゃワニか?」

「あんたが持ってきたワニ肉だよ」

「美味しそうですね」

ワニ肉は塩胡椒をして丸めた後油紙で巻いてオーブンへ。低温でじっくり焼き上げてジューシーなワニハムに

(現実世界では鶏肉にラップ巻いて電子レンジでチンですが…)

「うめぇ」

ワニハムは柔らかくシットリ仕上がっており口に入れると胡椒が効いていてピリッとした味付けがパンに合う。スープも野菜がホロホロになるほど煮込まれていて美味しい。

食事を終えて…

「それじゃハイポーションもかなり出来たし依頼の品でも作ろうかね」

「何作るんだ?」

「よっこいしょ…これじゃよ」

「ハルバードとワニの鱗?」

「ミスリルの武器にジュエルリザードの鱗を付与してやると杖の代わりに使えるんじゃ」

「ミスリルの武器でも杖の代わりにはなると思いますが…」

「より効率が良くなるのじゃよ」

「面白そうだな」

「付与の仕方は習ったかい?」

「いや習ってねーよ」

「まずは鱗を粉にしな」

ミラにすり鉢を渡す

「おっけー」

ミラは簡単にすり潰してしまう

「さすが馬鹿力だねぇ…次は武器に満遍なくかけていく」

ミラは言われた通りパラパラと粉を大型の精錬釜に入れたハルバードに掛けていく。

「魔力を注いで定着させるよ」

ミラは魔力を注いで金属と粉を融合させていく…

「まぁ合格点かね…」

ビーが釜に魔力を注ぐとこぼれた粉もハルバードの中に吸収されて全体が輝く。光が収まるとハルバードはキラキラと輝く宝石のような見た目になっていた。

「出来たよ」

「スゲェ」

「綺麗ですね」

「あんたの付与はギリギリ合格程度だからねあたしが鍛えてやるよ」

「頑張るぜ!」

「それじゃ納品するとしようかね…よっこいしょ」

ビーはハルバードを持ち上げるとミラに渡す。

「あたいが持って行くのか?」

「何言ってんだい。あんたに納品したんだよ」

「へ?」

「領主コンパーノ・ソルトレイク様の依頼さね。ミラ・ソルトレイク様へミスリルのハルバードにジュエルリザードの鱗を付与したものを納品するのさ」

「お爺様…」

「騎士団の武器は1級品かもしれんが鋼鉄製じゃからな。魔法が使えるあんたには不向きなのさ」

「奥様良かったですね」

「お爺様に礼言わないとな」

「今日の所はこんなもんだよ。1人前になるまで鍛えてやるから明日も朝から来るんだよ!」

「わかった。ばあちゃんまたあした!」

ミラはミスリルのハルバードを嬉しそうに抱えて領主館へ帰るのだった。

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