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錬金術を習おう

アヴィに色々教えてもらいながら素材集めをしていき…

「やっと見つけたぜワニ公!」

「奥様ジュエルリザードです!」

ジュエルリザードは鱗がキラキラした宝石のようなワニの魔物で硬い鱗で物理魔法共に弾いてしまう強敵だ。

「うぉら」

ミラは頭を狙うが避けられる。

「ちょろちょろ逃げやがって!」

「やぁ!」

アヴィが正確に目を貫く。

ギャァァァァ━━━━

「今度こそ」

ザシュ

ミラがジュエルリザードの首を跳ねた。

「奥様お見事です」

「このワニなかなか素早かったな…」

「ジュエルリザードは素早くて臆病なので探すのが大変ですから」

「やっと全部採取出来たな」

「おめでとうございます」

ミラはジュエルリザードをハルバードにぶら下げて冒険者ギルドに戻る。

翌日素材を受け取ると…

「ばあちゃん素材集め終わったぜ。これお土産なー」

「ジュエルリザードの鱗まで取ってくるとは大したもんだね…ワニ肉かい有難く頂くよ」

「うちにはA級冒険者が居るからな」

「あんたもA級になったらしいじゃないか」

「あたいは腕っ節でAになっただけだよ」

「もう少し仲間を増やしちゃどうだい?冒険者で食っていけるんじゃないか?」

「んー冒険者は趣味かな?あたいは冒険者じゃなくて錬金術師だからな」

「あんたみたいに馬鹿みたいな強さの錬金術師は居ないよ」

「馬鹿はねーだろ…」

「まぁいいじゃないかい。とりあえず錬金の腕を見るよポーション作ってみな」

「はーい」

ミラは慣れた手つきで薬草を錬金釜で煮て魔力を注いで…

「出来た!」

「鑑定するよ…なんだいこりゃ!?」

「ん?何かダメだったか?」

「逆だよ!これハイポーションじゃないか!」

「あー…錬金科に通ってた時もポーションの効果が高いって言われてたな…」

「聖属性の適正があるのかい?」

「うーん?言われた事無いけど?」

「両親のスキルは分かるかい?」

「スキルは知らねぇけどクラスなら父ちゃんがモンクで母ちゃんが狂戦士だぜ?」

「それだよ!モンクの聖属性を引き継いでるんだよ!」

「鑑定式じゃそんな事言わなかったけど?」

「鑑定は万能じゃないんだよ。隠しステータスみたいなのもあるのさね」

「そうなんだ?」

「鑑定式から鑑定してないのかい?」

「してねぇよ?」

「増えてるかもしれないからね。あたしがしてやろうか?」

「じゃ頼むよ」

ビーはミラに手を翳すと鑑定を行う…

「ブー」

「汚ねぇな何すんだよ」

「あんたなんだいこのスキルは!高レベルのピンクスキルばっかりじゃないか!どんな乱れた人生送ってんだよ!」

「色々あったんだよ!」

「…まぁ良いわい…」

ビーは紙に鑑定結果を書いていく。

ミラ・ソルトレイク

クラス 錬金術師

スキル 金魔法 商魂 カポエイラ 剛力 (以下自主規制)

「あんた錬金術師だったんだねぇ…」

「最初から言ってるだろ!」

「どう見ても錬金術の出来る戦士かなんかだよ!」

「失礼だなー…剛力が増えてる」

「それで奥様パワーがすごいんですね…」

「ピンクスキルってこんなにあったんだな…」

「奥様…」

アヴィが頬を染める

「娼婦よりレベル高いと思うよ…」

「カポエイラってばあちゃん分かるか?」

「あたしも知らないねぇ…」

「カポエイラって持ってる人見た事ありませんね…」

「アヴィも見た事無いんだ…」

ミラは無事錬金術を習う事が出来るのだった。

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