淋しさにつけこもう
「お嬢様」
「アヴィなんだい?」
ミラは赤い顔をしてアヴィを見る。
「ミラ久しぶりだね」
ラテが入ってくる。
「叔父様!?お久しぶりでございますわ」
「ミラ私も家族の一員だよ?繕わなくて良い」
「マジで?」
「大マジだよ」
「話せるじゃん!叔父さんも呑もうぜ!」
「あぁ呑もう!」
「アヴィつまみ頼む」
「かしこまりました」
しばらく呑んで
「ミラはやりたい事無いのかい?」
「あたいの目標はこの家買い戻す事だったからねぇ…」
「じゃあ行きたいところとかは無いか?」
「急になんだよぉ?」
「愛する人が荒れているのを見るのが辛いんだ」
「…えと…本気で言ってる?」
「勿論本気だよ」
「おっしゃ!じゃー行こう。あたいの本性見たら幻滅するぜ?」
ミラとラテは歩いて移動する。後ろからはアヴィが周囲を警戒しながら着いて行く。ミラが立ち止まった。
「ここが目的地かい?」
「あぁ、ここはあたいがバトル家を追い出されてから住んでた路地裏だよ」
「うむ…」
「あたいはここで誘拐されて…」
「ミラそれ以上言わなくて良い」
ラテはミラを抱き寄せ背中を撫でる。
「叔父さん!あたいを縛り付けてめちゃくちゃにしてくれ!」
自主規制後
連れ込み宿のベット上で腕についた跡を擦りながら…
「幻滅しただろ?」
「幻滅なんかするもんか…何があっても俺がミラを支える!俺と結婚してくれ!」
「良いのか?あたいはアバズレだぜ?」
「構うもんか!俺はひと目見た時からずっとミラが好きなんだ!」
「はは…本気だったなんてな…わかった!叔父さんと結婚するよ…」
「叔父さんじゃなくてラテって呼んでくれないか?」
「ラテ…」
「ミラ…」
2人はどちらともなく唇を重ねるのであった。
数日前ラテ視点
「ラテ。ミラが酒浸りになっておるらしいぞ?」
「身体を壊さなければ良いですが…」
「何を悠長な事言っとるか!行って慰めてこんか!」
「父上私は領地経営が…」
「貴様がおらん位で領地経営出来んほど耄碌しとらんわ!」
「しかし…」
「しかしもカカシもない!落ち込んでいる今ミラを落とさんで何時落とすんじゃ!そんなだからいい歳して独身なんじゃ!」
「分かりましたよ…全力でミラを慰めてきます」
「ミラを落とすまでこの家の敷居は跨げんと思え!」
こうしてラテは王都ミラの所へ旅立つのであった。