ミラ13歳だれかたすけて⭐
三年後
最初こそは反抗して締め上げられたりしたがその後は男の求めに従って従順に過ごしたので現在は拘束されているだけだった。三年間一度も拘束を解かれる事はなかったがここの主がご飯を食べさせてくれて男が来る前には躰を拭いてくれたので命に別条はない。男へ従順に従えばつまみを食べさせてもらえる時もある。ミラのささやかな楽しみだ。
(あたい死ぬまでこのままなのかな…)
ミラの瞳から雫がこぼれる。
「ガサ入れだ!」
外が騒がしい。ミラは訳が分からないのでおとなしくしていた。
ドン!
荒々しくドアが空くと…
「何だあの子は!大丈夫か!?」
鎧を着た騎士に抱き起こされ何が何だか分からない。
「たすけて…」
「私は王国の騎士だ。大丈夫もう助かったからな」
ミラの両目から涙がとめどなく流れた。
「うぇぇぇん」
翌日
騎士に状況を説明される。あそこは連れ込み宿で違法な薬物を販売していた疑いで騎士が踏み込んだらしい。
あたいが助かったのは偶然のようだ。重罪人のチョーカーは最新式の拘束具で騎士団では外せないらしい。と言うか重罪人シリーズは外す事を考えてない拘束具だって…せっかく助かったのにあたいは死ぬまでこのままなのかな…