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婚約報告

「お母様!スヤジ子爵と婚約出来ました!」

イースは嬉しそうにする。

「っ…ミラ本当か?」

「本当ですわお母様…」

「わ…分かった。スヤジ子爵に連絡して手続きするとしよう」

「お母様いつ結婚出来ますか?」

「1年は待とうな?婚姻の為に養子になったのではないのだよ?」

「はーい」

「イース結婚はともかくスヤジ様と一緒に居たいならスヤジ様の商会で働いてはどうでしょうか?」

「お母様私やりたいです!」

「私としては貴族の礼儀作法を疎かにしなければ構わんがスヤジ殿が許すかどうか…」

「ではお伺い致しましょう。私が文を出しますわ」

「ミラが出してくれるのか?では頼んだぞ?」

「お任せ下さいませ」

「早速書いてきますわ」


しばらく後スヤジ邸


「ミラ嬢から手紙とな?今日来たばかりなのだが?」

「ソルトレイク家の者が返信を待っております」

「分かった。すぐに返信を書く」

『スヤジ様イースがスヤジ様の商会で働きたいってさ許可してやってくれよ。あたいも娼館に復帰したいから何とかしてくんないかな?暇でしょーがねーんだよ。 フェロー』

「…」

「ご主人様?」

「イース嬢とミラ嬢が私の店で働きたいそうだ。返信を書く」


しばらく後ソルトレイク家公邸

「ふむ…」

「「お母様…」」

「ミラ…イースだけではなくミラにも働いて欲しいと書いてあるんだが?」

「私もついでに働きたいなと…」

「働かなくても食べるのには困らないと思うのだが…」

「将来の為に勉強ですわ。学校も無くなってしまいましたし…」

「イースは昼間商会で働かせてくれるそうだが…ミラは夕方から夜まで商品開発の手伝いとなっている大丈夫なのか?」

「錬金術が活かせますわ」

「あまり遅くならないようにな?」

「分かりましたわ」

「イースは明日朝から夕方まで夕方から夜はミラ。スヤジ子爵家の馬車が迎えに来るそうだから気を付けて行ってくるんだよ」

「「はーい」」


翌朝


「わざわざスヤジ子爵ご本人がお迎えとは」

「いやいや。大切な御令嬢を預かるのですから当然ですとも」

「娘をよろしく頼みましたよ」

「畏まりました」

「スヤジ様行こ♪」

イースはスヤジの腕に抱きつく

「イースはしたないですよ?」

「ではイース嬢どうぞ」

スヤジはイースをエスコートして馬車に乗り込んでいく。

「イース頑張ってくださいませ」

「ミラは夜だな…夕食はイースとミラ一緒に取れないのではないか?」

「スヤジ様はイースの婚約者なのですからスヤジ様交えてうちで食べてから行けば良いのでは?」

「うーん?スヤジ殿がイースと同年代ならそうしたい所だが…」

「最悪私はスヤジ様のお店で食べますわ」

「スヤジ殿に聞いてみよう」

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