スヤジを復活させよう
「お母様。スヤジ子爵に会いに行きたいです」
「イースの想い人だからな。行ってくるといい。何かあるといかんので護衛を連れて馬車で行くんだよ?」
「はーい」
「私も行きますわ」
「ありがとー」
スヤジ子爵家に前触れを出し了承を得られたので馬車で出発する。
「スヤジ子爵と約束しておりますミラ・ソルトレイクですわ」
「聞いております。こちらへどうぞ」
「ミラ嬢とイース嬢か…」
オケべは頬が痩けあまり眠れて居ないのだろうか目には隈が出来ている。
「スヤジ様…」
「スヤジ様大丈夫か?」
「ふふ、ミラ嬢の喋り方がフェロー嬢になっておるぞ」
「やべ、まぁいいか。スヤジ様とあたいの仲だもんな」
「フェロー様?ミラのお母さんがどうかしたの?」
「気にすんなって」
「ミラ嬢とイース嬢が来てくれたお陰で少し元気が出たよ。今日はなんの用かな?」
「スヤジ様結婚して下さい!」
「イース!?」
「ふぉふぉふぉ…おじさんを揶揄うものではないよイース嬢」
「本気です!」
(チャーム発動)
「分かりました」
「スヤジ様?」
「いや、失礼。イース嬢結婚と言っても簡単ではないのだよ」
(ワシはどうしたのだ…魅惑のスレンダーボディから目が離せん…)
「イースいくらなんでも急ぎ過ぎだっつーの」
「でも本気なんです!」
「結婚します!」
「ス・ヤ・ジ・さ・ま・?」
「違うのだ、イース嬢ワシは今子爵なのだ。男爵なら平民と結婚しても問題ないのだが子爵となると平民との結婚は難しいのだよ?」
(平らな胸にとてつもない魅力を感じる…ワシはどうしてしまったんだ!?)
「それは大丈夫です。私イース・ソルトレイクになりました」
「では今から結婚…いやいや。さすがに娘の友人と結婚は出来んよ」
(イース嬢に欲望をぶちまけたい…抑えるんだワシ!頑張れワシ!)
「私がスヤジ様を支えて行きたいんです!」
「イース落ち着け?婚約して交流を深めてから結婚するもんだぞ?」
「だって…スヤジ様こんなに辛そうなんだもん…」
「イース嬢は優しいのだな…分かった結…いや婚約しようじゃないか」
(よく耐えたワシ!婚約なら後でどうとでもなる!)
「スヤジ様!」
「ありがとうございます。やったー」
イースはぴょんぴょん跳ねて喜んでいる。
「スヤジ様どうしたんだよ?ロリコンになったのか?いや、あたいに欲情するんだから元々ロリコンか?」
ミラが小声で言う。
「わからんのだ。イース嬢が何故かとてつもなく魅力的に感じるのだよ」
「ったく…店のチビ達に手出すなよ?」
「大丈夫…と思う…」
「相変わらず情けねえなぁ…」