閑話 錬金科の授業風景
「錬金科の授業をはじめる」
金魔法の先生が出席を取り授業が始まる。
「今日は錬金術の始まりとも言える他の金属から金を精錬する方法を練習する」
「「「はぁぁぁぁああぁぁぁぁい!!!!」」」
「この精錬は金魔法のスキル持ちしか行えん。土魔法と水魔法のスキル持ちは見学をしておくように。それでは材料だがまず魔法銀を使う」
「先生!」
ミラが手を手を挙げる。
「ミラ・ソルトレイク何かな?」
「ミスリルは金より高いですわ」
「そうじゃな…金より魔法銀の方が高いからこの精錬は一般的に行われておらん。しかしながら錬金術の基本とも言える精錬じゃ色々な事に応用も出来る。例えば…金は安定した物質じゃからの魔法の媒介には最適じゃ。もし金を媒介に使う魔法を使いたいが折れたミスリルソードしか手元に無い場合どうする?」
「ミスリルソードを金に精錬すると?」
「そうじゃよ。戦場では折れた剣を精錬して繋げたり他のアイテムに加工して使う事は日常茶飯事じゃったからな」
先生はミスリル以外の材料を並べて
「魔法銀以外は何処にでもある材料だけじゃ」
先生は精錬釜に材料を入れると魔力を込めていく…
精錬釜が光輝いて金の指輪が完成した。
「ほれ、これが魔法銀を精錬して出来た金じゃよ」
「「「おぉぉぉ」」」
「はい!」
ある生徒が手を挙げて先生が指す。
「完成した金の純度はどのくらいでしょうか?」
「まぁ術者の力量によるのじゃが熟練者なら100パーセントも可能じゃな」
「はい!」
次の生徒が手を挙げる
「先生!精錬した金は貰えるんですか?」
「ふぉっふぉっふぉっ良いじゃろう。精錬出来たら持って帰るがよい」
か「「「おぉぉぉ!」」」
生徒達の気合いが入る。
「それでは各自精錬釜の準備をして出来た者から精錬に入るのじゃ」
「「「はい!」」」
生徒達が精錬をはじめる。
精錬不足でミスリルのまま指輪になってしまった者や金とミスリルの混じりあった綺麗な指輪が完成した者も居た。
「出来ましたわ!」
「ミラ・ソルトレイクいい出来じゃぞ。純度も高そうじゃな」
「ありがとうございます」
「その調子で精進するのじゃぞ」
ミラは金の指輪を手に入れて嬉しそうだった。
場所が変わり商業科
「商業科の授業をはじめる」
錬金科と同じく出席を取った後…
「今日はこの帳簿の付け方を…こういう場合はこうすれば税金対策に…」
(あーん…毎日毎日計算ばっかで嫌んなるよー)
イースは毎日数字に囲まれて授業を受けるのであった。
さらに騎士科
「素振り1000回はじめ!」
「「「「「いーち、にー、さーん」」」」」
体力作りが基本の騎士科であった。




