商業祭3
明石y…ではなく卵ボールを食べ終わったミラ達は催し物を見て回る。
「モンスターハウス?」
「おぉ懐かしいな入ってみるかね?」
オケべが提案する。
「面白そうですわ」
「じゃ入ってみようか」
中に入ると二人1組で進んで行くようでピノとミラが最初に入る。
「ガオォォォォ」
レッドベアの着ぐるみが現れる。
「はっ」
ドス
レッドベアの着ぐるみが崩れ落ちる…
「ミラ倒すのではないんだよ」
ピノはこめかみを押さえている
「え…?」
レッドベアは咳き込んで苦しそうだ。
「ごめんなさい!大丈夫ですか?」
ミラは慌ててレッドベアを抱き起こす。
ゴブリンとオークが出てきてレッドベアを回収して行った。
「ミラすまないモンスターハウスを知らないとは思わなかったんだ」
「ダンジョンにあるモンスターハウスと同じものかと思いましたわ」
「催し物のモンスターハウスはモンスターが入ってきた人を怖がらせるだけだよ」
「私はモンスターを全滅させれば出られるのかと思いましたわ…」
この後ミラのパンチを恐れたモンスター役は近寄ってくることも無く遠くから威嚇するだけであっさり外へ出てしまった。
クオーレ視点
(クリッパー先輩に抱きつくチャンスですわ)
「ヴぁぁぁ」
特殊メイクのアンデットが現れる。
「「きゃー」」
クオーレとクリッパーは抱き合う。
「だだだ…大丈夫かい?俺がクオーレを守るからね」
カッコいいセリフを吐いたつもりだがクリッパーの膝はガクガクしている。
(クリッパー先輩アンデットがダメなのね…)
アンデットが効果的と気付いたモンスター役はアンデットをどんどん送り込みクリッパーはクオーレに支えられながら外へ出た。
イース視点
(ひえぇぇ…本当に入るの?私こういうの苦手なんだよー)
「ギャギャギャ」
ゴブリンが現れる。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ」
イースは走って逃げる。それを追うオケべ。
「イース嬢走っては危な」
ズサー
イースは盛大に転んでしまった。スカートが捲れてパンツ丸見えだ。オケべはスカートを直して
「イース嬢起き上がれるかな?」
「はい!」
勢いよく上体を起こしたが腰が抜けていて立ち上がれない。
「立てないや…腰抜けちゃった…」
「はっはっはっ仕方ないですな」
オケべはイースをお姫様抱っこして進みはじめる。おじさんが少女をお姫様抱っこする姿に嫉妬したモンスター役はオケべを驚かそうと必死だが完全に逆効果でモンスターが出る度にイースはオケべの胸元に顔を埋めて必死に抱きつくのであった。
イースとオケべが出てくると他のメンバーは併設された喫茶店で待っていた。
「イース!?」
「イース嬢は歩き疲れたようでしてな」
オケべはイースを椅子に座らせる。
「スヤジ嬢ありがとうございました…」
目を真っ赤に腫らしたイースが言う。
「なんの、お気になさるな」




