表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/196

商業祭

騎士祭が終わりしばらくの間普段の学校生活に戻ったが次のイベントである商業祭が近づいてきた。騎士祭が日本で言う体育祭で商業祭が文化祭と思って頂ければわかりやすいだろう。

「ミラー商業祭誰と回るか決まってる?」

「ピノ先輩から誘われておりますわ」

「やっぱりかー…クオーレは?」

「私もクリッパー先輩に誘われております…」

「私だけじゃん誘われてないの」

イースは足をバタつかせて悔しがっている。

「でもイースは商学科ですから回る時間無いのでは?」

「ずっとお店に貼り付いてる訳じゃないもん」

「では5人で回りますか?」

「それはもっと寂しいじゃん!」

「…もし良ろしければ私のお父様も一緒に6人では?」

「えー…」

「オケべ・スヤジ男爵商業祭に来られるのですね」

「はい。学園の出資者ですので招待されておりますわ」

「では6人で回りましょうか」

「私の相手だけおじさんなんて…しかも既婚者の…」

イースは明らかにしょんぼりしている。

「お父様は現在独身ですわ」

「ほぇ?クオーレのお母さんは?」

「私のお母様は戦争で儚くなっております」

「儚く?」

「貴族の言い回しですわ。簡単に言うと死んでおりますわ」

「わー!クオーレ変なこと聞いてごめんなさい!」

「構いませんわ」

「イース良かったですね?オケべ・スヤジ男爵が独身で」

「ミラ!良くないよ!おじさんなのは変わらないよ!」

「結構素敵なおじ様だと思いますわ」

「ピノ先輩と交換してよ!」

「相手の意見がございますわ」

「くおぉぉぉぉ!」


商業祭1日目


結局6人で商業祭を回る事となったミラ達。イースが2日目に空いているそうなのでミラとクオーレは1日目はクラスメイトに頼まれて手伝いをして過ごした。


商業祭2日目


ミラ、クオーレとオケべは馬車でイースの家に向かった。到着して…

「はじめましてイース嬢オケべ・スヤジだ。クオーレがいつもお世話になっているようだね」

オケべは馬車を降りイースのエスコートをする。

「ははは…はじめまして!イースです!お世話になっているのは私の方です!」

イースは恥ずかしそうにオケべの手を取り馬車に乗り込む。馬車が発車して…

「本日のエスコート役がおじさんですまないがイース嬢今日はよろしく頼むよ」

「エスコートされるのはじめてでして…不束者ですがよろしくお願いします」

イースは顔を赤らめてお辞儀をする。

(ミラが素敵なおじ様って言ってたけど紳士なおじさんでカッコいい…)

「イースそれでは嫁入りの挨拶ですわ」

「はぅ!」

イースは真っ赤になって俯いてしまった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ