騎士祭
「ミラー騎士祭出るの?」
「どう致しますか…悩みどころですわ」
「お姉様なら騎士科の者とも打ち合えると思いますわ」
「クオーレには手も足も出ませんけどね…」
「いざと言う時は私がお姉様を御守り致しますわ」
「イースも出てみては如何ですか?」
「私!?ダメダメ剣まともに振れないよー」
騎士祭当日
結局3人とも騎士祭に出る事となり最初はイースの出番。
「西商学科イース前へ。東騎士科リーフ前へ」
「イース頑張って下さいませー!」
「リーフ商学科になんか負けるなー!」
「ルールは分かっていると思うが顔を狙うのは無し胴体に1発入れた方が勝ちだ。後武器を失くした時は負けとなるので注意する事。はじめ!」
「やぁぁぁ」
「ふん」
カーン
「きゃぁ」
イースは模造剣を弾き飛ばされて尻もちついてしまった。
「勝者リーフ」
「あーん負けちゃった」
「剣術スキル持ちですから仕方ありませんわ」
「イース素振り頑張ってましたのにねぇ…」
「次はミラの番だよ?」
「行ってまいりますわ」
「西騎士科オッティ・アイダホ前へ。東錬金科ミラ・ソルトレイク前へ」
「オッティ!女になんか負けんなよー!」
「お姉様頑張って下さいませー!」
「はじめ!」
「うぉぉ!」
「うぉ!」
ガキン
ミラが振り下ろした模造剣をオッティが受け止める。
「騎士科のお坊ちゃんやるじゃないか」
ミラがニヤリと笑う
「くっ押し負ける」
ミラの力で押し下げオッティの肩近くまで剣が下がる。
「くそっ」
オッティはミラの剣を弾きなんとか危機を脱したが…
「うぉら」
バキィィン
ミラが再度振り下ろした模造剣にオッティの模造剣が耐えられず折れてしまった。
「勝者ミラ・ソルトレイク」
「さすがお姉様!」
「ほぇーミラ強いねぇー」
「歯応えが無かったですわ」
「お姉様の剣を受け止めたのが間違いですわ」
「次はクオーレだね」
「御相手が可哀想ですわ…」
「お姉様すぐ終わらせて来ますわ」
「西騎士科クオーレ・スヤジ前へ。東騎士科クリッパー前へ」
「クオーレ頑張れー」
「クリッパー3年の意地を見せてみろ!」
「はじめ!」
クオーレは無造作に間合いを詰めていく。
キン
クオーレが抜いた音がしたがクオーレの剣は既に収められていた。
ドサッ
クリッパーが倒れる。
「勝者クオーレ・スヤジ」
ミラとクオーレは1回戦を突破したのであった。




