娼館
ミラはスヤジと馬車で娼館へ向かう。念の為ミラは化粧で見た目を変えてある。
娼館に到着し支配人と顔合わせする。
「支配人フェロー嬢だ。前に話していた読み書き計算の先生だ」
「表向きッスね?」
「そうだ。貴族以外の上客だけ相手してもらう」
「スヤジ様もしかしてこのお嬢ちゃん貴族なんスか?」
「詮索せん方がいい。長生きしたいならな」
「おーこわ」
「あたいはフェロー。支配人よろしくな」
「よろしくッス」
「それではワシはフェロー嬢と内密の話があるから部屋を使うぞ」
ミラとスヤジは部屋に向かう。中に入ると...
「ミラ嬢ワシが最初のお客でもよろしいですかな?」
「もちかまわねぇよ」
「それでは本番も?」
「別にはじめてじゃねぇからな」
自主規制後
スヤジは真っ白に燃え尽きていた。
「情けねぇなぁ...」
ミラはスヤジを残し支配人の所に戻る。
「勉強は誰に教えりゃ良いんだい?」
「あぁ下働きのチビ達に教えて欲しいッス。あそこの部屋にいるッス。高級娼館ッスから少しは知性もあった方がイイッス」
「顔だけで中身すっからかんじゃマズイって事だな」
部屋に入ると10歳以下の子供が10人居た。
「お前ら勉強するぞー」
「えー」
「えーじゃねぇよ。お前らこのまま娼婦になって歳とって指名されなくなったら街娼になって最後はホームレスか?読み書き計算が出来りゃ普通の仕事が出来るぞ?」
子供達は渋々ミラの指導で勉強する。全員孤児や奴隷で識字率ゼロだったので苦労したが...
しばらく教えていると何人かの子供が仕事に行きミラも仕事に呼ばれた。
「フェローちゃん最高だったよ!!!」
「ありがとな」
何回か仕事をしてそのまま娼館に泊まる。翌朝馬車が迎えに来てスヤジ家に。朝ごはんを食べて身だしなみを整えたらクオーレと一緒に学園へ。
(ちょっと眠いけどなんとかなるかな?)
ミラの娼婦と学生2足の草鞋がはじまったのであった。