高等学園
入学式が終わりミラは教室へ
「お姉様」「ミラー」
「おはようございます。イースも入学していたのですね。クオーレこちらは幼なじみのイースですわ。イース、クオーレは貴族交流会で仲良くなった子ですわ」
「ははは...初めましてイースです」
「初めましてクオーレですわ。私も元々平民ですので緊張なさらないで下さいまし」
「ははは...貴族様だと思うと緊張しちゃうー」
「私も貴族なんですけどね...」
「ミラはミラじゃん!」
「では私もただのクオーレと言う事でお願い致しますわ」
「クオーレありがとー」
イースがクオーレに抱き着く。
ミラは錬金科クオーレは騎士科イースは商学科だが一般授業を一緒に受ける事になります。選択科目の時はバラバラになります。
クオーレは小柄でスレンダー体型ですがなんとミラより2歳歳上。高等学園に通わずに家庭教師から勉強を教えて貰っていたので今回ミラの計画の一環でオケべが入学させたのです。お母さんは元騎士でクオーレは剣聖のスキルを持っているそうです。
(クオーレってオケべ・スヤジ男爵が色々画策しなくても普通に活躍して自力で叙爵出来るんじゃないかしら...)
イースはクオーレより背が低くお子様体型でバトル家近くの商家の子供だ。一般人に多いスキル無しの子で頑張って勉強して実家を継ぐらしいです。
(商売系スキル持ちと結婚出来たらいいわね)
先生が教室に入ってきて
「それでは最初のホームルームを始める」
先生の説明があり自己紹介
「ミラ・ソルトレイクですわ。皆様よろしくお願い致しますわ」
「クオーレ・スヤジですわ。皆様よろしくお願い致しますわ」
「イイイ...イースです。よよよ...よろしく...おおお...お願い致します」
(うふふ。イースったら緊張しちゃって)
クラスは50名。大半が貴族で平民少しと言った割合です。平民はかなりのお金持ちか希少スキル持ちの特待生しか居ない。ミラの学年には王族はおらず爵位もミラと同じ伯爵家が1番上だった。学園は爵位関係無く平等に学ぶとなっているが完全に建前で爵位がものを言う。
入学式の日はホームルームで終了なのでミラは自室に帰らずクオーレの馬車で一緒にスヤジ家に行く。イースも途中で下ろしてあげる事になった。行き帰りの馬車で毎日一緒に居られる事にクオーレはとても喜んでいた。クオーレはミラとオケべの計画は知らない。商魂のスキル持ちであるミラが内密に父の仕事を手伝うとだけ聞かされている。
「クオーレ。ミラ嬢の送迎御苦労であった。明日からもミラ嬢が疑われぬようしっかり送迎するのだぞ?」
「お任せ下さいお父様。途中でミラお姉様の幼なじみも下ろしてあげる事になりましたので疑われる事はありませんわ」
「それではオケべ・スヤジ男爵参りましょう」
「ミラ・ソルトレイク嬢よろしくお願い致します」




