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ミラ15歳

年が明けて1月

毎週のようにクオーレとお茶会をしてオケべの目的2つが達成出来ていた。クオーレとソルトレイク伯爵令嬢が仲良くしているという対外的なアピール。これによってクオーレはソルトレイク家と縁を結びたい貴族やミラに気がある貴族とだが話せるようになっていた。貴族交流会で寂しい思いはしてないようだった。そしてオケべ・スヤジ男爵の欲望を満たす。毎回ミラを呼び出しミラの技に酔いしれていた。ミラの方も毎回金貨を貰って商売第一歩もスタートした。

今日は成人の義が行われる。

王城の庭が解放されており貴族だけではなく平民も沢山来ている。

王族から挨拶があり立食パーティが行われる。

ミラは多くの男性から声を掛けられるがソルトレイク家長男と婚約していると断ってしまっていた。

「ちょっと位嘘ついても叔父様許してくださいますわよね?」

「ミラー」

女の子がミラに抱きついてきた。

「イースお久しぶりですわ」

「げっミラが貴族様みたい」

「あたいは元々貴族様だっつーの!」

「戻った♪ミラが居なくなってから寂しかったんだからね」

「バトル家なくなっちまったからねぇ」

「そうだよね…ミラの家は貴族様が別邸に使ってるみたいだよ?時々家紋入りの馬車が停まってるもん」

「いつかあたいが買い戻すからね!」

「ミラ頑張って」

「ところでよくあたいがミラだって分かったね?」

「ミラの母ちゃんそっくりだもん」

「そっか…なんか嬉しいねぇ」

成人の義も終わって4月高等学園入学だ。

「ミラ休みの日には帰ってくるんだよ?」

「はいお母様」

「と言うか寮に入らなくても通ったらいいんじゃねぇか?」

「寮生活を経験してみたいのですわ」

「ジーノ私も寂しいのだ。ミラの為に我慢しよう」

「そうだな。ミラ頑張れよ」

「ありがとうございますお父様」

ミラは入学式前に寮へ荷物を運んでいる。学園では王族であっても護衛やメイドは無し。王族や公爵家等は御学友という名の肉の盾を入れるが…運搬業者も学園指定のものしか使えない。

ミラは部屋の中を整えながら思う。(ここに寝る事はほとんど無いんでしょうね)



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