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第77話 お人好したちの決断


「――ということみたいです、アデル様」

「なるほどな」


 ジョブスキルを使って盗賊団の拠点に忍び込んでいたメイアが戻ってきて。

 俺はメイアから事の顛末の報告を受けていた。


「情報は断片的だが察するに――」


 地面に木の枝で図を描き、一緒にいたテティにも分かるよう共有していく。


 盗賊団の頭領であるアベンジオ、アベンジオから《魔晶石》という石を貸し与えられているリックと描き込んでいき、それぞれの相関関係が分かるように図示した。


「あのリックという子供は、母親を救う薬を手に入れるため盗みを働いているらしい。その感情をアベンジオという男は利用している。そして、その首輪として機能しているのが《魔晶石》というわけか……」

「でもアデル、《魔晶石》ってなんだろうね? わたしは初めて聞くけど」

「私も聞いたことがありませんが。あのリック君という子供が発動した能力と考えると……」


 メイアの言葉に俺は頷き、肯定の意を示す。


「たぶん、メイアの考えている通りだろうな。恐らくあの石は、使用することでジョブスキルのような能力が発動できるんだろう。何故そんな代物をいち盗賊団が保持しているのか、どこからそれを手に入れたのかは不明だが」


 そこまで言って、俺は懐にしまっていたあるものの存在を思い出す。


「そういえば……」


 俺が懐から取り出したのは黒い石だ。先日、《救済の使徒》のアジトで魔族であるシシリーから渡された意味不明な石である。


「まさか、これも《魔晶石》というやつなのか?」


 黒く輝くその石は、よく見るとリックが手にしたものと似ている。


 ――だとすれば、この石にも何かしらの能力が封印されているのか? シシリーは、これを持っていればまた会えるなどと言っていたが。


「いや、今はこの石のことを考察するのは後回しか」


 俺はそう呟き、黒い石を懐に戻す。


「いずれにせよ、どうするか……だな」


 言って、メイアやテティと顔を見合わせる。


 俺の問いは、今回の件で何を重要視するかというものだ。何を一番に解決したいか、と置き換えても良い。


「まずは……」

「そうだね、まずは……」


 言いつつ、メイアとテティは俺が描いた図のある一点を見つめている。どうやら二人も俺と同じ考えのようだ。


 俺は頷いて、次の行動を決定する。


「よし。リックの後を追おう。そうすればリックの母親の容態も確かめられるだろうからな」


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