第9話 タントの街の領主、サーノス・K・ガビル辺境伯が登場
登場人物紹介
副ギルドマスター ポントさん
奴隷 カイネで猫族
近所の奥様連中
奴隷紋の使い方
「 カイ坊、ソイツか !
イヌ笛の犯人は、そのまま領主様の所に 連れて行け ! こっちは、やって置くから 」
それから 街を歩いていると
「 ポントさん( 副ギルドマスター )、これを冒険者の皆さんに( 低級ポーション中 )渡してあげて下さい。明日も 仕事ですから 傷を治して頑張ってもらうために 取りあえず 30本、あると思いますから 残りは、冒険者ギルドで管理してもらえばイイですから 」
「 いつも済まないな~ カイ坊、あそこにギルマスがいるから 一緒に領主様の所に行ってくれ こっちは、やっておくよ ! 」
「 はい ! 分かりました。 」
「 カイ坊、ソイツか ! 犯人は、獣人族か !
ソイツは、女だな !
ま~いいや 領主様の所に行くぞ 」
「 10歳の子供に持たせるのですか。この重たい物を ? 」
「 カイ坊も10歳に なったか。あと2年で冒険者だな 多分、今と変わらないと思うけど !
お前の戦利品を俺が 持つのは、反則だろう 」
「 あっ !
おばちゃん、明日は ナマズかウナギを 持って帰って来るから また タレを作っておいて それとモコ村の村長がコメを持って来てくれたから 明日の朝1番に 届けるから ご飯も炊いてくれるかな 」
「 そんなのは、お安い御用だよ !
ついでに 家族分を弁当箱に入れて渡してあげるから 心配しなさんな !
ソイツが 犯人だね。領主様に見せて 首をソイツの国に送ってやればいいのよ 」
それから ギルドマスターと2人して 領主様の処に来ていた。
タントの街の領主、サーノス・K・ガビルは、第3伯爵で在った。( この国には、第1~第10まで 伯爵様がおり それ以上に貴族を作らない様にと初代国王様の遺言である。 )
「 よく来てくれた。ギルドマスターにカイ坊 ! ソイツが今回の犯人か ? 」
「 そう言う風に聞いております。そうだろう カイ坊 」
「 今回、イヌ笛が聞こえましたから そこに行ってみれば笛で ワイルドウルフ達を操っておりましたので 後ろに回り込んで 首元に延髄蹴りしてみましたらこの有り様です。 」
「 この者をどうしますか ? 領主様 」
「 普通なら 首を跳ねて獣王国に送りつけるのだが ここからでは、遠くて金が掛り過ぎる、それとこの者は、多分奴隷であろう。 」
「 その様ですね。胸元に奴隷紋があります。
それと声を出さない様に 喉元を潰されております。 」
「 ちょっと試してみてイイですか ? 」
「 何をしたいのだ ! カイ坊、領主様の前で ? 」
「 奴隷紋の返還とこの者の魂の束縛をしてみたいのですが これがまだ経験をした事がないので 体験をさせて下さい。 」
「 また 難しい事を軽く言うな !
カイ坊は、領主様、どうしますか ? 」
「 カイ坊が 捕まえて来たのだから 好きにしろ !
それに死んだら 森に捨てるから心配しなくていいぞ ! 」
「 大丈夫です、この者が 死ぬ事は、ありません。魂に拘束を行いますので 首を跳ねても生き返ります。
ゾンビとして この世をさまよって 聖女様にでも浄化をしてもらわない限り、死ぬ事は、出来ません。
永遠の時を 彷徨う( さまよう )だけです。 」
気が付いており ブルブルとしはじめた。
「 あ・あ・あ ・・・・・ 」
「 何かを言っているが 分からないな ? 」
「 カイ坊、何とかしてくれ 」
「 領主様がそれでいいなら カイ坊、何とかならんか ? 」
「 問題がありませんが 変な事をしないでくださいよ。
色々と実験をしてみたいのですから ある程度は、自分で体験をしていますが
あっ !
これは、言っては いけなかった。 」
「 ちょ・ちょっと待て 自分で体験をしてるだと !
ま~いいか、後で詳しく聞くからな カイ坊 」
それから 獣人の女性の喉元に ハイヒールをかけて 全身にハイヒールとリラクゼイショーン( リラックスしてもらうための魔法 )を施してから 全身を触って 確かめてみた。( ケガや骨折をしていないかを特に首周りを重点に ? )
「 問題がありませんね。どうぞ ! 」
「 私は、このタントの街の領主をしている。ガビルだ、お前は誰に雇われてこの街の襲撃に来たのだ ! 」
「 あ・あ・あ ・・・・・ 」
「 カイ坊、治っていないぞ ! 」
「 あれ ! おかしいな~ “ 鑑 定 ”
あぁ・あぁ~ そう言う事、うん うん 」
「 何がだ ! どうなっているのだ、分かるように説明をしろ 」
この者の名は、
< 人種 > 獣人族( 猫族 ) ( 名前 ) カイネ
< 年齢 > 23歳
< レベル > 38
< 体力 > 4、869 / 4、869
( 1、623 / 1、623 )
< 魔力 > 458 / 458
< 状態異常 > 奴隷紋( 声の発声、体力×3 )
「 へ ~ ! 奴隷紋って こんな使い方も出来るんだ~ !
色々と勉強になるな~ 」
「 だから 何なのだ ! 俺達にも 分かるように説明をしろ 」
「 ギルマス、そんなに興奮しないで カイ坊も研究者と同じだから 少し待てば答えてくれる。 」
「 だから 頭にくるのだ ! コイツまだ 10歳ですよ !
その辺の研究者の100倍の知識量で研究ばかりしていて 魔力の無駄遣いを平気でやる奴ですからね。 」
「 えぇ~と この方の名前は、カイネで獣人族の中の猫族に属しております。
状態異常に奴隷紋に記載をされており 声の発声を抑え付けられておりますね、奴隷紋を取って 会話をしますか。
それとも この状態で会話をしますか ? 」
「 えっ ! ちょ・ちょっと待て 奴隷紋を取れるのか ? 」
「 取れますよ、これも 1種の禁術魔法ですから それに掛けた本人に奴隷紋を付ける事も出来ますが !
この者の奴隷紋は、初級編ですから問題がありません。
魂の拘束をしていたら無理ですが どういたしますか ? 」
「 領主様、これで 10歳ですからね ! 」
「 おもしろい素材ですよね。弄り害がありそうで 失敗をすれば捨てますから 安心して下さい 」
「 コイツの処分は、カイ坊の研究材料でいいか 奴隷紋を取って 奴隷紋を付けた奴の主の首を この街の領主に届けるで いいだろう。
どうだ ギルマス ! 」
「 おもしろそうですね。それで いいと思います。
間違っても この国の王様の首は、持って来ないでしょうから 」
次回は、
カイトが奴隷を持った。




