第7話 ゼノンさんの剣にヒビが !
冒険者ギルドで遊んでいたら
「 遅くなって すいません ! 」
「 おっ !
カイ坊、いつも 済まないな その辺の奴から解体をしていってくれ いつも道理で !
それと 今日は、オークが多いい様だから アブラを確保して置きたい。 」
「 分かりました。邪魔にならない程度に 頑張ります。 」
「 ロード( 現場長 )さん、イイのですか ?
あんな子供に 手伝ってもらって ? 」
「 そう言えば ハンクは、別の街から来たから 分からないがカイ坊は、ほぼ毎日、ここで 遊んでいるぞ !
俺達にとっては、仕事でもカイ坊にとっては、遊び感覚だ。
だから あまり気にしない方が ラクだ。 」
「 え !
遊び感覚で あの手際の良さですか。一人前の解体人ですよ。 」
「 おい !
どうなっている、オークが 何故、こんなに安いのだ ! 」
「 すいません、こちらの オークは、血抜きをされておりませんし 絞めてから 3日以上、時間が経過して肉が 腐り始めております。 」
「 あぁ !
しっかりとアイテムバックに入れて保存をしてきた筈だが どうしてだ ! 」
「 カイ坊、説明をしてやってくれ ! 」
「 ロードさん、イイのですか ! 子供に冒険者と話をさせても ? 」
「 ここの冒険者なら カイ坊に頭が上がらないから 問題がない。 」
「 え ! 」
「 ゼノンさん、どうしたの ! 」
「 おっ !
カイ坊か、コイツが俺のオークを安く見積もりやがってな 頭にきて 騒いでしまって悪かったな 」
「 前にも言いましたが ゼノンさんのアイテムバックは、経過時間が 半分にしかならないから お酒を飲む前に来てくださいと言ってある筈ですが
それと 剣を見せて下さい。 」
「 何故だ !
問題が無い筈だが ? ホレ 」
「 やはり !
剣の軸がずれていますよ、これ ! 岩か ? 大きい木でも 叩きましたか ? 」
「 2日前に 岩に当たっちまってよ、それが 原因か !
どうすれば 治るかの~ 」
「 酒を飲むのを 3日ほど、辞めて オークを3体、狩って来てください。それで 新しい武器を 買いましょう。
ガンツ師匠に 相談して置きますから 」
「 カイ坊が そう言うなら 確かだな !
この剣は、もう 使えないのか ? 」
「 多分ですが オークを5体位で 折れますね。この 切り口から 推測しますと
いつもの ゼノンさんの切り口では、ありません。
武器を新調してから また お酒を飲んで下さい。 」
「 俺は、武器はこれしか無くてな ! 」
「 僕の武器を 貸しましょうか ? 」
「 カイ坊の武器を持ったら 他の武器を持てなくなるから 辞めとくよ 」
「 残念だな~ 新しく作ったばかりの試し切りをしてもらおうと思っていたのに 」
「 因みに 何を作ったのだ ! 」
「 バスターソードだよ !
僕の身長でバスターソードを持ったら カッコイイでしょう 」
「 もしかして 3メートルのか ? まだ 10歳だよな、カイ坊は ? 」
「 5メートルのバスターソードだと 剣に振り回されそうだから 3メートルにしてみたけど 変かな ? 」
「 今まで 使っていたのが 双龍剣だよな ! ドラゴンの牙で作ったヤツ 」
「 今回は、試しで作っているから 普通のバスターソードだよ !
但し 黒鉄とミスリルを混ぜてみたけど 」
「 ちょっと待て その2つは、交わる事が出来ない筈だが ? 」
「 火力だけで やるから 交わらないけど 火力と魔力を混ぜれば 融合したよ 」
「 カイ坊は、やはり 奥様の子供だよ !
出来たら 普通の剣を貸してくれ 剣が出来たら返しに来るから 頼む 」
「 仕方が無いな~ ロングソードを3本、渡して置くよ !
はい 」
「 ちょっと待て これ 黒鉄だぞ ! 」
「 最近、黒鉄にハマっているから ほとんどの武器が黒鉄だよ。
諦めて 使ってみて 折っても構わないよ !
それも おもしろいから 」
「 カイ坊、ちょっと来てくれ けが人がこれから来る 人数は、今の処、未定 」
「 分かりました。ちょっと 行って来ますね 」
「 こっちは、大丈夫だから けが人を頼むな ! 」
「 え !
どうして カイト君が呼ばれるのですか ? 」
「 カイ坊は、フリーランス( 回復魔術師 )が専門で それでいて 薬師だからだ 」
「 カイ坊、よく来てくれた。これから 討伐に出ていた、メンバー達が 返ってくる予定だ。 」
「 ギルドマスター !
何の討伐依頼に出ていたのですか ? 」
「 ゴブリンの集落を討伐依頼を受けて 3グループで行った筈だが ・ ・ ・ 」
「 大変だ !
ゲートの前で まだ 戦闘中だ。
ワイルドウルフの群れに 襲われて 冒険者達が応戦しているが 間に合わない。助けに来てくれ ! 」
「 ゼノンさん !
ロングソードの試し切りをして下さいね。 」
「 任せろ ! 仲間を助ける為だ。 」
次回作
ワイルドウルフ達の襲撃とイヌ笛




