第18話 壁のレイスに武器の提供と提案
あらすじ
武器が凄すぎると 恋のライバルが兄だった。
「 構いませんよ。何を御望みで それとこの前にもいいましたが 1ヵ月で 1本は、剣を折って下さいね。
それが 出来るので在れば、問題がありません。因みに あれから改良をしていますから 折れにくいですが !
5人の鑑定も終わっておりますから お任せ致します。
好きな武器を言ってください。期間は、2年位で いいですか ? 」
「 一生涯は、無理なのか ? 」
「 多分ですが 精神がついて来れません。大丈夫でしたら 渡しますが ここで話しても霧が無いと思われます。
それとここぞとばかりの必殺の技とかは、必要ですか 」
「 えっ !
そんな事まで出来るのか ? 」
「 出来ますよ!御望みであれば 当然、武器の耐久性が増えますが それと防具も必要でしたら 渡しますがどうしますか ? 」
「 因みに聞いておきたいのだが その剣を折るとしたらどの位の戦闘を行うのかな ? 」
「 多分ですが ゴブリンの集落でしたら 1日で3カ所位、周れば折れると思います。
1人で!5人でしたら 分かりません 」
「 え!そんなにしないと剣が折れないのか。因みに剣を見る事は、出来るのか ? 」
「 誰のを見て観ますか?それと ここでは、狭いですので 訓練所に場所を移動しませんか 」
「 私のをみせて ! 」
「 ルーラさんですか。取りあえず、訓練場に ・ ・ ・ 」
「 ルーラさんの武器は、何ですか ? 」
「 私は、魔法剣 出来ればヒールを使えるようにしてもらいたい。 」
「 取りあえず魔法剣を 見せて下さい。武器の相談は、その後で 」
「 これが私の武器 年期だけは、長いのよ、あまり戦闘をしない為に 魔法で対応をしてしまって 」
「 そうみたいですね。それなりの魔力量をお持ちですから 必要がありませんが 獲物が変われば戦闘をしないと仲間が死にますよ。
くれぐれもお気をつけてください。
それでしたら まず ショートソードを2本、こちらは、ミスリルが3割と黒鉄を7割で お手頃になっております。
当然、身体強化1,5が付与されており 風魔法と水魔法、特化型です。
次にこちらが 本命のトリアングラー こちらを御使いになられた方が よろしいかと ! ヒールもハイヒールも念じれば 使う事が可能です。
ドラゴンの骨を使っておりますから 魔力浸透比率が高くなっております。
それか ? もう少し 強度が必要でしたら 別のヤツを出しますが 取りあえず 3本を手に取ってみて下さい。
それと このブレスレットを利き腕と逆の腕にはめてみて下さい、魔力増殖と盾の役割をお持ちですので この3本は、魔法剣ではありませんが 魔法剣としても使用が出来るようになっております。
御確認をお願いします。 ! 」
「 えっ !
全てが凄すぎるのですが 私が使ってもよろしいのですか ? 」
「 僕は、10歳のガキですから 敬語は、必要がありません。
ルーラさんは、右利きですから トリアングラーを左に指してください。
1本のショートソードを右に もう1本を背中に隠す感じで 出来ればマントで隠してあるといいと思いますが その状態で 身体強化が2倍です。
戦闘が始まって 魔力を浸透させてもらえれば さらに身体強化が1,5が付与されます。
特化型と言っても 他の魔法も使えます。
ただ 風魔法と水魔法の魔法陣を剣に刻んであるだけです。
それと 魔力増殖を使っておりますから 今までの魔力量の10分1で戦闘が出来ると思いますが いかがですか ?
他の武器も確認をしておきますか、この先は、魔剣の分類になって来ます。
魔力量をお持ちですから そちらもお勧めします。 」
「 私、この状態で周りの景色が変わっているけど 何故に ? 」
「 それは、トリアングラーの性ですね、周りの景色がゆっくりと動いていると思いますが ルーラさんが動けば 周りも動き始めます。
普通の行動で周りの速度が いままでの2分の1です、半分です。少しの間、仲間達と行動が大変だと思いますが 頑張ってみて下さい。
それと アイテムバックを渡して置きます。
中の容量は、5メートル四方です、もう少し 大きい方がよろしいですか ?
中に同じ武器を3セット、入っております。時間の流れは、通常通りで 自分の私物と獲物を収納して置けば、いつでも取り出せます。
この状態で 革鎧にしてもらって 重量軽減を付与すれば ゴブリンの集落やオークの集落、程度なら 1人で壊滅が出来ると思います。
戦闘センスが良ければ ! 」
「 え! えぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~ 」
「 おいっ !
カイ坊、1つ聞いていいか ?
この装備を買うとしたら幾ら掛かるのだ。 」
「 わかりません。何処にも売っておりません。
これらは、全て 僕のオリジナルから作成しましたから 普通の鍛冶職には、作る事で出来ません。
錬金術と鍛冶職を合わせた物です。強いて言えば 白金貨で100枚程度ですか。
ハン兄さん用にプレゼントで 神話物らしいですから 白金貨、3万程度だと思います。
因みに 兄さんの剣には 名前が付いておりました。
“ 神風 ”
風の神様の1部を使えるみたいです。 」
「 ちょ・ちょっと待て そんな高価な武器を俺達に使わせていいのか ? 」
「 構いません、現状を観たいからです。
僕が 使用しても結果が見えてしまって 面白くありません。
第3者が 使用してもらって 改造点を模索するのが 楽しいのです。
それでいて 誰にでも いいと言う訳では、ありませんが まだ 試作段階ですから 心配しないで ガンガン壊して下さい。 」
「 カイト君、今 大丈夫かな ? 」
「 どうしましたか、シズさん!目の方は、大丈夫みたいですね。 」
「 おかげさまで もう 大丈夫なんだけど ?
費用は、どの位かかるかな ? 」
「 お金は、入りませんよ、この街を守ってくれる冒険者ですから それに シズさんは、僕の好みのタイプですから 尚更、頂くわけには、いきません。
どうしてもと言うなら 今度、王都に行きますから 護衛依頼を受けて下さい。
お金の方は、思いのままにお支払いしますから 」
「 私は、まだ Dランクだから 護衛依頼を受けても務まらないと思うけど 」
「 大丈夫ですよ、ただの道案内です。シズさんは、守ってやりますよ。
僕と彼が ね ! ケントさん 」
「 俺の腕の費用もタダでいいのか ! 」
「 当然です。この街の冒険者ですから それと僕の恋のライバルですから 」
「 その心配は、無いからな シズは、俺の妹だ。彼氏もいないから 付き合ってもらっても構わないぞ、そのまま 結婚をしてもいいからな!
良かったな シズ 」
「 もう お兄ちゃんたら~~ !
カイト君は、まだ 10歳なのよ、それに カイト君を狙っている、子達は 凄いから それに王都に行けば 貴族令嬢達が カイト君の奪い合うわよ ! 」
「 取りあえず護衛依頼は、出して置きます。
指名依頼として 金貨、30枚ぐらいで!取りあえず まだ 話の途中ですから 戻ります。 」
「 あっ !
すいませんでした。!
この方達は、A級冒険者の
“ 壁のレイス ” 様ですか 」
「 俺達に “ 様 ” は、必要がないからな それにカイ坊の彼女になるなら 尚更だ。俺達がカイ坊に これから お世話になるから 俺達の事は、普通に呼びつけて構わない
「「 うん うん 」」
それに この街の冒険者なら 分かっていると思うけど この街と村は、カイ坊にお世話になった者で溢れているから その彼女になればそのお返しで 何もしなくても全てが手に入るぞ。
ガンバレ 」
「 え!カイト君って フリーランス、だけじゃ~ないの ? 」
「 知らないのか?カイ坊は、冒険者ギルド内で販売されている、ポーションの下が 屋台の焼き鳥、金額で買える事をそれと軟膏も 全て、この街の冒険者達の為に 安く売られている事を 」
「 私も使っているけど それら全てがカイト君の手作りなの ?
もしかして薬師も出来るの ? 」
「 3年契約、みたいだぞ。
カイ坊が冒険者になるまで!9歳から 大体1週間で 1度に1000本位を冒険者ギルドに 降ろしているみたいだが ?
お金の支払いは、ない様だ。カイ坊に 」
「 えぇ~~ !
カイト君の儲けが無しで無償で提供しているのですか、この街の冒険者の為に 」
「 あの~ 俺は、普通の子供ですから その位にしてもらえませんか!
当たり前の事をしているだけです。
この街が
“ 平和 ”なら !
普通ですよ、普通 」
「 そのカイ坊と付き合うのだ!まぁ~ ガンバレ 」
次回は、
シズさんと2週間の冒険