表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/72

第14話  カイトの剣の試し切り

ゴブリンによる スタンビートと

 

「 え ! 


本当に美味しいです。どうして ? 」


「 だろう ! 


カイ坊の考え方が おかしいからだ。それだけだ 」


「 ヒドイな~ ! おばちゃん ! 」


「 普通の人に理解しろといってもわからないから 食べさせた方が早いだろう 」


「 そうだけどね ! 」


「 なんじゃ~これは、酒のツマミにいいぞ ! 


塩をきかせろ 」


「 カイ坊からの考案です。子供達の健康と骨の育成だ ! 


そうです。 」


「 これは、完全に俺達の酒のツマミだろう ! 


美味過ぎる。 」


「 カイ坊、いるか ! 冒険者ギルドに来てくれ、けが人が続失している。 」


「 どうか したのですか ? 」


「 ゴブリンによる、スタンビートが起きる前兆らしい。 」


「 そこのあなた、数は ? 」


「 これは、賢者様 ! 200~300位かと ! 」


「 それなら カイトで十分ね ! 


30分程度で終わるわね。 」


「 お母様、カイト君は まだ 10歳ですよ ! 」


「 けど 冒険者ギルドで 1番強いわよ。カイトは 」


「 え ! 」


「 その 証拠にここで 飲んだくれの連中は、気にしないで飲んでいるでしょう。 」


「 え ! ほんとうに ? 」


「 カイト兄ちゃんの遊び相手だから 気にしなくて大丈夫だよ。ビオラさん 」


「 そう そう 気にしなくても大丈夫だから 心配なら見て観れば ! 


多分、見えないから 」


「 え ! 


見えないの なんで ? 」


「 常人の人には、早過ぎて見えないのよ。カイト兄ちゃんは 」


「 ビオラ、俺と見に行くか。カイトの戦闘を 」


「 あなた ! 


あなたは、参加しないのですか ? 」


「 俺が 参加をしても カイトの邪魔にしかならないよ 」


「 え ! 元A級冒険者ですよね。あなたは ? 」


「 俺のチームは、5人で元A級冒険者であって カイトみたいに 1人で複数を相手にしていないよ。


 大体のパーティーは、3~7人位で チームを作るけど カイトの場合は、カイト自身に付いて行ける人材がいないから 1人で戦闘を行っている。


仕方無い事で 俺でもカイトに付いて行かれない。 」


「 もしかして カイト君は、勇者様なの ? 」


「 それは無いかな 


父親は、炎帝で 別名は、 “ 魔王様 ” だし 


母親だって 賢者様と言われているけど 別名は、 “ 魔女王様 ” だからね。


 世界中の王族、貴族に怖がられているから 間違っても勇者には、なれないよ 」


「 ヒドイ言い方ね。自分の親に向かって 子供じゃ~なければ 八つ裂きにしているわよ ! 」


「 そうだぞ ! 


母さんだけは、怒らすなよ。俺でも止められないからな さすがに自分の子供には、しないと思うけど 言い方も少しは、軟らかくしてくれ頼む 」


「 カイトが 勇者様じゃ~ないのかと 言われたから違うと答えただけだよ ! 


俺は、オヤジとお袋の子供だと自信を持っているからな ! 


当然、ビオラも 」


「 けど カイトみたいな子が 勇者になれるかもね。弱者には、優しいから 反面、王族、貴族を嫌っているけど 」


「 それは、母さんの性だよ ! カイトが王族、貴族を嫌いになる原因は ! 」


「 そうかしら 私は、普通に貴族は、嫌いだから 死ねばいいと言っているだけよ 」


「 ゴッフォン ! 俺もその貴族だが ? 」


「 あんたは、イイのよ ! 貴族と思っていないから 」


「 領主様も奥様には、頭が上がりませんな ! 」


「 ガンツ、お前の処に金を払わないからな~ 」


「 そんな事を言ったら 酒を飲まさないからな 金輪際 ! 」


「 何を 俺は、領主だぞ ! ・ ・ ・ 」


「 はい はい ! 相変わらず仲がいいな お前達は 」


 そんな事もありながら 街は、にぎやかに時間だけが 過ぎていた。街の外では、ゴブリン共による、スタンビートが 始まっていたが !


 今回のスタンビートもカイトが 1人で全てを狩ってしまっていた。その数も300体を超えていた。


 ソウリュウの案内で ビオラが カイトの戦闘風景を見に来ていた。


「 カイト君は、何処にいるのかしら ゴブリンだけが転がって行っているけど ? 」


「 ビオラには、カイトの戦闘が見えないのか ? やはり 」


「 え ! 


ソウリュウさんには、見えているのですか ? カイト君の戦闘が ? 」


「 カイトは、さっきから何をしているのだ ? 


剣を色々と替えて 試し切りをしているみたいに !


 あ ! 


アイツは、試し切りをしながら 剣の調整も行ってやがるな 折れた箇所を確認しながら また 別の剣を取り出した。


 カイトが 武器に対するこだわりが凄すぎて そこまでいくともう病気だな 」


「 え ! 


カイト君は、試し切りをしているの ソウリュウ ? 」


「 そうみたいだ ! 」


 それから 3日3晩、戦闘を行っていた。

ゴブリンの血の香りを森に 風魔法でおくりながら 1日目は、ゴブリン共で 2日目がワイルドウルフの群れで 3日目以降は、オークやオーガまでもが出て来るが 相変わらずにカイトは、試し切りを続けていた。


「 ソウリュウ兄さん、レタスを1つ投げて ! 」


「 行くぞ ! 」


「 ありがとう ! 野菜を食べたくなってさ 」


「 俺も そろそろ畑に行きたいのだが まだ 終わらないのか ? 」


「 もう少しで終わると思うよ ! 」


「 カイト君の食事は、レタス1つなの ? 」


「 戦闘中に魔物の肝を食べながら 戦闘を行っているから心配がないよ。1番の栄養源だからな ! 

それにカイトは、フリーランスだから ケガをしないし 」


 その後は、巨人が出てきたり アースドラゴンやブルードラゴンや飛龍 etcが くるわ・くるわ・


「 なんか 飽きて来たから終わりに仕様かな 」


 最近、作ったばかりのバスターソードを取り出して 威圧も乗せて戦闘が始まっていた。


「 やっと カイトがやる気になってくれたよ。あと 半日で戦闘が終わるな 」


「 お~~い ! 


戦闘が終わるって 王都に連絡をしろ それと住民総出で解体をするからな ! 冒険者達にも教えてやれ手伝えと ! 」

 

それから 半日して夜中に戦闘が終わっていた。6日6晩、休まずに戦闘を行う、10歳って どうなのよ、信じられない顔で カイト君を見ているとソウリュウさんに


「 ビオラの気持ちもわかるけど カイトをそんな目で見ないでくれないか。3年後から ここら一帯は、ケガ人で溢れている筈だ。その中には、俺も含まれているのだから それに 今回は、この街だったから いいけど ! 

この街の周りには、3つの村が存在をしている。その時には、この街からその村に応援をしなければいけない筈だ。

その時は、俺も参加をする筈、だから 薬師が必要になってくる。それに大量の冒険者と護衛団が 2年に1度の周期で ! 

カイトの戦闘を見てればわかると思うけど 彼、1人で50人の命が助かっている事を 覚えて置いてほしい。 」


「 それでも カイト君は、まだ 10歳なのよ。どうして 」


「 寧ろ カイトにとっては、これから ガンツさんの処に籠るから そっちの方が心配だけどね。 」



次回は、


魔剣・ダグラムの登場

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ