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第13話  骨のから揚げと酒のツマミ

ハンを辺境伯領の騎士団、団長に

 

 それから タントの街へと帰って来ていた、途中で冒険者ギルドに立ちより ギルドマスターに報告してから 鍛冶屋に来て見れば既に飲んだくれの3人がいた。


「 おっ ! カイ坊、お帰り 取りあえず白焼きを5本、焼いてくれ、俺達に3本と弟子たちに2本でイイから


 それと お前達も手伝えよ。カイ坊の指示の下 」


「 カイト君、お帰り ! 解っていますよ。自分達の分も取っといて下さいよ。師匠 」


「 あんた 私の分まで 食べたら解って要るわよね~ ! 3人して酒を飲ませないからね。 」


「 カイ坊が 帰って来たって タレとご飯は、用意してあるよ。

 それと手伝うよ。近所の奥様連中も参加しているからよろしくね。カイ坊


 それと パン屋の奥様が コッペパンと八百屋の奥様が キャベツの千切りを持って来ていたけど 何に使う予定だい ? 」


 それから ナマズが焼けたから 錬成空間の中に入れて置いた タレにナマズを染み込ませて 3回ほど焼いてから パンを切り、キャベツを乗せて その上にナマズの切れ端を乗せてタレを掛けて出来上がり、それを 3等分にして 奥様連中に食べてもらうと


「 これなら 子供達も野菜を食べるね。それに ナマズじゃなくても いいし 」


「 これなら 肉にも合いそうだよ ! 」


「 うん 」


「 うん 」


「 うん 」!!!!!!


「 おばちゃん、薬味を切っておいて それとアブラも用意して それと寸胴も 」


「 はいよ ! 今日のナマズは、デカイね。 ? スープだね 

 寸胴は、ここに置いておくよ ! 」


 上から スープが落ちて来て 奥様連中の目が 点になった。


「 なんじゃ~このデカイ陸ガニは、こんなのが森にいたのか ? 」


「 おっ ! やっとるな ワシ等も仲間に入れろ それとコイツもじゃ 」


「 ネネ婆さんとロイゼ爺さんも来たのかい。今日は、大宴会だな 」


「 私は、入れてもらえないのかしら ? 」


「 飛んでも無い ! 奥様が来てくれた方が男共が 騒がなくて済みます。 」


「 カイ坊、ワシにウナギの心臓を少しくれ 酒のツマミにするから 」


「 美味しいそうだな ! 俺にも1つくれ 」


「 いいけど 猛毒だぞ ! これ1つで 天国行きが決まるぞ 」


「 え ! 」 脂汗が止まらない


「 ちょ・ちょっと待て 猛毒を食べるのか ? 」


「 薬師の基本だよ ! 全ての味覚を覚えて 調合をした方が完成比率が 向上するからね、当たり前の常識だよ。何を今さら 言っているのだ ? 


ボケたか 」


 その席にいた、みんなの酔いが冷めていた。


「 これが 旨いのだ、舌の上がピリピリして 堪らないぞ ! 


モコ酒に最高だよ 」


「 おっ ! 


これは、旨いな、これなら モコ酒に合うはずじゃ 」


「 え ! 


ロイゼ爺さんも食べれるのかよ ? 」


「 ワシは、錬成空間で中の毒を解除してから 食べているだけじゃ 」


「 え ! 


そんな方法があるなら 俺にも食べさせろ ロイゼ爺さん 」


「 師匠、ダメだよ。言っちゃ~ 飲んだくれの3人の目が変わっちゃうから 」


「 カイ坊は、知っていたのかよ~ ! 」


「 当たり前じゃ ワシが教えたのじゃから 当然じゃ 」


「 何を当たり前の事を 言って居るのだ。薬師も錬金術も錬成空間を持っておるわ。

毒の解説に必要だからな ! 


錬金術の方が 高度は、高いがな 」


「 カイト兄ちゃん、ただいま~ 」


「 カイト兄ちゃん、ただいま~ いつもの事だけど 店の前が凄い事になっているよ ! 

それと ボア、大き過ぎ ! 食べきれなかったから みんなに渡したからね。 」


「 お母様、今 戻りました。お祭りですか ? 」


「 違うわよ ! カイトが数か月に1度、ナマズを取って来ると街のみんなして このあり様に 成るだけよ。それに もうじき領主が顔を出すわよ ! 」


「 呼んだかい、奥様 」


「 相変わらず暇を しているみたいだね~ ! 


この街に領主なんて 要らないだろう 」


「 私は、国からの依頼で ここで辺境伯領をしているだけですよ。


それとあなた達家族の監視ですね。気にしないで下さい。


 それと話は、変わりますが カイ坊を12歳になったら 王都の学園に入れたいのですがよろしいですか ? 」


「 あの子に何を 教えるのだい。知識だけは、私を超えているのに 」


「 え ! 


賢者様を超えているのですか ? 」


「 そうだよ ! 


私の魔法と鍛冶屋に薬師に錬金術、全てが出来る子供が 今さら学園に入って 何を教わるんだい。

 それに子供達の方が カイトについて来れないよ。

それと鍛冶屋にしても 薬師にしても 錬金術もそうだけど この国で1,2の腕前に教わっていて いまさら学園に入って何の得があるって 言うんだい ? 」


「 王様からの依頼でして どうか 受けてもらえませんか 」


「 王が首を差し出せば 受けてやるよ ! 当然、貴族達の首も差し出せよ 」


「 母さん、受けてもいいよ ! 


飽きたら勝手に冒険者をしているから それに世界を周ってみたいし 当然、庶民として 受けさせてくれるなら 」


「 そうね ! 


庶民で受けて 貴族のボンクラのガキ共を 殺しまくればいいかもな ! 」


「 それと ハン殿をこの辺境伯領の騎士団長に任命をしようと思っているのですが よろしいですか ? 」


「 そんな事は、私が決めないで ハンが決める事だよ。そんな事をしたら 王都よりも戦力が上回るけどいいのかい

 武力を持った街が 出来てしまうよ ! 」


「 ソウリュウさんの結婚式までには、こちらに来てもらいますから よろしくお願いします。 」


「 ふ~~ん ! 確定なんだね、わかったよ。 」


「 お母さん、まだ 難しいお話が続くの ? 」


「 母さん、ただいま ! 俺も仲間に入れてもらおうかな 」


「 おっ ! 


ソウリュウか、入れ 入れ 今日は、返さないからな ! ビオラに言っておけ 」


「 ガンツさん、ほどほどにして下さいよ。うちの旦那様は 」


「 あっ ! 


領主様、昨日の襲撃国は、ランスロット国みたいだよ。森で冒険者達が 言っていたから 」


「 何~ あの小国が 家にケンカを売って来たのか ! 」


「 あの小国は、まだ 存在していたのね。

 

おい 


バカ領主、あの国の国王に 白金貨5万枚を請求しておけ 私の名前を添えて 」


「 どうしてですか ? 」


「 私にケンカを 売ったのだ ! それで 解って要る。あの国は 」


「 わかりました。送って置きます 」


「 カイ坊、油がイイ案バイだよ ! 」


「 それなら ウナギの骨と頭を素揚げにして 」


「 え ! 


なんで ? 」


「 いいんだよ ! 


カイ坊がそうしろと言っているから 言われた通りにしてみろ きっと旨いはずだ。 」


次回は、


カイトの剣の試し切り

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