第12話 隣国のランスロット国の冒険者と陸ガニ
カイトの噂は、絶えない。
「 ・ ・ ・ ・ ・ 」
「 何を 騒いでいるの ? 」
「 姉さんが ブルーサファイアが好きだから プレゼントをしようと思って ? 」
「 カイトに宝石の価値は、わからないから 無理よ !
武器にしか見えないのだから 庭に落ちている。
宝石だけで 王都の半分ぐらいの土地が買えるのに 」
「 ・ ・ ・ ・ ・ 」
「 それに マイとメイの遊び道具もほとんどが宝石で出来ているわ !
それらも 武器に使えないと言う理由で 遊び道具よ ! 」
「 ・ ・ ・ ・ ・ 」
「 カイト、今日の朝食は、何を作る予定なの ? 」
「 簡単にドラゴンステーキで イイでしょう ! ライスとスープで 」
「 なら ガーリックをたっぷりにしてあげて 男性陣共は、飲む気でいるから それと この宝石類は、私がもらって置くわ 」
「 あぁ !
母さんには、これでしょう !
水龍のウロコで作った、ブレスレットに 赤色の宝石をはめ込んで 付与魔法( 魔力軽減、魔法効果20倍、結界 ) 」
「 あなたも男の子だね !
武器にしか興味が無い物ね。センスは、いいけど ! ・ ・ ・ 」
「 姉さんが 放心状態だから 作ってしまうね ! 」
それから 朝食を済ましてから コメを1袋、持って 総菜屋のおばちゃんの店に 行く前に パン屋のおばちゃんに コッペパンが残ったら 持って来てと 言ってから 総菜屋のおばちゃんにコメを渡して
街を出て 街道を走りながら “ サーチ魔法 ” で 確認をすると 冒険者と魔物が戦闘をしていたが 押され気味の為に 確認をしようと様子を見に来ていた。
「 大丈夫ですか ? 後方にも まだ いますが ? 」
「 カイ坊か ! 後方の奴だけでも 片付けてくれ 」
「 わかりました。 ! 」
まだ 苦戦をしているけど 大丈夫かな ? 少し見守り
“ ヒール ”
“ ヒール ”
“ ヒール ”
「 助かったよ ! ありがとう。 」
「 後の処分は、お願いしますね。僕は、先を急ぐので 」
「 え ! 後方にこんなに 居たの !
俺達の5倍も ? カイ坊って どんだけ強いの ? 」
「 カイ坊なら もう行っちゃったよ ! けど あれでまだ 10歳だよな ! 」
「 うん うん !
末恐ろしいよ、それに フリーランスだよな ! 」
「 普通じゃ~ないよ ! 本当に 」
そんな事を言われながらも 森に入りボアを探して 手ごろな奴を狩ってから 畑の近くに 土魔法でカマクラを作り小さな煙突を建ててから 錬成空間の中で頃良く火が入った状態のボアを取り出してから 縦に半分にしてから カマクラ内に吊るして置いた。
「 これなら 兄さんが解ってくれるから イイかな 」
あの木の影に 見えているけど 陸ガニが いるな !
それもデカい奴が 雷魔法で
” ピッカッ~~ ”
やはり 生き物には、これが 1番、ラク出来るかも 取りあえず収納しておこう。
それから 湖に来て見れば ボアが3体、水を飲んでいたので 頭を水の中に入れた途端に
” ピッカッ~~ ”
う~~ん 簡単すぎる !
また 収納 ! 今日は、どの位 取れているかな ?
やけに重たいけど ?
「 なんじゃ~これ ! 」
デカ過ぎるから ナマズが ! ゆうに 2メートルを超えてるし
「 ま~ イイか ! みんなの腹の中に入るだけだから 」
それから せっせと3枚に下して行った。ウナギだけは、背開きにして 今回は、ウナギの骨と頭も取っといてある。もしかしたら 美味しいかもしれないので ?
そこに 見知らぬ冒険者達が 現れた !
「 僕ちゃんは、こんな所で 何をしているのかな ? 」
「 おじさん達は、誰ですか ? 」
「 隣の国のランスロット国の冒険者だよ ! 僕ちゃんは、タントの街、子供かな ? 」
「 そうだよ ! 遊びに来ている。1人で 」
「 昨日は、街で何か在ったかな ? 」
「 何も なかったよ !
僕の街は、いつも平和だから 」
「 おい ! おかしいぞ !
何も無かったらしいぞ 」
「 そんな筈は、無い筈だ。ワイルドウルフの群れを送った筈だが 」
「 炎帝の仕業か ! 」
「 炎帝様なら 鍛冶屋のガンツさんとお酒を飲んでいたよ。 」
「 え ! お酒を飲んでいたの ?
賢者様は ? 」
「 街の奥様連中に捕まって 井戸端会議をしてたと思う。
それに 他の冒険者達も飲んだくれているし いつもみたいに 」
「 え !
どうなっているのだ、話が違うぞ。 」
「 それと この辺は、ベアーの縄張りだから あまり大きな声で喋らない方が いいと思う。気付かれてしまうから ! 」
「 え !
ベアーって あの “ ベアー ” かな 」
「 そう ! 手が4本の ほら 後ろにいるよ。 」
「 え ! 」
「 ボッキッ 」
「 ウッワァ~~ 」
「 体制を整えろ ! 」
「 じゃ~ 僕は、怖いから 帰るから 気をつけてね
それと いろいろと情報をありがとうね ! 」 シュッ~~
「 なんじゃ~~ あのガキの足の速さは、 ? 」
「 もしかして “ 閃光のカイ坊 ” じゃ・ないのか 」
「 え !
あのガキが ? あぁ また 1人死んだ。 」
体制を整えろ 迎え撃て 間に合いません。ベアーは、1匹ではないのです。複数おります。
次回は、
骨のから揚げと酒のツマミ