File4―9 怪力強盗と血色の悪魔 〜激闘心火〜
〜バーン隊VS怪盗ダッシュ 王城一階 廊下にて〜
バーン隊計一二人は、怪盗ダッシュ一人に対して厳戒に警戒していた。
うちわを扇ぎながらも冷めた目で冷静に場を見据える人間族のバーン。
特別武器『炎刃』を構える機人族のリュー。
警棒を構える地人族のガリウスと森人族のアウラ。
人魚に【変身】し、高圧水流をいつでも撃てるよう準備する怪人族のラヴィー。
同じく変身し、電流の火花を散らすジャッカー。
滾った目で【獣化】し、それぞれ獰猛に睨みつける獅子と赤い目で睨みつける兎と化す獣人族のアステロルとネネリート。
この隊最年少である人間族のミューも一丁前に銃口を向けていた。
彼らの背後で、いつでも隊員の怪我を治療できるように準備をする吸血族のキャシィと森人族のフララ。
そして、メガネを光らせて作戦を編み出そうと思考を回転させる人間族のリキラ。
まさに今、バーン隊と怪盗ダッシュとの間には一触即発の空気が流れていた。
「くく、戦い闘うこの空気。“戦闘”って感じになってきたなぁ!」
「下手くそな言葉遊びはその辺にしろ。こちとら心の底から“心底”うんざりしてんだ」
ダッシュの笑い声に、冷静に冷たい言葉を浴びせるバーン。
そして、再び空気が静まり返る。
どちらかの、この場の誰かの一挙一動で、再び先程のような――否。先程よりも苛烈な戦いが始まる。
今この場を取り囲むピリピリした空気は、その予感を感じさせるには充分だった。
――そして。
「ドルルァァァァッ!!!!」
先に動いたのは――怪盗ダッシュ。
先程の戦いで傷ついてはみ出た床板を、地人族の種族固有能力【超怪力】で掴み、ちゃぶ台でもひっくり返すように持ち上げた。
ベリベリッと床板が廊下の奥行に沿って持ち上がり、剥がされる。
「撃ちます!」
ミューの号令で、彼自身とラヴィー、そしてジャッカーが銃弾をダッシュへ向けて放った。
だが、それら全ては剥がされた木板によって阻まれてしまう。
「おうおう、せっかく剥がしたのに、壊れちまったらどーすんの」
「その時ャアンタの罪が増えるだけッス! 器物損壊罪とか!」
ガリウスのその言葉にダッシュは笑う。
そしてダッシュは、全長五メートルはあるであろうその木板を、軽々とバーン達にぶん投げた。
バーン達に影が差す。そして、押し潰され――
「我が国の偉大なる城の廊下だ。貴様のような罪人が勝手に触るでないわ!」
――なかった。
牙を剥き出しながら、豪快な怒号と共に投げられた床板をキャッチしたアステロルは、キャッチしたその板をそおっと廊下の隅に置いた。
「アステロル先輩、ナイスであります」
そして、アステロルが床板を置いた瞬間。
アステロルのキャッチした床板の影に隠れていたリューが、刃を輝かせながらダッシュの元へと疾駆していた。
リューの瞳の奥が確かに灯った。
「エンジン――フルバーストでありまぁすッ!!!!」
「――ッ!?」
リューの瞳の炎と共に、彼女の持つ刃も激しく燃え盛る。
ダッシュは間一髪避ける事に成功したが……あれをマトモに食らっていたら、かなりのダメージを受けていたであろうことは想像に難くない。例え真剣白刃取りに成功していても、手の平は炎で酷い火傷になっていたであろう。
これがリューの【機能】。名を『発動機』という。
効果は単純に、闘志を燃やすほどに身体能力が増大する。
そして彼女の持つ武器『炎刃』は、彼女の機能の発動とその出力を感知し、それを動力源に炎などを噴出する両手剣だ。
「おいリュー! 偉大なる我らが王城が燃えたらどうする!」
「ああっ、しまったであります!?」
「だいじょーぶだいじょーぶ。どこも燃えてないよ。それにウチにはラヴィーがいるでしょ」
アステロルの怒号がリューを震えさせるが、即座にアウラがフォローに回った。アウラの後ろで、人魚に変身でき、高圧水流を放つ事のできるラヴィーが『燃えたら任せとけ』と言わんばかりに胸をどんと叩く。
そして最後に、リキラがメガネを上げながらリューに助言した。
「多少燃えても構いません。リュー。常に全力でお願いします」
その参謀の言葉に、アステロルが『なんだとォ!?』と怒りの視線を向けるが、バーンが制した。
「落ち着けアステロル。それくらいしなきゃコイツは倒せない……そういうことだろ、リキラ」
「ええ。流石は隊長」
一方、ダッシュの方も内心では臍を噛むような思いだった。
思っていた以上に、目の前の一二人は強い。
一人一人ならまだしも、彼らのチームワークに俺は太刀打ち出来ないかもしれない――そう考え、震えた。
ただし、その震えは恐れからくるものでは無い。その逆――歓喜と興奮からくるものだ。
(いいじゃんいいじゃんっ! こういうのを、求めてたんだよッ!)
「何笑ってんのあの怪盗……キモ」
ダッシュの不敵な笑みに、マスク越しでもわかるくらいにドン引きするキャシィ。
それをフララが『そんな事言っちゃダメですよ〜』と戒めた。
そして、それと同瞬。獣化し、兎の如き瞬発力を持つ足を手に入れたネネリートが、先程のリベンジとばかりにダッシュへと飛びかかった。
「ブッ殺す!」
本性を露わにし、拳鎧を装備した拳を再びダッシュに殴りつけた。
ダッシュは先程と同じように膨れさせた筋肉で受け、その拳を掴み取ろうとしたが――
「アタシゃオマエと違って馬鹿じゃないんでなっ!」
――拳を掴もうとした腕が空を切った。
ダッシュが掴もうとした頃には、既にネネリートはダッシュの懐から撤退していたのだ。
ヒットアンドアウェイ。兎の俊敏性を持つ彼女が最も得意とする戦法だった。
「オラオラオラオラオラァ!」
ヒット。そしてアウェイ。
ヒット。そしてアウェイ。
ヒット。そしてアウェイ。
ネネリートの小回りの利く俊敏な動きに、ダッシュはついていくことが出来ない。大きな筋肉を持つがゆえの弊害であった。
「ウチらも行くよ!」
ラヴィーの掛け声に、戦闘員の皆が頷く。
そして、戦局は一方的に傾いた。
ネネリートの拳がダッシュを捉える。
ダッシュがネネリートに掴みかかろうとしたその腕をミューの撃った弾丸とジャッカーの電撃、ラヴィーの水流が阻む。
そして、ガリウスとアウラの息の合った警棒での連携攻撃が浴びせられる。
その猛攻にダッシュが怯んだ所で、バーンの蹴りとアステロルの拳が炸裂した。
大きくダッシュは吹っ飛ばされるが――それだけでは終わらない。
「行くでありますよ……大技っ!」
ダッシュは見た。
大きな炎の大剣を掲げた、少女の姿を。
そして聞いた。
「名付けて――『めちゃくちゃデカくてアツいスラッシュ』!」
少女がドヤ顔で叫ぶ、とてつもなくダサい必殺技の名前を。
そして――衝突。
リューの炎刃はダッシュに炸裂し、大爆発。
しかし、機械の体を持つリューは火傷を負うことはない。ダッシュのみが、深刻なダメージを受けた。
圧倒的な連携。皆が勝利を確信した――
「……火傷がなんだよ」
――その時だった。
「火傷なんかビビって……宝が盗めるかよ」
皆の目が見開かれる。
「ありがとよ嬢ちゃん……頭冷めたわ」
その言葉とリューの驚愕の声が聞こえたのは、ほとんど同時。
……受け止められていた。
リューの懇親の一撃を――並の者相手なら場合によっては命まで失いかねない一撃を。
炎刃がダッシュの手の平の奥底まで食い込み、血が垂れる。垂れた血が、炎によって熱せられた刃に触れ、ジュッと音を立てて一瞬で沸騰、蒸発した。
ダッシュの右手は、刃が食い込み、熱によって焼け爛れて――それでもなお、リューの炎刃を受け止めていた。
なんという、執念。
目の前の怪盗に、一同全員は確かにこの時、恐怖を覚えた。
「恐れも怖さも“恐怖”も……何もかも、とうに捨ててんだよ!」
ダッシュはそう叫びながら、リューを炎刃ごと床へと叩きつけた。
リューは呻きながら廊下をゴロゴロと転がっていった。
「リュー。大丈夫?」
ラヴィーがリューを受け止め、爆発の熱で熱くなっている体に水をかけてやる。
リューの体から蒸気と共に熱が発散された。
「あ、あはは……感謝であります。やっちまったであります……」
「しょうがないッス……アレは、かなりヤベェッスから」
苦しそうに笑うリューに、ガリウスが声をかけた。
ガリウスにはわかる。同じ地人族だからこそ……ダッシュの異常さが。
(あのスペックは、ありえないッス)
地人族がいくら力に秀でていると言っても、あそこまでではない。
ガリウス自身の超怪力の性能は、他の地人族のそれと比較しても高い水準にあると言えたが……ダッシュの超怪力は、比較にならない。
金魚すくいの桶の中に一匹だけ立派なニシキゴイが混じっているような……いや、それ以上の格の違い。
それをガリウスはこの場の誰よりも身に染みて感じていた。
「さぁて、次は誰がどんな手で来るんだ? 全部真正面からぶっ潰してやるよ」
愉快そうにダッシュは笑う。
その異様さに、フララは怯えた声を漏らしてしまう。
「ビビんな乳エルフ……」
キャシィもフララに発破をかけるが、その声は震えている。
誰もがダッシュに恐怖する中――この二人だけは違った。
「逃げたきゃ逃げろ。俺一人でも、この程度ならなんとかなるし」
「お前が残るなら、俺だって残ってやるわ」
バーンとアステロルだ。
この隊の中でも年長者であるこの二人だけは、度胸も肝も実力も、しっかりと据わっていた。
「え、アステロルも残んのかよ」
「いいだろう別に。訓練生からの付き合いだろう」
うちわを扇ぎながら、バーンは嫌そうな顔をした。
だがアステロルはどこ吹く風で知らん顔だ。
バーンはため息一つ、リキラに指示を出した。
「アステロル以外は退散しろ。リキラ、お前に指示は任せる。後、他の奴ら連れてきてくれ」
リキラはメガネを上げて了承した。
こうして去っていった隊員達を背に感じつつ、バーンとアステロルはダッシュと向かい合った。
「いいのかよ? 一二人もいたのにあのザマだ。たった二人で何が出来る?」
ダッシュは嘲笑した。
だが、バーンは冷静に言い放つ。
「……たった二人だから出来ることもあるのさ」
そう言うと、バーンは――うちわを扇ぐ手を、この戦闘中……否。今日を通して、初めて止めた。
アステロルはそんなバーンを見てニヤリと笑う。
彼がうちわを扇ぐのを止めた時。それは、彼の一つのスイッチがオンになる時だ。
「ああ……来た」
ふつふつと、バーンの体温が上がっていく。
彼は右手で顔を覆い、そのまま流れ動作で髪をかきあげた。
彼のスイッチが――完全に変わった。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
轟く砲声。
それは、他でもないバーン自身の声だ。
彼は好戦的な笑顔を浮かべながら、天に向かって吠えていた。
悪かった顔色も今では紅潮し、ぼんやりとしていた瞳もカッと見開かれている。
人間族にはごく稀に能力に【覚醒】する者がいる。
覚醒条件は人によって様々だが、最低条件として『死にかけること』を前提としている……と、学者は考察している。
能力が無い故に半端者、と揶揄される人間族の一矢報いようとする反抗声明――それが【覚醒】だ。
覚醒した人間族は全種族の中で比べても圧倒的な力を持つ。
「力が滾る、漲る、才走る! 止めれるもんなら止めてみろォ!」
バーンに覚醒した能力。
それは『激闘心火』と名付けられた。
その効果は、端的に言えば『ノリに乗れば乗るほど爆発的に強くなる』というものだ。
テンションが上がれば上がるほど強くなり、身体能力が上昇する。
更に副次効果として、炎を体の一部に纏わせられるようになる。
まぁ、リューの機能である『発動機』と似たようなものだ。
ただし――出力は、圧倒的にこちらが上。
出力が高すぎて、普段はうちわ(余談だがあれは『ウチワアックス』と呼ばれる手斧型の特別武器)を扇いで頭を冷やし続けなければ、日常生活が困難になるほどだ。
常にうちわを扇ぎながら、ローテンションで、深く冷静に冷めた視線で物事を見据える。
そんな普段の彼とはかけ離れた彼に、うちわを扇ぐ手を止める事をスイッチとして成り代わる。
それがバーン・アイシクルの真骨頂。
超強大な力を得るデメリットとして、思考能力が格段に落ち、最悪の場合味方まで巻き込んで攻撃してしまう事がある。そのため、団体戦では使えない。
さっき彼が言った『たった二人だから出来ることもある』という発言の真意はこれだ。
「もう邪魔者はいねぇ……思う存分ぶん殴ってやるァ!」
バーンはダッシュへと跳躍し、飛び蹴りを食らわせた。
ダッシュはそれを防御するが、着地したバーンの二撃目、三撃目の回し蹴りが彼の防御を崩して行った。
更に――
「俺を忘れるなァ!」
――アステロルも、バーンと共に襲いかかってくる。
アステロルの獅子の爪が、ダッシュを貫かんと強襲する。
「こっ……のやろォォォォォォォォ!!!!」
ダッシュは突き出されたアステロルの手首を掴み、そのまま後ろへとぶん投げた。
アステロルはゴロゴロと転がっていく。
だが、その頃にはバーンが再び攻撃を仕掛けていた。
「ははははははははは!」
好戦的な高笑い。戦闘への喜びを吠えながら、バーンは殴り、蹴り、確実に一撃を与えていく。
更に。バーンは懐にしまっておいた『ウチワアックス』を取り出した。
「ぬおりゃァ!」
ウチワアックスを縦に振るう。
ダッシュの筋肉質な腕は、この斬撃で確かに傷ついた。
「クソっ……!」
そして、そんな彼らを見つめるアステロルは、冷や汗を流す。
(……バーンが完全に能力に飲まれた。このままでは、バーンはあの怪盗を殺してしまう)
覚醒したバーンは、戦えば戦うほどにテンションが上がっていく。相手が倒れてもなお収まらないテンションに一度飲まれると、彼は延々と何かと戦い続ける戦闘マシンと化してしまう恐れがあるのだ。
そして、その恐れが今目の前に表れようとしていた。
「バーン! 落ち着けェ!」
アステロルはダッシュの背中にタックルを食らわして押し退けた。そして、そのままの勢いでバーンにも突撃する。バーンにアステロルの巨体のタックルが直撃し、細身の彼は盛大に吹き飛ばされた。
「ウガァァァァァ!」
「頭を冷やせ! このままではお前を捕らえねばならなくなる!」
「頭を冷やすのは……テメェだオッサン!」
アステロルの背後に、ダッシュのチョップが来襲する。
後頭部に直撃したその一撃は、アステロルの顔を苦悶に歪めさせた。
「いきなり後ろから突っ込んできやがって……驚き嘆くぜ“驚嘆”だ」
「……ッ、貴様……ァ!」
ダッシュの超怪力のチョップ。
それは、常人が鉄パイプで殴りつける時の威力の五倍はくだらないだろう。
そんな一撃を後頭部にまともに食らったアステロルは、今立っていられるのがおかしいくらいだ。
アステロルはダッシュを睨みつけた。
「貴様のような……盗人に! この俺が屈する事は無い!」
「なら……この俺に挑み戦え“挑戦”しやがれ!」
「挑戦? 馬鹿を言うな! 俺が行うは正義の執行、悪の断罪! 挑戦などでは決してない!」
アステロルは拳鎧を手に取りつけ、ダッシュへと拳を振るった。
ダッシュも同じように握り拳を作り、アステロルへと放つ。
お互いの拳が激しい音を立ててぶつかり合った。
「くぬっ……ぬぅ……!」
「ぐっ……はは、こんなもんかよオッサン!?」
お互いの拳が離れる。
次いで、アステロルは左手の爪を立ててダッシュへチョップを見舞う。
だが、ダッシュは再び愚直に先程と同じように拳を振るっていた。
直撃。
アステロルのチョップがダッシュの右肩を捉えた。
……が、しかし。それとほぼ同時に、ダッシュの右拳はアステロルの腹にめり込んでいた。
「がァっ……ァッ」
アステロルは苦悶に呻く。
肺の中の空気が引きずり出され、彼は後ろへとゆっくり倒れ伏した。
決着がついた――かに思えた。
しかし。
「俺を忘れんなよ」
勝利の美酒に酔っていたダッシュに、的確なアッパー気味の拳が見舞われた。
「おがっ……うグゥっ!?」
ダッシュは後ろへとよろめいた。
そんなダッシュの前に立ち塞がる影。
「……やっぱダメだな」
その正体は、バーンだった。
先程アステロルに吹き飛ばされた後、文字通りうちわで頭を冷やしていた、バーン・アイシクル。
そうして頭が冷えた後で、戦線へと復帰してきたのだ。
「頭に血が上ると、ダメだ。殺しちまいそうになる。もっと……手加減しなきゃな」
そんなバーンの言葉に、ダッシュは怒りの目線をぶつけた。
「手加減だと……!? それは……俺の一番嫌いな言葉だァ!」
「え……あー……今の言葉、別にお前を煽ろうとか、そんなつもりじゃないんだがな」
「ざけんじゃねぇよ三流憲兵!」
ダッシュは筋肉を更に膨れ上がらせた。
そして、バーンを吹き飛ばさんと猛進する。
そんなダッシュを前にしても、バーンは冷静だった。
(落ち着け……俺が再び激闘心火を発動するのは――ほんの一瞬)
バーンの目には、イノシシのように突進してくるダッシュがスローモーションで見えていた。
ゆっくり、ゆっくりとバーンは心を落ち着かせる。
(まだ)
ダッシュの一歩が、廊下を踏み砕く。
(もう少し)
ダッシュが筋肉をバネに跳躍した。
(そろそろかな)
ダッシュの巨体がバーンを押し潰さんと迫ってくる。
(――今)
そして、バーンのうちわを扇ぐ手が止まった。
「失せろッ!!!!!!」
バーンは吠えながら足を振り抜いた。
バーンの足は、飛び込んでくるダッシュの頬へと吸い込まれるように近づいていき。
そして、着撃。
「ガハァッ……!?」
ダッシュの頬に、バーンの回し蹴りが炸裂。
ダッシュはそのまま吹き飛んでいき、窓を突き破って外へと飛び出した。
そしてバーンは、回し蹴りの勢いのまま半回転し、残心の中で再び静かにうちわを扇ぎ始めた。
「……しんどっ」
最後にそう、呟きを落として。
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【キャラクター設定】〜リュー・アクセル〜
・身長……一六四センチ
・体重……五三キロ
・種族……機人族
・年齢……一八歳
・職業……憲兵
・誕生日……一一月二二日
・好きな人……ライト・マーロウ
・どこに惚れたか……機人族は普通自身のアイデンティティ確率のために変な格好、変な口癖を好むのだが、ライトだけはそのような自分を着飾る様子が一切ない。そんな同じ機人族とは思えない所に惹かれている。
・将来設計……二五歳までにライトと結婚、寿退社する所までは綿密に練ってある(実現できるかは不明)
・一人称、口癖……ボク、〜であります




