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File3―5 四つの依頼 〜悲劇の役者は石橋に集う〜

感想、評価などよろしくお願いします。特に感想が欲しいです。よろしくお願いします。

 〜約五年前 スカル・シーリング〜


 俺は幸せだった。

 親の贔屓目抜きにしても、美しく育った一人娘のクリスタ。

 そして、一〇数年前に拾った、今や息子みたいな存在であるレフト。

 嫁はクリスタと入れ替わるようにして死んでしまったが、それでも俺はそれなりに幸せを掴んでいた。

 おかげさまで探偵業も順風満帆。稼ぎにも困らない。


 そしてもう一人。

 数年前に両親が何者かによって惨殺され、紆余曲折を経て家で引き取る事になった【吸血族】の『カリス・ワイルド』も俺の家族に加わった。

 カリスは、引き取った親類縁者も軒並みカリス一人残して、一家心中やら事故死やらで全滅してしまうため、『呪われた子』扱いされてタライ回しになっていた。

 そこで俺が引き取ることにしたってわけだ。


「ねぇ、レフト! 起きてよ、ねぇ! レーフートー! ねぇってば!」


 朝のコーヒーを嗜んでいると、カリスがレフトを起こす声が聞こえてきた。

 クリスタもカリスもレフトも、学校に元気に通っている。

 ……レフトだけは朝に弱く、元気ではなかったかもしれないが。


「お父さんおっはよーっ!」


 俺がバターを塗ったトーストをかじっていると、学校の制服に着替えた俺の愛娘、クリスタが元気良く洗面所から飛び出してきた。

 ……我が娘ながら、感情や表情が豊かでとても愛らしい。嫁に似たのだろう。俺に似たのならぶっきらぼうな可愛くない感じになってただろうから。


「ああ。おはよう」


 俺はクリスタにそれだけ返し、再びトーストを食べ始める。

 トーストが残り約半分になった所で、焼いておいたベーコンを一枚上に乗せる。ちょっとした味変わりだ。バターで油+しょっぱい、ベーコンで油+しょっぱいだからあまり変わらないが。


「おやっさん……おはよう」


「おはようございます」


 レフトとカリスもやってきた。

 レフトはとても眠そうで、足取りがおぼつかない。

 一方カリスはどこか肌がつやつやしていた。何やら小声で『レフトの寝顔可愛かったなぁ』と呟いている辺り、特に普段と変わりないらしい。


「おやっさん……チョコクリームとかジャムは無いんすか……?」


「今切らしてる」


 レフトは甘党だ。本人は否定しているが。

 朝からトーストにチョコクリームやらジャムやらを塗って食うのがお気に入り。朝から甘ったるいものを食って、よく気持ち悪くならないものだ。


「ほーら、レフト! カフェオレ作っといたよ!」


「おお……クリスタありがと……。じゃなくて、俺ァブラックが似合う男だって……」


「ハイハイ、レフト。どうせ飲めもしないんだからカッコつけないの」


 クリスタの差し出したカフェオレの入ったカップを、レフトが受け取りながらぶつくさと文句を言う。それをカリスが戒める……いつも通りの朝の光景だった。

 俺は、この光景がいつまでも続くと、どこか楽観視していた。

 ……だが、現実は残酷だ。いつまでも、平和が続くとは限らない。

 平和というものは、ちょっとした波風が立つだけで崩れ去ってしまうものなのだ……。



 ****



 俺は、ある日長期依頼を受けた。

 とあるセレブの、一週間旅行の護衛。

 それが受けた依頼の内容。


「という事は、お父さんは一週間家にいないのね」


 クリスタが唇に指を当てながらそう言った。

 俺はそれに頷く。

 すると、レフトが親指を立てて大声を出した。


「行ってらっしゃいおやっさん! 家の事は俺に任せとけよ!」


「……クリスタ、カリス。レフトを頼んだぞ」


「うんうん、頼んだぞ……ってあれっ!?」


 耐えきれず、俺とクリスタとカリスは揃って吹きだした。

 レフトは憤慨し、地団駄を踏んでいた。

 幸せだった。

 この幸せを残しておきたいと思った。

 お守り替わりに、写真に撮りたいと思った。


「……写真、撮るぞ」


 俺はインスタントのカメラを取り出した。

 アンティーク調の古っぽいカメラだが、実は結構高性能だったりする。デザインが気に入って買ったのだ。クリスタからは『また衝動買いしたなお父さん……』と呆れられた。レフトは逆に目を輝かせていたが。


「ほら、寄れ。笑え。撮るぞ」


 パシャリ、と一回シャッターを切った。

 ジコジコと現像されて出てきた写真を見てみると……ピントがズレている。クソ。


「……下手くそすぎません? 誘導の仕方が。ハイ、チーズくらい言いましょうよ」


 俺が再びカメラを覗きながらピントを合わせていると、カリスが半眼でツッコミを入れてきた。

 ……逆に聞くが、俺がにこやかに『笑って笑って〜! ハイ! チーズ!』って言う姿が想像できるか? 俺はできない。


「おら、もっと寄れや。そうだそこそこ、もう動くなよ。動いたらゲンコツだからな」


「……本当に、こんなお父さんでごめんね二人共」


 呆れられたような目線がクリスタから注がれる。

 俺はそれに気付かないふりをし、シャッターを切った。

 そして、出てきた写真を見て……俺は笑った。

 よく撮れている。我ながら、いい写真だった。

 クリスタ達も出来栄えを褒めてくれた。


「じゃ、行ってくるわ」


 俺はその写真をポケットに入れ、一週間の別れを告げた。

 皆、笑顔で送り出してくれた。

 そう……この時まで、幸せだった。

 帰ってきた頃には……もう、終わってた。



 ****



 〜現在 イラ・ペルト〜


「……それがこの時の写真だ」


 そう言って店主さんはくしゃくしゃの古い写真を指さした。

 ……この写真に写っている三人は、とても幸せそうだった。

 ふとした事くらいじゃ、崩れなさそうなくらいには。

 店主さんは二杯目のコーヒーを注ぎ、啜った。


「……じゃ、続き話すぞ」



 ****



 〜約五年前 スカル・シーリング〜


「どういう事だ……これは?」


 雨が降る中、古びた石橋の上で。

 腹部や首にナイフが突き立てられ、血塗れのクリスタ。

 気絶し、真っ白になる程に顔色が悪いレフト。

 そして……全身を鋭利な何かで刺し貫かれたカリス。


 何が起こったのかはわからなかった。

 ただ一つだけ、理解出来たもの……それは。



 ――俺はいつの間にか、かけがえのないものを失った……という事。



「……どういう事だ」


 俺は真っ先にクリスタの方へ向かう。

 抱き抱えた時、クリスタは……息をしていなかった。

 体が冷たかった。雨のせいだと思いたかった。でも……その体は、確実に生の温もりを忘れていて……。


 カリスの方に向かった。

 カリスはまだ生きていた。

 だが……カリスは何やらブツブツと呟いた後、俺の腕を振りほどき、橋の上から雨で流れが強くなった川へと飛び込んだ。

 それから、カリスが見つかる事はなく……死んだのだろうと思い込んでいた。


 最後にレフトの方へ向かった。

 レフトは……信じられないくらいに真っ白で。

 穴だらけでボロボロになったソフト帽やコートが、俺をとてつもなく不安にさせた。


「どういう事なんだこれは」


 死んだクリスタ。

 濁流に飲まれて消えたカリス。

 倒れ込んでいるレフト。


「どういう事なんだよこれはっ」


 今日は護衛の依頼を終えて、一週間ぶりに家に帰れる日だった。

 だが、家に帰ったらドアが開け放されたまま、雨ざらしにされていて。

 何かがあったんだろうと睨み、バイク型の人探し用の探偵道具『追跡者チェイサー』を用いて三人を探させたのだ。

 そして探し出した結果が……これだ。


「どういう事だよっ!!!!!!!!!」


 俺は頭を掻き毟りながら絶叫した。

 もう、訳が分からなすぎて、叫ぶしかなかった。

 俺は、雨の中ただただ絶叫し続けた。



 ****



 〜現在 イラ・ペルト〜



 そこまで説明し終えた店主さんは、ほっと一息ついた。

 ……えっと、どういうこと?

 話が急展開すぎる。

 幸せムードから一気に転落真っ逆さまで、クリスタさんが死んで……カリスさんも川に落ちて? 探偵さんは真っ白で?

 全っ然わからない。一体、店主さんが依頼を受けてからの一週間で何があったの?


「……で、この後、レフトだけは無事に目を覚ました。それで、レフトに何が起きたかを教えてもらったよ」


 私は店主さんの話をかじりつくように聞く。

 店主さんは、ゆっくりと話してくれた。


「レフトがクリスタと肉体関係を持ったこと。カリスがレフトに愛の告白をしたこと。カリスがクリスタを殺したこと。ずーっと、レフトは『自分のせいだ』って謝ってた」


 ふむ……探偵さんが、クリスタさんと肉体関係……肉体関係!?

 その後……カリスさんが、探偵さんに愛の告白を……って、カリスさん男じゃなかったっけ!?

 それで、カリスさんがクリスタさんを……殺した……。

 探偵さんは、それを自分のせいだと言ってて……?


「……ごめんなさい、意味わかんないです」


 探偵さんがその、童貞……じゃなかった、ってだけでも正直衝撃がキャパオーバーだったのに。

 更に男から男への愛の告白からの殺人は、私の脳みそでは簡単に処理しきれなかった。

 店主さんは少し笑って首肯した。


「同感。俺も初めて聞いた時は全く理解できなかったが……でも、時間が経つにつれて、粗方は理解出来た。単なる推理だけどな」


「へぇ……。どんなのですか?」


「……自分で推理してみな。俺のだって単なる憶測だしな」


 ……それも気になるけど、今一番推理すべきなのは探偵さんの居場所だ。

 へーパさんの言っていたあの場所……それって、もしかすると今の話に出てきた石橋だったりするんじゃ……?

 私は内心申し訳ないと思いながらも、店主さんにその石橋の場所を教えてもらうことにした。


「……その石橋の場所を教えてくれませんか?」


 私のその言葉に、店主さんは若干目を見開いた。

 そして、コーヒーを一口啜り、答えた。


「……俺も行く」


 そう言うと店主さんは、窓から外を見て言った。


「雨、止んできたな。……行くぞ」


「はい」


 そうして私達は、外へ繰り出した。



 ****



 〜ライト・マーロウ〜


「……雨、止んだね」


 エルちゃんが雨宿りさせてもらっていた屋根の下から手を伸ばした。屋根から滴り落ちる雨のしずくが腕に落ち、『冷たいっ!』とすぐに手を引っ込めてしまったが。


「これなら、ツバメも追いかけられそうだ」


 僕はすぐに懐から取り出した『追いかけツバメ』を起動し、宙へ放り投げる。

 すぐにツバメがバサバサと翼を広げ、空を泳ぎ始めた。


「行こうか、エルちゃん」


「うん」


 僕達は屋根の下から外へ出た。

 まだ暗雲は立ちこめていたが、もう降り出しそうにはなかった。



 ****



「……ここか」


 もう既に夜になりかけていた。

 ツバメは石橋を渡った先にある、一軒の古ぼけた家の上でクルクルと回っていた。

 僕達にとってはあんな古い家に住むのは苦痛だろうが、ネズミにとっては天国だろうな。

 そんな事を思いながら石橋を渡り、その家にエルちゃんを背にかばいながら近づいていく。


「エルちゃん。怖かったら、すぐに逃げてもいいからね?」


「う、うん」


 僕はエルちゃんに注意を促した。

 とは言っても、異世界から来たエルちゃんにはこの辺の土地勘が全く無いだろう。逆に逃げてしまわれる方が面倒なことになるかもしれない。


「さて……到着だ」


 僕は近づいてみると意外と大きい古い家を見上げた。

 ……ほこりっぽいな。

 それが見上げた際の正直な感想だった。

 呼び鈴を鳴らす。チリンチリン、と今の雰囲気にそぐわない、小気味好い音が鳴った。

 ドンドンとドアの向こうから足音が聞こえてくる。

 やがて、物音が止まり……そして、ドアが開かれた。そして、そこにいたのは……間違いない。ストーカーのげっ歯類だ。


「おっ、お前達……何でここが」


「僕は優秀だからね。キミ如きの居場所くらい簡単にわかってしまうのさ」


「……自分で優秀とか言っちゃうんだ」


 僕の背後でエルちゃんがポソッと呟いたが、よく聞き取れなかった。

 僕は目の前のストーカーを睨みつける。


「さて、どうする? またさっきみたいに僕を殴るかい? まぁ、二度も同じ相手から不意打ちを食らうほど、僕は甘くはないけど」


「ぬっ、がぬぅ……」


 ストーカーは呻き始めた。

 ネズミの呻きは可愛げがあるのだが……このストーカーはネズミ以下のようだ。


「おや、何もしてこないのかい? もし、何もしてこないのなら――僕の方から、キミに何かすることにしよう」


 僕はそこまで言うと、右腕のダイヤルを『トルネード』に合わせた。

 そして、スイッチを押す。少し味気のない機械音声が鳴った。


中風トルネード・オン』


 僕の右手に、ドリルのように渦巻く竜巻トルネードが纏わる。いや、それは正しく風のドリルだ。薄めた緑色の絵の具を流したような色合いの旋風が、僕の右手でヒュラリと音を立てていた。

 僕はその音を聞き流しつつ、右拳を握りしめた。


「――僕の嵐が吹き荒れる」


 僕はそう呟くと、目を真ん丸にして驚くストーカーの鼻先目がけて、竜巻を纏わせたパンチを放つ。

 そして、ストーカーは吹き飛んだ。


「ふげぇぇぇぇぇ!?」


 鼻血を噴き出しながら空中で軽く旋回し、床に突き刺さるように頭から着地したストーカー。

 これで、不意打ちで殴られた分くらいはスカッとできた。視界の隅でエルちゃんは僕にドン引きしていた。


「まだやるかい?」


 僕はホコリだらけの家に足を踏み入れた。

 ……汚いなぁ。掃除も出来ないのか。まぁ、自分の身なりすら整えられない男が掃除なんて出来るはずがないか。ネズミでも自分の毛づくろいは出来るのに。


「くっ、来るなぁ!?」


 鼻血を吹き出しながらストーカーはヨタヨタと後ずさる。

 ……愉快だな。なるほど、これが嗜虐心というものだろうか……悪くない。

 僕は知らずのうちに笑みを浮かべていた。


「僕の嵐が吹き荒れる」


「うわあああああああ!?」


 僕が再びそのセリフを口にすると、ストーカーは張り詰めていた緊張が一気に切れたように叫び散らし、逃げ出した。

 だが……その進行方向に照準を合わせ、右手のダイヤルを『弱』にして空気砲を放つ。


弱風ウィンド・オン』


 空気の塊がストーカーの足を絡め取り、その場に転ばせた。

 また鼻血を噴き出したと喚いていたが、僕には全く関係のないことなので無視しておいた。

 僕はストーカーの眼前に回り込み、しゃがんで転んだ彼の目線に僕の目線を合わせた。

 そして、笑顔で言い放つ。


「逃げられると思ったのかい?」


「――うわああああああああああああああっ!?」


 再びストーカーは這いつくばりながら虫のようにカサカサと逃げ出そうとした。

 まぁ、逃がすつもりは無い。

 僕は立ち上がると同時に跳び上がり、ストーカーの背中を踏んづけた。


「ふげっ!?」


「だから……逃がさないって。それともネズミ語で話してあげようか? ちゅーちゅー、ちゅー……これで合ってるかはわからないけど」


 僕は適当にちゅーちゅー鳴いた後、僕のネズミ語が正しいのかどうか聞くことにした。目の前で僕に踏みつけられている、ネズミさんに。


「ねぇ。今の僕のネズミ語通じた?」


 頭を踏みつけながら僕は聞く。

 だが、答えが返ってこない。


「……通じてないのかな。なら、体にでも教えてあげようか――」


「ライトくんっ、ストップ! ストップ!」


 再びダイヤルに手をかけた時、エルちゃんの制止の声が響いた。

 そこで僕はようやく我に返る。……改めて自分の行動を思い返し、何だかとんでもないことをやらかした気分になった。


「全く、もー! ドン引きしすぎて今まで何も出来なかったけど、ライトくんやりすぎだよ! 私しばらく思考停止してたからね!?」


「……僕は、一体何を」


「知らないよっ!? こっちが聞きたいよ! 傍目から見たらただの虐待現場だったよ!」


 虐待……そうか、僕はこのストーカーを虐待してたのか。

 ……僕はどうかしてたな。人……ネズミか? まぁいいや、虐めて楽しむなんて外道のやることじゃないか。まるで僕じゃない別人格が生まれたみたいだ。


「全く、ストーカーの人気絶しちゃってるじゃん! これじゃ話聞けないよ!」


「……むしろ丁度いい。今のうちに縛り付けておこう。逃げられないように」


 僕は懐から縄を取り出した。

 しかし、エルちゃんの怒りは収まらない。


「ダメだよ!? いくら何でもそれは酷いと思うし!」


「でも、依頼のためだ……仕方あるまい」


「仕方あるまくない! とりあえず、この人の目が覚めたら、ちゃんとやり過ぎたこと謝るんだよ!?」


「……でも」


「でもじゃない! ハイ!」


「……ハイ」


 僕は口をとがらせた。

 全く、エルちゃんは融通が利かないな……何かの本で読んだ『オカン』みたいだ。口うるさい母親、という意味らしい。その本で読んだ時はうるさくも微笑ましい親の子を思う愛に感動したものだが……いざ自分が体感すると、ただただ不満ばかりが漏れてくる。主人公がオカンを避ける理由がようやくわかった気がした。

 僕は気絶したストーカーを寝かしつけるエルちゃんを横目に、ふと開けっ放しのドアから外を見た。


「……アレは」


 石橋の向こうの方から、誰かが歩み寄ってくるのが見えた。

 そのシルエットは……間違いない。いや――相棒ボクが間違えるはずがない。


「……レフト?」


 奥から歩いてくるのは……間違いなく、僕の相棒レフト・ジョーカーだった。



 ****



【小物設定】 〜映瑠の鞄の中身〜


 以下に記すは園寺映瑠がこちらの世界に転生した際に所持していた物である。


 ・塾の教科書一通り(意外とちゃんとやってあるっぽい)

 ・リストバンド(沢山)

 ・日本史Bの教科書と図説とノート(八つ当たりしたであろう傷痕が所々に見られる)

 ・英単語帳(ター〇ット1800)

 ・生徒手帳(何故か個人情報の所だけ黒く塗り潰してある)

 ・電子辞書(異世界でも何故か電気通ってるので充電できるっぽい)

 ・スマートタイマー(スマホの未来版。アッ〇ルウ〇ッチの超進化系)

 ・薬(精神安定剤っぽい)

 ・ライトノベル『異世界はスマートタイマーとともに 一巻 著︰古原フルハラバサラ』(二〇四八年アニメ化。スマタイ千郎センロウの愛称で親しまれる)

 ・漫画『暗〇教室文庫版 一〜最終巻セット』(塾の友達から借りた)

 ・漫画『魔人〇偵脳〇ネ〇ロ文庫版 一〜最終巻セット』(同じく)

 ・『君以外の二の腕をたべたい 著︰長瀬ナガセ裕樹ヒロキ』(ジャンルはジュブナイル恋愛ストーリーらしいが、蓋を開ければネクロフィリアや食人シーン盛り沢山のバイオレンスなパンデミックモノだという評価が続出した)

 ・小説『例えば君は天使だった 著︰槇原マキハラ喜久乃キクノ』(芥川賞受賞。学校の図書室で借りた)

 ・評論本『最上の脳を持つ者達へ 著︰西条サイジョウ最上モガミ』(国立楽園大学の推薦を狙うなら読んでおけと担任の先生に薦められて購入)

 ・小説『油吹雪グリスブリザード 著︰押羽美オシハミ衣反イタン』(映瑠の好きな作家の新作。塾の行きに購入)

 ・き〇この山(たけのこ派は邪道。二〇五〇年現在、戦争はなお続く)

 ・ト〇ポ(最後までチョコたっぷり)

 ・古い写真(八歳の頃に撮った幼馴染とのツーショット)


 ・備考……映瑠の幼馴染を『この量をどうやって入れてんだよ……』と呆れさせる程の収納技術。多分上手い事やってるし、多分未来のそこそこ凄そうな技術もあるため、重さも多分軽減されているのだ。正直こんな所まで設定する必要は皆無なので、これくらいざっくりした説明でも多分大丈夫なのだ。多分。

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