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爆縮と体温の機知(3)

円やかリアクション

二本軸で作られた風が

巻き込みながら

通り過ぎていく

土埃が脹脛に当たり

ピチピチと痛い

だが

思っていた以上の痛さでは無い

消えると分かっている物の痛さとは

そんな物かもしれない

今ある物でも

鮮明なだけであって

その鮮明さで

誇張されているだけなのだろう


ハンカチーフを

上下させながら

話を聞いている人が居る

他には聞いたことが無いと

思うほどの反応は

優しさを

低価格で販売しているようだ

一番高い優しさ

一つあれば良いとは言わないが

安い優しさばかりだと

惨めな気持ちになるのだろう

耳心地が良い言葉が嫌いなのは

きっと、その所為だ

僕は、そんな君を

好きでいたい


街角に座り込んで

ブルーライトに照らされる

その顔は

絶望感というより焦燥感

何に対してか、生き残ることか

分からない物に

ぶつかり合う意識が

既に

生きている価値のある物だとは

認識できないのだろう

大きくも無く小さくも無い

自分で自分にオーダーメイド依頼した

基準の無い形であるのに


話しかけることと

話しかけられること

どちらかが

うざったいならば

自分勝手なのだ

なんて言いながら平等を叫ぶ

安い平等が露天販売されている

そこで買った安い平等は

必ず失くして構わないが

別に買った物は

ただ高いだけかもしれない

そんなアクセサリー要らないと

言い切った人が居た

僕は、そんな君を

好きでいたい


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