父さんの職場
今話を投稿する前に少しずつ前話が変わっていたりします。
疑問点などを指摘して頂いたアズールレーン仲間のラシ氏、ジャス氏、シエル氏の御三方に感謝。
何もしてあげないけど。
「父さん、ちょっと良い?」
あの後トアと一緒に庭で昼寝しつつ魔法について色々考えてたりしていた。
今は夕飯を食べている。
この家の敷地って結構大きいが夕飯はみんなで一緒に食べるんだよなぁ、日本の一般家庭みたいに。
「ん?ああ、どうしたんだい?フィティ」
母さんの訓練でかなりぐったりしているが気にしない。
なにせ休日はいつもこんな感じだからな。
「ちょっと本格的に魔法書を読みたいから王立魔法図書館に入館できるようにしてくれないかな? あそこって確か管理官の許可証とか必要でしょ?」
「そうだが . . . 何かあれば自分で解決するフィティがわがままを言うなんて珍しいなぁ」
ニヤニヤすんな、イラッとくる。
あと俺を何だと思ってんだよ。
利用出来るものは全て利用するからな、俺は。
「よし分かった。フィティなら贔屓目抜きで将来が楽しみだからな。親友が魔法書管理官だし掛け合ってみるよ」
「うん。ありがと」
よし、これで写真機の代用魔法があるか調べる事が出来るな。
ーーーーーーーーーー次の日ーーーーーーーーーーー
ふぅ。
今日は王都を見て回っていたからちょっと疲れたな。
一応まだ4歳だからアルテナと一緒に見て回った。
勿論と言うか、トアも一緒だ。
両手に花、ってヤツだな。
相手はメイドと妹だが。
ニーヴァは、
「お姉さんなんだから弟に負けてられない!」
とか言って書庫に籠ってたな。
そのうち魔法用の教材でも作ってあげようかな。
っと、もう夕食の時間か。
まだ魔法研究の途中だが仕方ない。
魔法書に書いてある文字は
「来たかフィティ、夕食を食べながらで良いがちょっと話がある」
「ん?分かった」
はて、何かあったかね?
珍しく真面目っぽい表情をしてるが。
「フィティ、明日は俺と一緒に王城に行くぞ。魔法図書館の件だ」
「は?え、ちょっと待って、話が早すぎない?」
その話、昨日したばっかりだよな?
「いやーせっかくだからレオルスに掛け合ってみたんだよ、フィティの事も一緒に話して」
「え゛、レオルスさんって確か . . .」
「ああ、国王で魔法書管理長官だよ?」
. . . . . .コイツの脳はどうなってんだ?
草でも詰まってんのか?
「その言い草は酷いよ!?」
「あ、声に出てたんだ」
「思いっきりね!酷い!」
次からは気をつけよう。
「で、何で国王様に話す事になった訳?」
「え?だって一番の身近な管理官がレオルスだから」
「 . . . 父さんの職が何なのか問いただしたい件について」
一番の身近が国王様って何?
どれだけ上の立場なのさ。
「言ってなかったっけ、俺は国王補佐官だぞ?ついでに言うと昔からの親友だ」
「「聞いた事ない!」」
「 . . . すごい」
そりゃ俺もニーヴァも驚くわな!
トアも珍しく目を見開いている。
「ゴホン、とにかく!フィティ、明日の正午くらいに王城に行くからな!」
「ルーキ、流石に五月蝿いわ。ご飯食べてる途中よ」
「はい、すみませんでした . . .」
. . . 国王様が親友だとしても妻の尻に敷かれている父さんって。
それにしても明日、国王様と対面かぁ。
父さんの親友で国王なんだからワクワクしない訳はないな。
さーて、どんな人なんかね?
「 . . . わたしもついてく」
「え?いや、トアは駄目じゃないかな?」
「 . . . ヤだ」
「いやヤダじゃなくて」
流石に駄目だろう。
国王様に謁見する時に妹を連れてるヤツなんてほぼいないがな。
「あ、それは大丈夫。レオルスにフィティを呼ぶとトアも付いて来るって言っといたから」
「こういう無駄な時だけ用意周到だな」
まあわざわざ聞きに行かなくて済んだからいいか。
「無駄な、は余計だ. . . 。よし、じゃあ2人とも、明日の11時に家の門の前に集合してくれ」
「分かったよ、父さん」
「 . . .りょーかい」
んじゃあ飯も食い終わったし早めに寝るとしますかね。
おやすみっと。
以下前話の修正点です。
・父親が良い職に付いているのに稼ぎがほぼないのがおかしい→第3部を修正
・主人公が4歳なのに饒舌→転生者だから(修正なし)
・魔術、魔法、魔導の違いが分からない
・この異世界における魔法の立場が分からない(普及率など)
→2点とも以降の話で説明予定あり
このような感じです。