表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/8

第5話 CLASSに頭を悩ませる俺のお話

初めてCLASSに就く時はすぐその場で成れるらしく、俺は『遊び人』になった。

・・・・・・遊び人はなろうと思ってなるモノなのかは疑問だが。

まぁ、いい。

『遊び人』はいずれ『賢者』とか『スーパースター』にクラスチェンジして、最強職に至ると相場は決まっている。

コレは最強級職に就くための必要時期と考えよう。

その後、王様からステータスの捕捉説明が入った。

モンスターを倒すなどでレベルが上がる。

レベルアップする度に、スキルポイントが10手に入る。

レベル1の初期状態の今でも、スキルポイントを10ポイント所持しており、特別な方法を使わないとスキルポイントの振り直しなどは出来ないから慎重にスキルを会得しろとの事。

お金の単位は『Galiss(ガリス)』という硬貨。

支給金として王様からみんなに1万Galiss渡され、戦うにしろ戦わないにしろ、当面の資金に当てて欲しいとの事だ。

後はRPGの基本的な事とかが殆どで、特に覚える必要はないな。

その後は大臣の案内で、場内を見学。

基本的に立ち入りを禁じている場所以外なら、好きに移動してもらって構わないとの事。

見学している内に時間も昼頃になり、流石に皆も空腹を感じたらしく、王様が皆で昼食を取ろうと食事を用意してくれたら元気になった。

見知らぬ世界に来て若干不安になっていた人も多かったが、食欲は正直だ。

地球では見られないような異世界料理も多く存在し、食事を楽しんだ。

その後もまた場内を見回り、一通り見回った所で俺達が住む部屋に案内された。

どうやら個室らしい。

中を覗き見ると、高そうなホテルの様な部屋だった。

同じ様な部屋がいくつもあるようで、今日から俺達は此処で生活するようだ。

今日はもう休み、明日の朝改めて今後の答えを聞かせて欲しいとのことで、俺達は其々部屋を適当に決めて解散する。

夕飯時に侍女か誰かが呼びに来るそうで、それまでは部屋でジッとしていようかと思ったのだが・・・・・・。


「クッソ暇だな」


一通り部屋を調べてベッドの上でダラダラしていたのだが、やはり暇だ。

する事もなく、何となくステータスを表示する。

保有スキルポイントが10ポイント・・・今の内にどんなスキルがあるか確認しとくか。

スキルの習得は慎重にと言っていたが、確認するくらいならいいだろう。

ステータスのスキル覧をタップすると、スキルの種類が表示される。

スキルは『ステータス系スキル』『汎用系スキル』『職業系スキル』『種族系スキル』『特殊系スキル』の5つが存在する。

『ステータス系スキル』と『汎用系スキル』は、どんな職業や種族でも習得可能なスキル。

『職業系スキル』はCLASSに表示されている職業のスキルを収得出来て、『種族系スキル』は自分の種族のスキルしか習得出来ない。

まぁ、俺達は【勇者】の称号を持っているから、余分なスキルポイントを払えば習得可能のようだが。

『特殊系スキル』はその名の通り特殊で、習得条件がスキル毎に異なり、いきなり覚えたりは出来ないようだ。


「誰かにスキルを見せて貰った訳じゃないから、今覚えられるのは『ステータス系スキル』と『汎用系スキル』と、人間の『種族系スキル』と遊び人の『職業系スキル』だけか」


『ステータス系スキル』はその名の通り、ステータスを上昇させるスキル。

ステータスのHP・MP・STR・VIT・AGI・DEX・INT・SPI・CON・LUCを上昇させる、【体力】【魔力】【攻撃】【防御】【敏捷】【器用】【知性】【精神】【集中】【幸運】の10項目が存在し、どの項目のステータスもスキルレベルが10段階まで設定されており、スキルを1レベル上げるとステータスの能力値が+10(HP・MPは+100)上昇する。

スキルレベルを2に上げようとすると+20(HP・MPは200)上昇し、スキルレベル3に上げようとすると+30(HP・MPは300)という風に、スキルレベルを上げるごとに上昇する能力値も上がるようだ。

つまりレベルを上げなくても、スキルだけでステータスの能力値はHP・MPは最大+5500、他は最大550まで上げることが出来るという事か。

まぁ、スキルレベルを1上げる度に必要なポイントも10必要で、もしステータス系スキルをコンプリートするなら、必要なスキルポイントは全部で1000ポイント。

スキルポイントは、基本的にレベルアップで獲得出来る。

レベルが1上がると獲得出来るスキルポイント数は10ポイント、つまり100レベル上げないと獲得出来ないポイント数だ。

1つの項目をMAXにするだけでも100ポイント必要で、つまりはレベルも10必要。

ステータス系スキルは直接能力値が上昇するからスキルレベルを上げる人は多そうだが、ステータス系スキルのみを上げる人はよっぽどの脳筋だろう。

ステータス系スキルのみに割り振ってたら、他のスキルを会得出来ないからな。

例えば『汎用系スキル』には【属性耐性】というモノがある。

【魔法属性耐性】と【物理属性耐性】の2種類だ。

【魔法属性耐性】は、この世界に存在する6つの属性――――地水火風光闇の抵抗力を上昇させる。

【物理属性耐性】は、斬突打射衝――――斬撃・突き・打撃・射撃・衝撃の5つの抵抗力を上昇させる。

最大スキルレベルは5。

抵抗力の無い普通状態から順に、微軽減⇒軽減⇒半減⇒抵抗⇒無効化の順で強くなる。

微軽減は10%、軽減は25%、半減は50%、抵抗は75%、無効化は100%ダメージをカット出来る。

このスキルを会得すれば、ステータスの防御能力値であるVITやSPIが上昇しなくても、ダメージを防ぐことが可能である。

その分スキルポイントも高いから、ステータス値を上げるか耐性を上げるかは個人の好みによりそうだが。

他にも【武器練度】や【状態異常耐性】等必要そうなものから、【ド根性】とか【火事場の馬鹿力】なんてものまで色々多く存在する。

特定の条件を満たせば能力値が上昇したりするものが多いようだ。

モンスターとの戦いだと、ステータス系スキルは安定した能力値で挑めるが、汎用系スキルは条件さえ満たせばステータスを上昇させるだけのスキルより、強力な攻撃が出来るだろう。

どんなスキルを選ぶかは、本人の趣味趣向や性格次第という事か。

『種族スキル』も色々あるのだが、問題は『職業スキル』だ。

俺の職業・・・・・・遊び人が覚えられるスキル。


「何だコリャ・・・・・・」


思わず眉間にしわが寄る。

遊び人が覚えるスキルは、たった1つだけだ。


【遊戯】:遊びの腕を上げる。


これだけである。

何だよ、遊びの腕を上げるって。

マジ使えねぇ職業だ。


「職業によってレベルアップした時のステータスの上昇値が違うらしいし、スキル選びのそうだがレベル上げも慎重にやらねぇとな」


じゃないとアッサリ死にかねない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ