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変異や移植で実験を  作者: 藤雪リド
No.1 ファイル名「目覚め」
9/28

No.8

No.5の治癒魔法の詠唱をかえました。

それと誤字訂正を

ダリアは変異してからメアリーの部屋へ向かった。

ダリアはメアリーの部屋の扉を勢い良く開けて言った。


「メアリー!!呪いが治るかもしれないわよ!」


メアリーはベットで本を読んでいた。呪いが治るかもしれないと聞いても微笑むだけだった。


「そうですか、治るのですか。ですが、ダリア様は光属性の初級しか使えなかったはずでは?」


メアリーは痛いところをついた。


「そ、それは、なんとかなるわよ!」


「そうですか、わかりました。なら、私は横になるので治してみてくださいな」


メアリーは横になり、目をつぶった。

ダリアはメアリーに聞こえないぐらい小さな声でカオスに話し掛けた。


「カオス、詠唱を教えて」


(詠唱なんてない、そもそも魔法とはイメージじゃ。イメージさえ出来ていれば行使できる。メアリーが呪いにかかったのは何年前じゃ?)


「今が40歳で、25歳の時についたから...15年前よ」


(じゃったらメアリーの体が15年前に戻すようにすればええ。だが、記憶も戻ってしまうかもしれんから気をつけよ)


「わかった、ありがと」


ダリアはメアリーの右手に触れながらメアリーの体が15年前に戻り、記憶はそのままであることを念じた。

すると、メアリーの小皺が消えていき肌の張りも良くなった。呪いの方はわからないが…


「メアリー、目を開けていいよ」


ダリアに促されメアリーは目を開けた。


「呪いはどうなりましたか?」


「私にはわからない、だが成功したと思う」


メアリーは右手の袖を上げ、腕を見た。そこには何も無く、メアリーは目を見開いていた。


「どう?呪いは治ったかしら?」


「ええ、治りました。そして肌の張りが幾分良くなりました」


「そう、それはよかった。10年分のお礼がやった返せたわ」


メアリーはそれを聞いて涙を流した。たかが10年育て上げただけでここまでしてくれる主人はいないからだ。


「これで心置きなくこの屋敷を出れるわ、この10年間ありがとう。と言っても明日だけどね」


「そうですね、それはそうとして髪につけている花はなんですか?」


「あ、これは庭の隅の方に咲いていたの。綺麗でしょ?」


「はい、私も屋敷のことをしなくては」


「まだ、寝てていいのよ?」


「いえ、体から元気が湧き出て来るので動かない方が毒ですわ」


「そう、無理はしないでね」


「はい、わかりました」


こうして、メアリーの呪いはなくなった。


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