No.06
昨日書けなくてすいません<(_ _)>
ダリアが冒険者になると宣言した翌日。ダリアは勉強していた。メアリー曰く「冒険者は腕っ節だけではありません!!」っと言って、午前は勉強、午後は特訓っと決めたからだ。
(こちらの世界の紙は植物紙なのか。そして製紙技術も高い、私には都合がいいな。しかしこの文字は独特ね)
そう、この世界の文字は独特なのだ。日本語がアルファベットで表されているのだ。『りんご』と書く時は『ringo』このように。そして文字はアルファベットの走り書きをそのまま単語にしたかのようなのだ。まぁそれで文字はすぐに覚えられたが。
「めありー、じをおぼえたよ。だからほんよませて」
「え!?早いですね!!じゃあこちらの絵本を読みましょうか」
「そっちじゃない、まだいひゃつかじてんのほう」
ダリアが指をさいたのは厚さ8センチもある辞書だ。
「ダリア様にはまだ難しすぎますよ?」
「いいから、はやくかして」
魔大百科事典とはこの世の魔のつく単語、魔物、魔法、魔花、魔眼の全ての情報が載った本のことだ。植物紙で作られ印刷する魔道具もあるからとても手頃な値段だ。
ダリアが最初に開いたページは魔法のことが書かれているところだ。そしてダリアは気づいた、自分の得意魔法のことを知らないことに。
「めありー、あたしのとくいまほうってなーにー?」
「植物魔法ですよ」
ダリアは植物魔法のページを開いた。
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『植物魔法』について
植物魔法はその名の通り、植物を操る魔法だ。植物を爆発的に成長させたり、枯らせたり、操ることができる。ただ、魔力の消費がとても大きいのですぐ魔力が欠乏してしまう。
魔力を増やしたいのなら75ページへ
植物魔法の詠唱は次のページへ
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(ふむ、植物魔法は私の想像通りか。そして魔法を行使するのに魔力を使うと。ならば先に増やさねば)
ダリアは75ページを開いた。
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魔力を増やす方法
魔力とは生命力の延長線上にあり、これが欠乏すると頭痛がしたり、意識が朦朧としたり気絶する。最悪の場合、死に至る。
この魔力を増やす方法は2つある一つは体の中の魔力を循環させる。二つ目は魔力を欠乏させ、それから回復する。
一つ目の説明をすると体の中の魔力を循環させると、魔法の行使が早くなり、魔力が増える。『魔法の行使スピードが早くなる』とは体の中の血管、リンパ管とは別の管、『魔通管』と言う見えない管が太くなり魔力の通りが良くなることだ。
二つ目は簡単に言うと超再生だ。骨が折れて治るとより強靭になる。それと同じ原理だ。
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「まほうのつかいかたものっているのかな?」
「それなら載っていますよー」
ダリアは魔法のページを開いた。
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魔法の属性と使い方
魔法の属性は多岐にわたる。火、水、土、風、雷、光、闇の七大属性に治癒、呪、無、植物、幻、の副属性。人族のジョブ『僧侶』の上位の『神官』がもつ光と治癒の属性を合わせた神聖魔法、魔族の使う闇魔法と呪魔法を合わせた暗黒魔法この14種類を属性を使うことを魔法という。他にも魔王や勇者、エルフ、ドワーフ、魔物にしか使えない魔法がある。
魔法を使うには魔力が必要である。その魔力を感じなければ魔法を使うことが出来ない。
感じるにはまず心を落ち着かせる。そして自分の心の奥底に感じるものがある。それが魔力だ。
その魔力を手に流し詠唱する。それで魔法が使える。この時『魔通管』が狭ければ、魔法が弱くなり詠唱を唱えてから行使するまでの時間が長くなる。『魔通管』の太さは魔力を循環させた時の速さで決まる。先に『魔通管』を太くし魔法を行使した方が効率が良い。
自分の得意属性以外に他の属性の初級魔法なら使うことができる。
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(なるほど、じゃあ循環の方からしますか)
「めありー、まほうのれんしゅうしよー」
そうして魔法の練習が始まった。
説明回でした