No.04
長いのかな?
(知らない天井だ。えっと、メアリーが自己紹介して眠った。離れに移るって言っていたからここが離れだろうな)
ダリアは周りを見回しながら思った。今、ダリアは1人だ。周りをを見てダリアは思った。
(暇だな、喋れないし。人も呼べない。この体は面倒くさいなー)
ダリアは声を発することは出来るが話すことはできない。そう自己嫌悪しながら寝が入りを打った。突然、ダリアは空に浮いたかのような錯覚を感じ、そして後頭部に衝撃が襲った。
「ウワァァァァァン!!」
ダリアは赤子の体のせいか、打ち所が悪かったせいか恥を捨てて泣いてしまった。そして泣き声が聞こえたからか急いで部屋にメアリーが入ってきた。
「だ、ダリア様ーー!?大丈夫ですか!?すぐ手当しますので少しお待ちを!!」
メアリーは患部に手を当てながら呟いた。
『我の魔力を糧としこの者の傷を癒せ、治癒』
メアリーが何かを呟いた途端ダリアの後頭部の痛みは消えた。
(え、え?今のは何?何をしたの?まりょくって呟いていたけどもしかして魔法?)
ダリアは不思議なものを見るようにメアリーを見た。メアリーはダリアの視線に気がついたようだ。
「どうされたのですか、ダリア様?まだ痛いところはありますか?「フリフリ」え!?違う?じゃあ、私の顔が綺麗だからですか?「・・・」……もしかして魔法のことですか?「コクコクコクコク」わっ!すっごい頷いてる」
(伝わったみたいね、これで説明してもらえる。これで仕事できるかしら?)
ダリアがそんなことを考えている間にメアリーは「あれ?2歳で言葉が理解出来たっけ?まぁいっか。」などと呟いていた。
「えっと魔法というものはですね、体の中にある魔力を使って出来る現象のことです。得意な魔法があってそれは個人によって様々です。ここまではわかりますか?「コクコク」わかるみたいですね、次に行きますよ。そして魔法が得意かはジョブによるんです。例えば『魔法使い』なら魔法が得意になりますし、『剣士』なら魔法よりも剣術が得意です。そもそもジョブとは一種の才能なのです。ですが、才能があるからと言って努力しなければ意味がありません。時々『魔法剣士』という魔法も剣術も得意なジョブがありますが.......」
(なるほど魔法はあるのか。ジョブと私の得意な魔法によってはまた仕事ができるのか。引き続き情報を集め...よう)
「あれ?寝てしまいましたね。疲れたのでしょうね。おやすみなさい、ダリア様」
ダリアは話の処理に疲れて眠りの海に沈んだ