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変異や移植で実験を  作者: 藤雪リド
No.1 ファイル名「目覚め」
21/28

No.19

昨日は投稿できませんでした。すいません

ダリアは試合が終わって受付に戻ってきた。ギルドカードを更新するためだ。


「ギルドカードの更新をお願いします」


「わかりました、少しお待ちください」


今回の職員はマイケルではなく女性の職員だ。受付は容姿が良い男女が就く仕事なのだ。


「ギルドカードの更新が終わりました。おめでとうございます、Cランクですね」


「はい、ありがとうございます。では」


ダリアは更新が終わり、ギルドを出ていこうとした。


「おい、そこの嬢ちゃん!さっきの試合みせてもらったぜ!」


ダリアに声をかけてきたのはモヒカンの男達だった。ダリアはそれを無視して帰ろうとしたが···


「おいおい、無視するこたぁ無いだろ!」


「この『モヒカンズ』のリーダーが呼んでんだぜ!?」


「へ、返事ぐらいしろでふ!」


モヒカン達のしつこい問いにダリアは返事をしてしまった。


「お嬢ちゃんではありません。ダリアという名前があります」


ダリアが返事をしてくれたのが嬉しかったのか先程の不機嫌もなくなった。


「おお、そりゃあ済まなかったな。·······ダリアちゃん?」


「呼び捨てでもちゃん付けでもどちらでもいいです」


呼び捨てで呼ばれようがちゃん、様で呼ばれようがダリアは気にも止めなかった。


「おお!そうか、じゃあダリアちゃんな!俺は『モヒカンズ』のリーダー、モヒートだ!」


「俺はモヒールだぜ!?」


「ぼ、僕はモヒドでふ」


モヒートは赤のモヒカンの双剣使いで、モヒールは青のモヒカンで弓、モヒドは黄色のモヒカンで盾を装備していた。モヒドは縦にも横にもでかい。


「で、モヒカンの皆さんがどうして私を?」


モヒートは「待ってました!」と言わんばかりに言い始めた。


「さっきの試合で俺達、ダリアちゃんに賭けてたんだよ!」


「それも結構な額なんだぜ!?」


「だが、他の冒険者はチコツに賭けていた!これの意味がわかるか?」


ダリアはそれを聞いて気づいた。


「大儲けしたってことですか?」


「そう!その通り!だから礼を言いたくてさ~」


「り、リーダーが一緒に昼飯どうか?って事なんでふ。受けてくれるでふか?」


(目がギラついて居らぬから素じゃろうな)


(前のFランクの青年の時もギラつき加減で?)


(そうじゃ)


ダリアはカオスの観察眼に驚いた。多分、上位種達もその目で見つけたのだろう。どこに目がついているかはわからないが···


「いいですよ、早めの昼食ですね。そこの酒場ですか?」


ダリアがそう言うと『モヒカンズ』がギョッとした。


「い、いいのか?言っちゃなんだが、もう少し高い店でもいいんだぞ?」


「こっちの財布なんて気にしなくてもいいんだぜ!?」


「女の子なんだからオシャレな店でもいいでふよ?」


『モヒカンズ』は狼狽えた。容姿も良く性格もいい(悪いところを知らない)女の子が野蛮人が集まる酒場と言ったのだ、これになんとも思わない男は最低だと言えるだろう。


「いえ、酒場と宿でしかご飯を食べないので他のお店を知らないのです」


それを聞いて『モヒカンズ』は安心した。だが、『モヒカンズ』にある義務が生じた。


「そ、それならいい店を知ってるでふよ」


「モヒド、お前いつの前に」


モヒドは自分の体に指をさしながら言った。


「ぼ、僕はこの通り大きいからよく食べるでふ。だから色んな店を知ってるでふ。僕が行った事ない店はないでふよ!」


「おお、モヒドやるな!」


「見直したぞモヒド!?」


「そこまで褒めなくてもいいでふよ~」


モヒドは予想以上に褒められて照れているようだ。モヒート、モヒールは予想外のところでモヒドに助けられ内心ほっとしている。


「では、酒場をやめて良さそうな店を紹介してくれませんか?モヒドさん」


「ぷ、ぷぎぃぃぃ」


モヒドはダリアに頼られて生じた責任感で小さな悲鳴をあげた。ダリアには幸か不幸か聞かれなかったが·····


「では、お願いしますね」


「は、はいでふ」


ダリアはモヒドに店を案内されていった。

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