No.18
風邪なのであまり書けませんでした。ですので短めです。
ダリアはギルド長と一緒に訓練所に行った。訓練所は地下にあり円形のスタジアムとなっていた。訓練所には他の冒険者がいたがギルド長を見て観客席のようなところへ行った。ギルド長はダリアの方に振り返って言った。
「ダリアには今から試合をしてもらう。相手はこちらで用意するからちょっと待ってな」
(どんな相手なんじゃろうな)
(来てからのお楽しみね。時空間魔法は使わない方がいいよね?)
(使わん方がええじゃろう、面倒なことになるからの。植物魔法は使ってもよいぞ)
(わかったわ)
ダリアがカオスと話していると入口から1人の女性がやって来た。その女性は大剣を背負っている。
「おい!クソババア、いったいアタシになんの用だい?」
「やっと来たか。老婆を待たせるんじゃないよ、で用と言うのはじゃな······」
来た女性はチコツと言うようだ。
「なぁに、実力を見ろだァ?それもEランク冒険者の?バカ言うんじゃないよ!アタシが相手を殺っちまうよ!」
チコツはギルド長と話しているようだが、不意にこちらを見て言った。
「おい、そこの嬢ちゃん。嬢ちゃんだって痛いの嫌だろ、だからここは下がんな」
「それは無理です。私もランクを上げるためにここへ来ているので下がりません」
「Eランクの癖に言うじゃねえか。じゃあいっちょやるか!」
チコツは背負っていた大剣を抜き構えた。
「自己紹介がアタシはBランクのチコツだ」
対するダリアは鞄から糸を出し(出したように見せ)構えた。出した糸は先端に蔓の種が付いているものだ。
「Eランク冒険者のダリア」
ギルド長はダリアとチコツの間に入った。
「私がこの試合の審判をする。準備はいいね?試合、始め!!!」
ダリアとチコツの試合が始まった。
「先手をくれてやるよ」
そう言われるとダリアはチコツの顔に向けて糸を放った。チコツは放たれた糸を身を捻って避けた。だが糸に付いていた種はチコツの顔の横で爆ぜた。
「クッ!!」
爆ぜた種の欠片が目に入った様だ。
(今じゃ!)
ダリアは爆ぜて飛んだ種子に向け、魔法を使った。向けられた種子から蔓が伸び、チコツを拘束した。チコツは大剣を振り回して拘束から逃れようとするが蔓に当たらない。
「アル、トル、ルブ!まとわりつきなさい!」
「「「キュー!!」」」
ルブ達はダリアの命令を聞いてチコツに向かった。大剣に切られそうになるもゼリーをひらべったくして避け、チコツにまとわりついた。
「な!?スライムだとぉ!こっちに来るな!や、やめろ!変なところ、を!ん、ぁぁ、やめ。そこは····ひやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ルブ達のまとわりつく攻撃は結構効いたみたいだ。とんがっていたチコツさんは見る影もない。
「どうします?降参しますか?」
「こ、降参しますから早くこれを取ってぇぇぇ!」
「わかりました、ルブ、トル、アル戻ってらっしゃい」
「「「キュッキュッキュー!!」」」
それを見たギルド長は
「試合終了!!勝者ダリア!!」
「「「「ウワァァァァァァ!!!!」」」」
いつの間にか観客席がすべて埋まるくらいの冒険者がいた。蔓の拘束がなくなりチコツ地面に座った。立ち上がろうとするが足腰が震えている。
「な、なによあれぇ。もう、お嫁に行けないわ~」
「カッカッカッ!面白い試合を見せてもらった。チコツにもいい薬となったじゃろう」
審判をしていたギルド長は面白いものを見たかのように笑っていた。
(うむ、よい戦いじゃったぞ。じゃが、女性にスライムをけしかけるなど····)
(あれをしなければ勝てなかったわ。最初に油断して先手を打てせてもらったけど、後手にまわっていたらあの大剣で真っ二つよ)
(そうか、わかった)
カオスとの会話も終わりダリアは笑っているギルド長の方へ向かった。
「ギルド長、これで私はCランクですね?」
「ああ、文句無しのCランクじゃ!」
こうして騒動があったがダリアはCランクとなった。
戦闘シーンが難しいですね