No.10
最近忙しくて書けなくて...
ダリアは第三都市に特に何も無く着いた。ダリアになかっただけであって周りにあった。ダリアに見惚れる男性(時々女性)が多々躓いていた。
「屋敷を早朝に出てから、第三都市へ3時間。疲れたわ」
(おヌシには『適応』があるからさほど疲れはないじゃろう)
「そうね、じゃあ街に入りましょうか」
ダリアは門に行った。門番はダリアを緊張気味で話し掛けた。
「こ、こんにちは!朝早くからご苦労様です!街に入るのなら身分を証明出来るものを見せてください!あ、無いのですね。でしたらこちらの紙に名前などを記入してください。書き終わりましたらこちらの水晶に手を置いて下さい。全てが終わりましたら仮の市民カードを発布しますので少しお待ちください。それとこの市民カードの期限は3日後なので気をつけてください」
ダリアは言われた通り記入し、水晶に手を置いた。水晶は何も反応はなかった。それを見て門番が声をかけた。
「はい、無罪ですね。あ、これは罪の水晶です。罪を犯してこの水晶に手を触れると赤黒く光るんです」
ダリアはそのうんちくを聞きながら市民カードを待っていた。門番がカードを持ってきた。
「はい、あなたの市民カードです。ちゃんとした身分証明書を手に入れたいのなら冒険者ギルドがおすすめですよ」
「冒険者はどこにあるの?」
門番はその美しい声に酔いしれながらも答えた。
「この通りをまっすぐ行くと剣と盾の看板が見えるのでそこに入ってください。そこが冒険者ギルドですから」
「わかったわ、ありがとう」
別れの言葉を告げて街の中へ入った。
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ダリアは冒険者ギルドに向かった。朝だからか人は少なかった。おかげですぐ着いた。
(入る時に気をつけよ。オドオドしながら行くと目をつけられるから堂々とあるくのじゃ)
「わかったわ」
冒険者ギルドは一軒家を三つ並べたような大きさで、木造建築。ダリアは少し緊張しながらも扉を開けた。まず目に入ったのは奥にある受付で、そして右側には居酒屋みたいなものがあり、左側には雑貨屋があった。ギルドはいろんなものと併設されているようだ。朝なので冒険者の数は少なかった。
ダリアは堂々としながら受付に行った。
「冒険者ギルドへようこそ、ご要件はなんでしょうか?」
「冒険者になりたいのですが」
それを聞いた受付の人は一瞬、顔が曇ったがすぐに戻った。
「わかりました、ではこちらの紙に名前などを記入してください。字は...書けますね」
ダリアが記入を終えると水晶を取り出した。
「ではこの水晶に手を置いてください。.......はい、大丈夫です。では、冒険者ギルドの説明をしますね。冒険者ギルドの主な仕事はの依頼を受けたり、モンスターを狩ったりすることです。稀に に緊張クエストがあり、これを受けないのであればキャンセル料が発生します。冒険者はS、A、B、C、D、E、Fと分かれており、ランクが上がるとクエストの危険度も上がりますが報酬も上がります。上を目指して頑張ってください。質問はありますか?」
「禁止事項を教えてください」
「そういうものは今から配る『冒険者の案内』に載っていますからそちらを見てください。他にありますか?」
「いえ、もう大丈夫ですわ」
「そうですか、ちょうどギルドカードが出来たようですね」
女性の職員が横からドックタグみたいなものをケースから取り出し、ダリアに渡した。
「どうぞ、ギルドカードです。それは身分証明書にもなりますのでなくさないでください。再発行にお金を取られますので。それと『冒険者の心得』です、全部読まなくても大丈夫ですから」
「はい、わかりました」
ダリアは貰った冒険者カードを首に掛けた。
「では、冒険者ギルドへようこそ!」
こうしてダリアは冒険者となった。